今年も残すところ、あと2週間余りとなりました。「時間の長さは、人それぞれに平等に与えられていますが、一年の時間的感覚は、年齢分の1の長さに感じられるようになる。」とどなたかが言っておられましたが、確かに、歳を重ねるうちに、同じ一年という長さがとても短く感じられるようになりました。
さて、本日の夢屋四十八手、決まり手は『後ろもたれ』であります。
画像解説では「相手に背を向け…」とありますが、相撲を取るのに自ら背を向けて取る方はおりませんので、「相手に背後を取られたとき」とでも表現するほうが正確なような気がします。平成20年5月場所14日目、「北勝力」関 VS 「豊真将」関の一番で記録として残っております。
「1+1=2」「2-1=1.5」と何やら変な計算式であります。
元NHKアナウンサー鈴木健二氏の『男は20代に何をなすべきか』という著作の中で、結婚は「1+1が2になるのではなく、3にも4にもなる。」という件を読みました。即ち、子どもが増えていくことに対する生活設計の大切さを説いたものでありましたが、あれから30年が経過し、50歳を目の前に控えた時、「2-1=1.5」なる不可思議な計算式に気付きました。
年金生活をする夫婦の計算式であります。
私たち夫婦も両親との同居生活からスタートし、いつの間にか「1+1=5」となり、子どもたちの成長とともに「1+1=2」の世界に戻ろうとしております。夫婦のどちらかが欠ければ「2-1=1」となるはずなのですが、残念ながら生活費というものは、1では済まない。共通する生活費は減らないという現実。しかし、現行の年金制度は、こうした現実には目を向けていないという事実であります。我が家の古老が、亡くなる間際まで気にかけていたことは「俺までボケたら、お前たちに迷惑を掛けてしまう。」ということでしたが、私のお袋の年金改定通知を手にしてみると、確かにその意味(現実)に気付いたのでありました。(明日に続く)