温故知新中国料理 「喜臨軒」(キリンケン) 定期再訪→(前回:2016/12/26ブロマガ)
例年通り、2017年も当店にお願いした誕生日ディナーで中華料理がスタート。
今年は帰省をしなかった友人にも声をかけたので3人での訪問です。
そのため利用は奥の4人掛けテーブル席。
テーブルクロス:なし
卓上調味料:なし
その他:リング留めナプキン
着座後:タオルおしぼり(トレー置き)、グラス
予算を伝えた上でリクエストした料理は1品。
ほかはシェフのお任せでカジュアルなコース料理を組んでもらっています。
当日、卓上に菜譜(菜單)の用意はなく、料理は一部を除き、各人ごとのポーションで供され、
サーブ時に説明を受けられるシステム。取り分けは各自で行います。
前菜3種
①花咲クラゲの冷菜・・・食べやすくカットしたクラゲをごま油とネギ塩ソースで。
山クラゲとキュウリのピクルスを添えています。
②海鮮紹興酒漬け・・・漬け加減良好。エビの甘みとイカのもっちりとした食感を楽しめます。
③白レバーと豚タンの香り煮・・・レバーのコクのある旨さに豚タンはしっとりと柔らか。
ほんのりと甘みのある香り煮で、隠れてしまっていますが、後ろには大根の甘酢漬けも。
鮑焼売
久々の登場!“クイーンオブシューマイ”(エゾアワビ姿煮のせ鮑焼売)。
トップの姿煮は程よい柔らかさを念頭に、肉餡に入れるカットアワビはシコシコとした歯触りを
大切に作り、食感の強弱をつけた鮑焼売で、特製海鮮ソースは、まろやかな甘みとコクがあり、
リッチな美味しさが口に広がります。
手羽先の豆鼓蒸し
手羽先の表面をコートした衣が、甘辛で口当たりの良い豆鼓ソースにコクをプラスし、
肉は旨みが閉じ込められ、ふっくらむっちりとジューシーで、骨を掴んで齧り付きたい、
食べる意欲をかき立てる味わいです。
(タクロー) はじめて食べる料理だね。肉はボリューム感を出すように成形したのかな?
ホクホク食感の揚げニンニクとインゲンが付け合わせだよ。
ピータン豆腐
下層に豆腐。ピータンソースを挟み、上には烏骨鶏の皮蛋、刻みネギ、香菜。
仕上げに散らされた辣油を混ぜ合わせるようにいただくと美味しさが引き立ちます。
自家製腸詰と自家製干し肉
酒の朋友、旨味の強い自家製パワー発動!
干し肉の脂身もシャクシャクとした歯触りで、噛みしめる喜びのある美味しさ。
自家製豆板醤もよく合うのです。
カキの四川風香り炒め
衣をつけてカリッと揚げた大ぶりなカキと白身魚を、朝天干辛椒(朝天唐辛子)・鷹の爪・山椒・
などと香り高く炒め合わせたもので、カシューナッツを食感のアクセントに、山椒の痺れる辛さが
味を引き締め、黒酢で甘酸っぱさとコクをつけています。
ハタのハムユイ煮込み
ふっくらとしたハタの身にハムユイ独特の風味が軽やかに広がり、旨味を深める干しシイタケや
干しエビ、茄子もこぞって参加し食感豊か。白飯の上にかけたくなる味わいです。うんまい!
シェフからもご飯は要りますか?と尋ねられ、我慢するのは辛いのですが、見送って
コース料理の完食を目指します。
蒸しスープ
リクエストした蒸しスープは、烏骨鶏に乾貨をたっぷり使い具だくさん。
前回と比べると、若干香りの立ち昇り方に違いがありましたが、胃袋に染み入り
乾貨なくしては出せない味の奥深さや豊かさがあり、後味の余韻も素晴らしいのです。
干し牡蠣のリゾット風炒飯
〆の麵飯はその場で選ばせてもらえましたが、自身の希望によりリゾット風炒飯を。
干し牡蠣の風味にカットしたタコが食感を添え、旨みエキスを吸い込んだ炒飯は
以前にも増して味の精度が上がったよう。ご機嫌な美味さですよ。
甜品
(キリン) “生日快楽” お誕生日に桃饅頭を送るよ。
大きい桃饅頭の蓋を開けると、ベリーキュートな一口桃饅頭と甘さ控えめ、素材の持ち味を
生かしたカボチャのケーキが出現。嬉しいプレゼンに頬が緩みっぱなしの自分です。
さらにはリンゴのプリン付き。
今回、以前に食べた料理と同じものが多かったため、興奮度はそれほど上がらなかったのですが、
後に知ったところ、シェフは年末年始に体調を崩して、準備も十分にできなかったのだそう。
その中で力を尽くしてくれて 感謝の念に堪えません。
当店は、自身が定期訪問したいお気に入りの一軒。シェフの中国料理に対する気骨に感じ入っています。
喜臨軒 (キリンケン)
東京都世田谷区池尻3-2-5 コンフィアンス流来 B1F
TEL 03-5787-6982
営業時間/月~土 11:30~14:00 (L.O)18:00~22:15(L.O)
定休日 日曜・月曜日ランチ