皆さんは、何歳が老化の分岐点だと思いますか?

日本では、75歳以上の方を「後期高齢者」と呼びます。
この年齢が、健康の大きな分岐点になるのです。

現在の日本では、男性の平均寿命は81歳、女性は87歳程度といわれています。
一方で、健康に自立して生活できる「健康寿命」は、
男性が約73歳、女性が約76歳とされ、平均寿命との差は約8~10年です。

このギャップは、体の不調や認知症など、
何らかの健康上の問題を抱えながら、過ごす期間が約10年あることを意味します。

つまり、75歳を過ぎると、急に身体機能が衰えたり、
認知機能が低下して、認知症を発症するリスクが高まる可能性が増えるのです。

認知症が発症すると、本人だけでなく、家族や周囲の人々にも、大きな影響を及ぼします。
自分の意思で、生活ができなくなる期間が長くなることは、誰しも避けたいと考えることでしょう。

認知症の発症は、65歳以上に多いとされていますが、
その土台となる脳の変化や生活習慣の影響は、
50代の頃から、少しずつ積み重なっていることがわかっています。

たとえば、40代や50代の頃から始まる生活習慣病(高血圧、糖尿病など)は、
脳へダメージを与えます。

さらに、運動不足やストレス、社会とのつながりの減少などが続くと、
脳の老化が加速、認知症リスクを高める要因となるのです。

認知症予防は、急に始めるのではなく、「50代からの積み重ね」が大切です。
50代のうちから、予防に取り組むことで、脳の健康を保ち、健康寿命を延ばすことに繋がります。

認知症になりやすい人の生活習慣3選を紹介します。
今現在、1つでも当てはまる人は、要注意ですよ。


1. デスクワーク中心で運動不足である

   運動は、脳への血流をよくし、認知機能を活性化させる重要な習慣です。
   運動不足が続くと、脳への酸素や栄養の供給が滞り、
   認知機能が低下するリスクが高まります。

   特に、デスクワーク中心の生活や家にこもりがちな人は要注意です。

2. 休日は1人で過ごすことが多い

    友人や家族との交流が少なく、孤独を感じることが多い人は、
   認知症リスクが高いといわれています。
   
   会話をすることで、脳は言語や記憶、思考を活発に使いますが、
   孤立するとその機会が減り、脳の働きが低下します。

3. 1日に何時間もスマホを使っている

    スマートフォンやタブレット、パソコンを長時間使い続ける生活も要注意です。
   受け身の活動が増えると、脳を使う機会が減り、認知機能が低下しやすくなります。

   認知症予防のためには、今日から行動することが最も重要です。


1. 運動習慣をつける

   ウォーキングやストレッチ、軽い筋トレを生活に取り入れるだけでも、
   脳への良い刺激になります。

2. 家族や友人と積極的に会話する

   簡単な会話でも、脳を使う機会になります。
    休日は疲れたから家でゴロゴロするのではなく、誰かに電話するなどして、
   人と会話することを意識しましょう。

3. 脳を活性化する趣味を持つ

   読書やパズル、楽器演奏など、自分の興味に合った活動を取り入れると効果的です。

75歳という分岐点は、まだまだ先と感じる方もいるかもしれません。
しかし、健康的な生活習慣は早く始めるほど、その効果を発揮します。

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*本記事は、『1分間瞬読ドリル』の著者による書き下ろしです。