その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

純血

2009-05-06 06:06:06 | 世迷言
オヤジ達は、どうも『純血』という言葉に弱いかも…。期待された方、お気
の毒さまです。純血といっても在来種の「タンポポ」の話です。
西洋タンポポと在来タンポポの見分け方は至って簡単で、ガクの部分に反り
返りがあるものが「西洋タンポポ」で、標題画像は、「在来種」です。

          

街角で良く見られる光景で、ブロック塀と道路側溝の僅かな隙間に根づく
タンポポでありますが、この10mにも満たない空間に、56株のタンポポが
ありました。(いい歳をしたオヤジが、タンポポの数を数えている光景を
想像してみて下さい。十分に奇人の部類です。)
総て、「西洋タンポポ」です。こうした帰化植物に敏感な学者さんが居り
まして、「今や在来種は風前の灯…。」悲壮感漂うコメントを出す方も
いらっしゃる訳です。一時期、「セイタカアワダチソウ」が侵入した際も
大騒ぎに成りましたが、こうした帰化植物や動物は、生態系のポッカリあ
いた空間に入り込むものであって、既に存在する種を押し出してまで空間
侵略するものではないと私は考えます。
確かに、内水面では「ブラックバス」や「ブルーギル」が繁殖し、ワカサ
ギ漁などに甚大な被害をもたらしていると言われていますが、へら鮒を
釣りながら、オイカワなどの小魚を追う「ブラックバス」を見ていますと
貪欲ではあるけれども、エサの捕獲率は非常に低い気がします。

在来種のタンポポは、他家受粉を基本とする虫媒花と言われており、西洋
タンポポは自家受粉が可能と言われています。最近は、在来種と西洋種の
交雑もあり、ガクの反り返りだけでは、判定出来なくなりつつあるとか…。
「雑種強勢」の原則からすると、タンポポの種の存続という生存原理が
働いているのかもしれません。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 春の恵み(8) | トップ | 春の恵み(9) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

世迷言」カテゴリの最新記事