5日、午前10時15分から町の文化会館で開催された成人式に出席した。
会場の入り口付近でかつての塾生のMくんに声をかけられた。熊大で学んでいるとのこと、中学生の頃と変わらず生き生きとした表情をしていた。
かつての塾生といえば、昨年末、Iくんが土産を手に訪ねてきてくれた。今年25歳になるという。教室に入るのはちょうど10年振りだと感慨深気だった。
彼は、いっときミュージシャンを目指していた。だが、その道は険しく、だからといって音楽からは離れ難く、その関係の仕事をしていたようだったが、東日本大震災が彼の人生観を変えた。一念発起し、上京して昼間働きながら夜に専門学校に通う生活を2年間続けた。現在、専門学校で学んだ建物の耐震構造の設計を仕事にしているという。
かれこれ2,3時間話をしただろうか。Iくんは晴々とした表情で帰っていった。中学時代、道に迷っていたIくんだったが、そこから10年の歳月を経て、今しっかりと進むべき道を見据え着実に歩を進めている。