中国料理「四川一貫」
最寄駅は小川町のようですが、最寄り路線の関係で神田駅から向かいました。
以前「神田 雲林」さんにお邪魔した際、店の前を通りかかり、その当時から
気になっていたのですが、某日予約なしでの初訪問。
営業中の札を出す白衣を着用したご高齢のお母さんにお声をかけると――
あれ?日本の方なんだ。
事前情報を持たず「四川一貫」というハードな店名から、バリバリの四川菜を出す店だと
思っていたのですが、当店は地元に愛される老舗の中国料理店なのです。
そのお母さんの後を追うようにして入店すると、
店内はテーブル席のみでレイアウト。
夜の営業に1番乗りした私と連れは4人掛けの席にサジェスチョンを受けられました。
テーブルクロス:なし
卓上調味料:有り(醤油、酢、辣油、胡椒)
その他:紙ナプキン、爪楊枝、卓上メニュー
着座後:グランドメニュー
瓶ビール@540を注文し、アラカルトチョイスの作戦タイム。
この間に出されたのが搾菜。
と同時に箸(ロゴ袋入り)と使い捨て紙おしぼりがセットされました。
人当たりの良いお母さんは料理選びにもアドバイスをくれるので、
一見の私達には心強い味方。とってもチャーミングなお母さんなんです。
一品料理には少人数用のサイズもあったので、人気メニューを念頭に3品注文してみました。
蒜泥白肉(茹でぶたのニンニクソースがけ)少人数サイズ@1,290
普通サイズでは1,950円。
叩きキュウリをクッションに、ニンニクの効いたピリ辛タレを茹でた豚バラスライスに
かけたもの。控えめなタレの量に日式四川を感じます。
また、次の料理もですが、少人数サイズは想像以上にポーションが少なく、
正直なところ割高感は否めず、であります。
宮保鶏丁(鶏肉・唐辛子炒め)少人数サイズ@1,290
唐辛子炒めは各種ありましたが、お母さんのオススメは鶏肉。
具材は角切りの鶏肉にピーナッツと正攻法であります。
口に含むと直下型の辛さは感じられず、丸いおかず味なピリ辛甘酢炒め。
辛味つけという役割を果たした唐辛子はよけて食べるべきなのでしょうが、
ちゅーちゅーしゃぶることで香ばしさと辛さを摂取してしまいました。
ちなみにこちらは、普通サイズで1,830円です。
陳麻婆豆腐(四川風マーボ豆腐)@1,510
自家挽肉使用。お客様から好評を得ているという当店自慢の四川風マーボ豆腐も外せない。
少人数サイズの用意はないため普通サイズで、辛くして欲しいとリクエストしました。
木綿タイプの豆腐は徹底的に崩した状態で、細かい挽肉は焼きつけず、
表面には粉山椒がたっぷり。
油もガチな四川というよりまろやかで口当たりの優しいタイプです。
辛さの微調整は卓上辣油ではなく、お母さんが運んできてくれた濾していない辣油で。
辛さの耐性にもよると思うのですが、そのままだとやはり辛さはマイルドで
軽やかな味わい。鍋を振るうご主人の独自の味でなかなかに憎めず、
食べやすいものですが、私はあとがけ辣油で厚みをプラス。
温もりを感じられる当店スタイルの陳麻婆豆腐を完食いたしました。
追加のドリンクはリーズナブルな1,830円の紹興酒(台湾産)、
サワー2~3杯を含め、会計は1人当たり 4,000円ほど。
店名から、香りと辛さに突き抜けた四川をイメージしていましたが、街場の魅力にあふれた
日式中華のお店。このギャップが面白く、看板娘でもあるお母さんの人間力に脱帽しました。
四川一貫 (シセンイッカン)
東京都千代田区神田美土代町11-1 神田KMビル 1F
TEL 03-3291-9787
営業時間/月~金 11:00~14:00 17:00~21:00
土 11:00~15:00
定休日 日曜日、祝日