誕生日の翌日の日曜日、女房どのを誘い長崎市まで出かけた。
長崎市では9月30日から「市民体育・レクリエーション祭」が開かれており、この日は諏訪体育館ボクシング場でボクシング競技が行われることになっていた。
長崎県では2年後に国体が開催される。大学のボクシング部OB会の会長である斎藤先輩から、その手伝いをするようかねてよりお話をいただいていたのだが、私ごときの出る幕などないと思っていた。ところが、長崎市にお住まいの田中先輩のお骨折りがあり、このたび県アマチュアボクシング連盟の理事職に就くこととなった。愛するボクシングのため、できる限りのことをやらせていただくつもりである。
そんなことで、県のアマチュアボクシング関係者の方々に紹介するいい機会だから、試合観戦がてら出かけてこられませんかとの田中先輩のお誘いで、この日の長崎往きとなったのだった。
時間に少し余裕を持って自宅を発ったのだが、道路事情がよくなったおかげで思ったよりずいぶん早く試合会場に着いた。
早速、田中先輩によって関係者のみなさんにお引き合わせいただいたのだが、みなさん口々に「お若い」とおっしゃる。それもそのはず田中先輩始め、県連盟理事長・理事・各市の理事長・会長とかいったみなさんは私より一回り年長者でいらっしゃるのだ。
町内会長職なども同様だが、このような組織の運営を担っておられるのはほとんど高齢者の方々だ。サラリーマンでは務まらないから当然のなりゆきではある。私などまだまだ若造なのだ。
大会は高校生の試合が11試合行われた。鹿町工業や猶興館など県北からの参加もあり、女房どのはリングサイドの最前列で彼らに小声で声援を飛ばしていた。
大会終了後、チャンポンを食べに行きましょうと田中先輩に誘われて先輩の高校時代の同級生がやっておられるという長崎新地中華街の北門入り口傍の名店「会楽園」を訪れた。ここのチャンポンは絶品ですよとの田中先輩のお言葉通り、本当に美味しいチャンポンだった。
その他、大会会場すぐそばの「長崎歴史文化博物館」を訪ねたが、時間に限りがあり十分に見て回ることができなかった。
長崎県に住んでいながら県都・長崎市のことをほとんど知らない。高速道路を利用すれば片道1時間半ほどで行ける。また来ようねと女房どのと話し、田中先輩とお別れした。