午前10時からおおよそ2時間、役場2階の応接室で町長と町内会長連絡協議会役員との定例の意見交換会に臨んだ。
役場側からは古庄町長始め、副町長と総務課長に出席いただき、町内会長連絡協議会側からは副会長と幹事2名、それに私を含め4名が出席した。
この日は、防災についてほとんどの時間を費やし、あれこれ意見交換した。
佐々町は、町の中心を長崎県で2番目の長さと流域面積を誇る佐々川が流れる。それにより住民は、水を始めとしてシロウオやウナギやアユといった自然の恵みにあずかる一方、常に河川の氾濫という自然の脅威にさらされてきた。、
記憶に新しい熊本地震や、つい先日、東北・北海道を襲った台風10号などに見られるよう、いつどこで何が起こってもおかしくない状況が続いている。
佐々川が氾濫した昭和42年、1時間当たりの降水量が76㎜だったという。その後、護岸工事や排水対策を順次行ってきているが、それでも1時間当たり100㎜を超える雨が降れば、氾濫の危険度は限りなく高まる。そして、その雨量は決して不思議ではない数字となってきている。
私たち佐々町町内会長連絡協議会は力を結集し、32の全ての町内会で自主防災組織を結成することができた。すでに、町内会毎に防災に関する取り組みを行っている。今後は、町と協力して何が出来るか、協議を進めていかなければならない。
午後3時、約束の時刻に「佐々川再生の会」の副会長さんと事務局長さんが役場の産業経済課の課長さんと共に来訪された。事前に産業経済課の課長さんから、私にお会いしたい旨の話をいただいていたのがこの日になった。
「佐々川再生の会」は歴史のある組織で、月に1度の佐々川の清掃活動を中心に、地道な広報啓発活動を実践してこられている。会長の濱野さんは御年90歳を超えておられるとかで、実質、副会長の川野さんが中心となり、同会を引っ張っておられるようだ。それでも川野さんも80歳になられると今日伺った。その川野さんとは親しくお話する間柄ではなかったが、町内会長連絡協議会が今年、初めて取り組んだ佐々川桜堤遊歩道の清掃作業の際、知己を得ることができていた。
私たち町民の誇りである佐々川を美しく保つため、より多くの住民の協力を得るために力を貸してほしいとのお話だった。佐々川をきれいにするための川野さんたちのこれまでの取り組みを伺い、そこに向かってこられた川野さんの情熱を感じ、久し振りに熱いものが内から沸き起こる感覚を得た。私に出来ることで精一杯、川野さんのご期待に添いたい。