将棋の王位戦第一局の2日目が昨日指され、挑戦者の藤井聡太七段が木村王位を降した。
封じ手開封後の午前9時の対局再開から挑戦者の藤井聡太七段が木村王位の玉に猛然と襲い掛かり、木村王位に反撃の隙すら与えず鮮やかに勝ち切った。
終局後のインタビューに応じた木村王位は「どこかで対応を間違ったかもしれない。苦しいと思っていた。結構頑張ったつもりだったが、鋭い寄せだった」と語っている。
また、先の棋聖戦第二局後の渡辺棋聖も「大胆な指し方でこられた。均衡がとれるように指したつもりだったが、一気にバタバタとダメになってしまった」と語っている。
木村王位は「千駄ヶ谷の受け師」と異名をとるほどの棋界随一の受けの名手であり、渡辺棋聖は、現在三つのタイトルを保有する現役最強と評される棋士だ。その2人が若干17歳の高校生棋士に圧倒されている。
タイトル戦で桁違いの強さを見せつける若き天才の次の戦いが楽しみでならない。