夢屋四十八手、本日の決まり手は『引っ掛け』であります。
師走という月は、やはり何かと忙しいものです。払い物や集金など、年末決済が商い慣習となっている我が在所では、日頃、居眠りをしているような仕事ぶりの私、夢じぃも走り回る必要があります。
『引っ掛け』とは文字通り、相手の腕を引っ掛け、前に身体を泳がせる技でありますが、「とったり」や「逆とったり」と、どこが違うのと尋ねられますと正確に答えられません。平成15年九州場所7日目、「土佐の海」関 VS 横綱「武蔵丸」関の決まり手として記録されています。残念ながら、武蔵丸関は、この一番の敗戦が最後の取り組み(引退)となったようです。
『引っ掛ける』という訳ではありませんが、金沢兼六園では有名な『雪吊り』でありますけれど、我が在所でも高木の赤松などには、幹付近に支柱を立てて放射状に縄で枝を吊る『りんご吊り』と呼ばれる雪吊りが見られます。
しかし、空が青い。とても師走の空とは思えません。こんな青空の日に、作業場に籠って商品発送作業とは情けない限りでありますが、仕事をサボれば、この松の木の下で、一家「首吊り」ということにも成りかねませんので、我慢の二文字であります。
夢屋最も一日の陽が短くなる「冬至」まで、あと10日ほどとなり、夕方4時30分ともなりますと周囲は真っ暗であります。職場への帰り道、車の前を一匹の「たぬき」が横切りました。
植え木の茂みの中で動かない「たぬき」にカメラを向けると、にゃんと「たぬき」が「猫」に化けておりました。頭は上手に化けましたが、身体は「たぬき」のままであります。
かっかっか。その程度の変わり身では、この夢じぃを『引っ掛け』るなど、まだ10年早いわ…この未熟者め!!!
さて、どちらが未熟者なのでしょう…とほほ。