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京都大学と関連グループの共同研究で、トマトから脂肪燃焼に効く成分が特定されたとの報道があり、スーパーのトマトやトマトジュースの売上が伸びているそうであります。また、凝り性の無いフードファディズム(Food Faddism…食物が与える影響を過大評価すること。)の始まりであります。京都大学研究グループが「13-oxo-ODA」という物質を検出したことは事実であり、4週間投与後のマウスの比較実験で血液中の中性脂肪が約30%減少したことも事実であります。凡そマウス(推定体重120g)に与えた量の約500倍の物質量を含むであろうトマト6個またはトマトジュースならば600mlを毎日摂取すれば人間にも効果があるのではないだろうか(By 河田教授)…これは推論であって実証された結果では無いのであります。
しかし、いつの間にか推論がひとり歩きして、事実が消し飛んでしまう。本来伝えられるべき情報が逆転してしまった例でありまして、マスコミによる扇動とも受け取れなく無いのではありますが、当のマスコミにしてみれば、勝手に視聴者が思い込んだものと白を切ることでしょうねぇ^^;
ついでだから、河田教授も「私の場合、カ〇メやデル△ンテより、JA□×のトマトジュースが好きですねぇ!」なんて、個人の嗜好まで公の全国放送でリップサービスしてくれれば、JA□×の営業担当者は「好評につき、ご注文に生産が追いつかない状態です!」などと、悲鳴に似た喜びのコメントを事前に考え始めたりしましてね^^;
コレステロールも中性脂肪もいつの間にか悪玉のように扱われておりますが、コレステロール自体は、細胞膜の形成やホルモン生成のために欠くべからざる物質であり、中性脂肪もエネルギー貯蔵物質として体内に蓄積されることが必要なのでありますが、過ぎたるは及ばざるが如しの格言の通り、少々蓄積量が高まり過ぎますと健康に害を及ぼすのであります。
渡り鳥として日本で越冬するオオハクチョウやカモ類なんて、結構分厚い皮下脂肪に覆われているのではないかと思います。狩猟で頂いたマガモなんて、下拵えとして羽毛をむしり取らなければいけない訳でありますが、羽根をまとめて引き抜こうとすると皮膚ごと剥けてしまうんです。人間が頂きたいと思っているお肉なんて1羽からほんの少ししか取れないんですよ。日本に渡って来たとしても、こうして雪に閉ざされた川に餌が豊富にあるとも思えません。3ヶ月程粗食に耐え忍ぶには、やはり秋口にキッチリと皮下脂肪を蓄えないとひと冬を越せないのではないかと考えるのであります。しかし、こやつ等は人間に餌を貰えることから、こうして橋の上から至近距離で撮影しても逃げようともしません。
「優雅に泳ぐ白鳥も水面下では激しく足を動かしている…。(巨人の星のフレーズ)」…こうしてみると、ハクチョウの水かきって結構でかいんですねぇ^^;実際には、水鳥たちは毛繕いで羽根に油分を塗りつけて撥水加工を繰り返しているので、ジタバタと水かきを動かさなくても水に浮くことが出来るのですが、油分というものは生体にとって結構重要な役割を果たしているものなんです。地元紙に『吉野川のハクチョウ大量死 死因は心筋梗塞』などという記事が掲載されたら、私もトマトを大量に摂食することにしますか^^;
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