フランスでの痛ましいテロ。でも、被害者として報復攻撃をさらに強化する前に、フランスもロシアもアメリカも考えないといけないだろう。
今日の報道ステーションを見ていたら、米軍のドローンによる誤爆で祖母を失い、自らも右手を負傷したパキスタン人のナビラ・レフマンさん(11)のインタビューがあった。(詳細はネットでたとえばココから)
米国はアフガニスタンからパキスタンに逃げ込んだ武装勢力掃討のため、04年ごろからドローンを使用しての空爆を開始。以前NHKで放送していたが、自分たちの兵士の安全のためにドローンは米本土の施設から遠隔操縦されたりするという。操縦するものは、日常生活と攻撃の落差に精神を病むことも多いと言っていた。
ロンドンの非営利団体「調査報道局(BIJ)」は、これまでに421回の無人機攻撃があり、約4000人が殺害され、内約4分の1が民間人だったという。
プロパガンダにつられて、お金や安易な気持ちでISに参加している外国人兵士の話も聞くが・・・「誤爆」によって犠牲になったものの家族がISに加わっているとのうわさも聞く。
ナビラさんは、「日本は安全でいいが、自分のいたところではドローンが飛んでいるのは日常茶飯事。安心して勉強ができる環境がほしい」とインタビューで訴えていた。ナビラさんは、13年には渡米しアメリカにも空爆をやめるように米議会公聴会で被害を訴えたという。が、議員は5人しか耳をかさなかったという。
マララと同じ環境にいるのに、マララさんには救いの手が差し伸べられ、オバマ大統領とも会え・・・この違いはどこからくるのか。
当然ながら、彼女はISの犠牲者ではなく、アメリカの空爆の犠牲者で、アメリカを非難しているからだ。
最近、署名サイトのChange.org から、国境なき医師団日本事務局の「オバマ大統領が病院爆撃の調査へ同意するように、協力してください!」というキャンペーンが送られてきた。
自分たちの誤爆に目をつむって、テロがあったからと報復行動をエスカレートさせるなんて、とんでもない間違いだ。
「自分たちは正しい」という考えを捨てて、平和解決への糸口をしっかり見つけていかないと、このテロと報復の連鎖は泥沼化する。
ナビラさんの話に耳を傾け、誤爆についてオバマ大統領に目を向けさせ、ISを生んでしまっている原因は何かをみつめよう。
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