峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

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プライド

2008年07月18日 | スポーツ
大リーグのオールスターゲーム、試合前のセレモニーでは殿堂入りしている往年の名プレヤーの紹介が行われた。
守備位置ごとに名前がアナウンスされると、観衆から大きな拍手と喚声が沸き起こる。すっかり年老いた彼は、あの頃のように颯爽【さっそう】とはいかないものの、それでも、この日、この一瞬のために生きてきたかのような晴れがましい顔でグラウンドに立ち、彼の誇りを支えてきた野球帽を手に取り、高くかざし、観衆の尊敬の念と親愛の情に応えた。

子や孫ほど歳の差のあるAロッドがジータが憧れの先輩と抱擁【ほうよう】を交わす。
イチローは、彼が自分のことを知っていてくれたと少年のように無邪気に喜んだ。

Aロッドもジータもイチローも、おそらくは数十年後の自分の姿をグラウンドに立つ彼の姿に重ねていたことだろう。

お互いを支える尊敬の念と親愛の情、それがあってこそ人は誇りを持って生きていける。
コメント
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