猫には色覚はあるが…
余りそれを利用していないようである。赤系の識別が難しいという説もあるから、お皿に乗ったマグロのぶつ切りは果たして何色に見えているのだろうか?一緒に乗っている「わさび色」と『ずんだ色』を見分けているのだろうかなどと、また下らないことを考えている。
人は「色味」によって、「美味しそう」と表現する場合もあるけれど、「わさび」も「ずんだ」の味も後天的に体験で覚えた味であり、「色」はその味を引き立たせる役割を担っているのかも知れない。萌え出たホウレンソウやシュンギクの緑が薄いと気をもんでみるものの、次第にイメージする濃い緑色に変わっていく…美味しいとか新鮮であるという概念もまた、「色」によってイメージが定着してしまっているのかも知れないねぇ。とは言え、雑草の「もえぎ色」には腹を立てている(笑)
「色即是空」…般若心経に出てくる「色」は、存在すると思い込んでいる実体(肉体)を指しているらしいのだけれど、このところ『色』に溺れた先生方や首長さんのニュースで持ち切りである。有り余る体力は本来の『お仕事』に向けて欲しいところではあるけれど、余程エネルギッシュな方々なのであろう…その力を弱い人々に向けるのは大概にして欲しいところである。それに乗っかるマスコミも、のぞき見る我々も只々空しい。ありがたい「般若心経」も俗世にまみれてしまうわなぁ(笑)
傷心のシュンギクも成長した…
さて、毎日眺めていると成長に気付かないものですが、振り返れば20日間でここまで成長しました。出荷までもう少しの辛抱でありますなぁ…。そうか…政治の世界も、日々観ていないで、突然見るから『腐敗』『退廃』に腹を立てるのかも知れない。日々見ていると、その退廃ぶりには気づけないのかも知れない。また、何がしかの見返りを期待しているフシもある。1989年に3%で導入された消費税も、5%、8%と段階的に税率が引き上げられ、今や10%である。導入前から、段階的に税率が引き上げられるであろうことは十分に承知していたはずではあるけれど、途中、途中で、「福祉目的税化する」などと、まやかしの答弁に騙されて現在にいたっているのである。
はてさて、増税によって福祉施策が充実してきたかと言うと甚だ疑問ではある。「マクロ経済」という名の学問の説明がこれまたよくわからん…「物価が上がれば、ひいては経済が好転する。」何で?中小企業から見れば、現在の物価上昇は、原材料費の高騰による「プッシュ型の物価上昇」であり、物価上昇を上回る賃金にはなっていないような気がするのだけれど、景気動向は上向きなどと発表される…日本の統計は信頼性が高いと思っていたけれど、これだと某国の『改ざん統計』を笑っていられない国になってしまうのではないだろうか?『色はにほへど』…本来実体のあると思い込んでいるモノは、実は「無」である。形のないモノ(株価)に一喜一憂しているのだから仕方がないのかねぇ。実際に見える『色』と「実体」は一致して欲しいものだけれど、これまたイメージ先行の世の中のようでありますよ(笑)