今日は、レッスンの前に用事があって、家で練習してまっすぐ行く日と違って、最後のおさらいができなかった分 不安も抱えながらレッスンへ。
まずは、藤井英一さんのJAZZトレーニング本の練習曲「3つの小練習曲」3つ目 ”Study in Paich"。かなり難しかったです。でも、この本にはCDがあるので、それを頼りにどうにか辿りついて、お披露目。すると、「この曲、最後のところにペダルの印がありますよね。それで、他にはない。ということは、書いてあるところ以外は、ペダルなしで弾いて下さい」
(えっ、ペダルがないと誤魔化せない)と、思いつつ弾く。予想通り、先生に「休符2分音符で伸ばす、こっちも休符・・・」との注意があり、なるほど、なるほどと納得。ちょっと不安な部分もありますが、指示にしたがって弾いていくと、メリハリがついて来ました。で、最初の方のフレーズが慣れてきたところで、「じゃあ、僕がまた下を弾いてみましょう」と先生が下のパートを弾いて下さって、1カ所、いや2カ所つかえてしまったものの、どうにか最後まで頑張り、先生との演奏を楽しみました。
藤井英一さんの「ピアノで弾く”ジャズ・スタンダード”」から、前回に続き3曲目の"My funny Valentine”。出だしの音が飛んで弾くところなどもあり、最初弾く時はうまくいかず。自分でも納得できないところも多かったのですが、そのまま続けて弾く内に、途中で弾き慣れてしてきて、どうにか弾き終わりました。すると、「3連符が問題だったんですよね。今も、違うことはあったけれど、後半になったら弾けてましたね」とおっしゃるので、再度弾き直し始めると「たぶん、そうやって弾くと弾けるんですよね。だから、これはいいんじゃないですか」という「こんなところで~卒業許可」を頂きました。(よかった。これ以上やっても今はもうこのレベルで極限でした)
3曲目は、先生のオリジナル曲"Blessed Life"。以前弾いた曲の2回目再チャレンジの3回目。大分弾き慣れては来たのですが、それでもミスタッチあり、立ち止まりあり、かなりボコボコな出来でした。そして、先生から「ちゃんと譜面通りに弾けていたりいなかったり、最初のフレーズから、途中にもありましたよ。それは、揃えた方がいい。一つ前に裏で打つべきなのに遅れているのがあった」とのご指摘が出て・・・確かに、指摘を受けて良く見ると、先に踏み出しているというか、裏で先行している音が連続でてきていて、それに十分自分の意識が向かってなかったことに気づきました。
なるほど、そのパターンがよく見ると大事な構成だったことが理解できて、しっかり頭にインプット。弾き直し練習。まずまず分かって来たようなので終了。ホッ。「ところで、このアドリブ部分のところをやっていないのですが、この曲が流れているyoutubeがもう第一興商が公開しなくなって、アドリブが聞けないので模範がないんです(嘆)」と伝えると、椅子を交代してから、「でも、これコードがどんどん変化して難しいですよね。アドリブでも上級編になっちゃいます」「そうなんです。和音も綺麗で、変化も楽しいのですが、和音を繰り出すことに集中していると、なかなかうまく弾けないのです」と嘆き、「じゃあこのアドリブは無理そうだから、諦めます」ムードに私がなると、考えていた先生が曰く「アドリブは、元の譜のところを同じコードでアドリブに変えるのも多いけれど、まったく違う単純なパターンに直してもいいので・・・」となんと、アドリブの最初の1小節のコードをXtimes Repeat してみるといいということになりました! 模範演奏Fm6/C とCMのコードで、繰り返しながら、右は自由自在に展開。「凄いですねぇ、面白い!」と感嘆。単純に、左はコードをこう抑えて、右はFm6/Cの場合はE,A,Bが♭、CMはすべて白鍵の音階でいいですよね。分かりますね~と丁寧な説明のあと、曲の中でのアドリブの入りと戻り場所を確認。単純なアドリブ、有難いです!!! 楽しみに弾いて来ます。
そして、最後はオリジナルCDの”Beyond the Stars"に収録されていて前回頂いた ”The End Of The Game"。結構、頑張って譜を起こし、アドリブも先生のをほぼ真似た形で、どうにかまとまりをつけました。1回弾いてみて、先生に1番に指摘されたのが、基本の譜読み間違いで、休符8分音符3つが流れて3連符に弾いてしまっていること。「確かに!」
「それから、ソロで弾くには、余計なうるさいところあるので取りましょうか」とのことで、CDではバイオリンとのかけあいだったので、ピアノで聞かせて、次はバイオリンで聞かせて~というので楽譜にはいろいろ加わっていたのか?よくわかりませんが、2カ所、BとDの前のGmとE♭M7のコードでアドリブで入る2段分をそれぞれカット。
それから、「確かにこれでいいのだけれど、実はこの曲はCDでは16ビートのパーカッションが鳴り続けていて、いまのだと、4ビートとか8ビート風になっている」と先生。「ソロでこの16ビート風にするのには、パーカッションで表現した部分を左手でいれるのがいいけど・・・」と左のリズムをいくつか弾き始める先生。
先生の意図としては実際弾いている時、パーカッションで16ビートが入っていれば、今のような弾き方でいいけれど、パーカッションを抜かしてピアノのソロで弾くと、パーカッションもついて演奏したクールな感じがなくなってしまい、曲のイメージが先生の狙いと違うことになってしまっているようで、(これじゃ、メロドラマ風すぎる?)と感じたのかなと推察されました。「曲というのは、あくまで全体で表現しているから~」とのこと。納得。
左で、そのパーカッションの16ビート風をどう入れるか。8ビート、4ビート、との違いを先生がまた弾き比べて聞かせて下さりながら、結局理解できたのは、4ビート→8ビート→16ビートになることによって、細かい裏音がどんどん入る。その裏音を、ピアノのソロにした時に、左手とかでどこかで鳴らして聞いている人に感じさせる事が必要。(それを入れられれば、16ビートになって聞こえる)ということのようでした。16ビートの裏音をどういれるかは難し過ぎて、実践を私ができるかは別問題ですが、課題が理解できたところで、今日のレッスンは修了。
音楽の扉がまた一つ開いて、見えなかった世界が見えたような面白いレッスンでした。