その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

夢屋四十八手(切り返し)

2009-12-01 21:10:20 | 四十八手
本日の夢屋四十八手、決まり手は『切り返し』であります。画像解説では、相手の膝の外側に自分の膝を当てて、後ろに捻るように倒すこととありますが、正直言って、何故相手が倒れるのかが良く分かりません。かつて、横綱「輪島」関や横綱二代目「若乃花」関の決まり手として私の記憶にありますが、二人とも「絞り」や「おっつけ」の名手であり、上体との連動した決まり技であることは間違いないと思います。
さて、昨夜はまた、ビール一本で泥のように眠ってしまいました。世の奥様が夕餉の準備をし、ご主人の帰宅を待つように(この場合、新妻がほとんどでしょうが…)私の場合は妻の帰宅を待ちます。静岡県在住の「baniramama」さんや山形県在住の「さゆママ」さんのご要望にお応えして、山形県置賜地方の『冷汁(ひやしる)』をご紹介します。まずは、金づち(トンカチ)をご準備ください?
           
山形のスーパーでは、袋入りで売っている所もありますが「打ち豆」を作ります。大豆を金づちで叩いてつぶします。くれぐれも指を潰さないように気を付けてください。(無ければ無くても良いのですが…)
メインの素材は、季節の青菜(あおな)出来れば、春先のクキタチ(菜の花)、これからの季節では、米沢名産の「雪菜」などが最高なのですが、ほうれんそうや小松菜でも良いことにしましょう。これを湯がいて、お浸しを作ります。シャキシャキ感があったほうが美味しいと思います。
具材として、打ち豆・乾し椎茸・高野豆腐、色どりに人参などを刻み、こんにゃくの短冊切りを入れ、甘辛く煮付けます。(煮汁は飛ばさないでください)お好みの味加減に煮上がりましたら、一旦常温に冷まします。
これを、先程のお浸しと和えるのですが…
           
はい、これで「はるさめの中華風サラダ」と「冷汁」そして、帰りの遅いご主人の頭を叩く金づちの3点盛りの完成です^^;
ご当地出身の作家「井上ひさし」氏『四十一番目の少年』にも一文が紹介されておりますが、タンパク質や緑黄色野菜が不足する雪国では、理に適った食べ物であり、最近、話題になっている宮崎県の「冷汁(ひやじる)」とは、読みも味も全く異なるものなのです。
帰りの遅い妻を待ちながら「不幸の手紙」…がはは、この場合「喪中欠礼はがき」が適切な名称ですが、あて名書きなどしておりますと、適度な酔いとコタツの温もりで、寝てしまっておりました。
           
犯人の身柄拘束に向かう「犬のおまわりさん」も困ってしまって、ワンワン・ワ・ワーン♪私も最盛期は、帰宅時間など告げず仕事をしておりましたので、ひと様のことなど言えた義理ではございませんが…。
食卓に残された「金づち」を見た妻は…、「何、あれ…」
『頭をかち割ってやろうかと思って…(夢屋、心の声)』
「いや~、肩コリが酷くてねぇ…。さぁ、温かい鳥団子の鍋でも食べて…」
まぁ、夫婦仲良く円満に、絶妙な会話は『切り返し』のタイミングが重要であります^^; 本日もお後がよろしいようで。


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3 コメント

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ふむふむ (baniramama)
2009-12-01 15:22:45
ひやしる って言うのが正しいのね ふむふむ

金槌が必要なんだ ふむふむ

と、言うことは・・裏の作業場も使うのね ふむふむ

で、“冷たい汁”ではなかったんだ 

と拝読してまいりました

baniramamaです ありがとうございます



早速と思いましたが、ちょっと時間かかるでしょ
菜の花が出回った連休の時には、是非挑戦してみたいと思います かなり乗り気、いえ本気です


春雨の中華風サラダもとても美味しそう

夢屋さんって、なんでも出来るのね ステキ! アハハ ← コレ余分でしたね
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我が家でも (nobu)
2009-12-01 22:04:50
こんばんわ! 新潟人のnobuです

相撲も終わりましたね
今回はこのブログのお陰で相撲の見方がちょっと変わりました
でも まだこの先続くのですね
相撲の話しも面白いですが…その後の話も好きで毎日おじゃましています

ところで”うち豆”我が家でも冬になると夫が作ります
木の根っこのような台で これも木で出来てる木づち?でトントン…と打ちます
どうやら義母(夫の母)に教わったらしいです
確かに店で売っているよりも美味しいです
夢屋さんと我が夫とは似ているような事をしているようですね
連れ添ってもう25年は過ぎましたが夫のする事が私には珍しくて面白いです
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打ち豆 (夢屋)
2009-12-02 08:09:26
baniramamaさん♪ nobuさん♪
亡くなった祖母がよく「打ち豆」を作っておりました。
我が家では「六角」と呼んでいた、文字通り六角形の木の台がありまして「ゲンノウ(金槌の方言)」で、ひとつひとつ打っておりました。
豆を打つことによって、より早く調理できますし、味がしみ込むんですね…。
今、我が家では、大根の千切りと打ち豆を入れた味噌汁を妻が好んで作りますが、乾燥し過ぎた古い豆は、ゴソゴソするだけで余り美味しくないですね。「おやじ店長」の下らないブログをご愛読いただき、誠にありがとうございます。Oh!!!仕事だ~。
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