峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

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あるがままを愛するということ

2007年05月11日 | 父親と子
容疑の会社役員逮捕、5歳男児ひき逃げ死事件 警視庁(朝日新聞) - goo ニュース

出頭してしてきた容疑者が真実を話し始めているようだと、後ろで報道ステーションが伝えています。
凛太郎くんのお父さんの人間性が、凛太郎くんをはねて逃げていた人の失われかけた人間性を回復させようとしているのだと思います。

昨夜、ブログを書いた後も、凛太郎くんと、凛太郎くんのお父さんのことを考えていました。そのうち、同じように車にはねられ命を奪われた小学5年生のえみるさんと、えみるさんのお父さんの風見しんごさんのことを思い出しました。

事件後、憔悴【しょうすい】しきった表情で報道陣の前に姿を現したえみるさんのお父さんは、感情を隠すことなく記者の質問に答えていました。
しかし、犯人に対しての気持ちを聞かれたとき、えみるさんのお父さんは、えみるさんが人と争うことを好まない子供だったからと、えみるさんの気持ちに添うべく自らを戒め、犯人に対する感情を懸命に押しとどめているようでした。
えみるさんのお父さんは、えみるさんによって人間性を失わずにすむことができたのです。

えみるさんの告別式にはたくさんの人が駆けつけているようでした。その中に、えみるさんのお父さんの師匠にあたるのでしょうか萩本欽一さんの姿がありました。
萩本さんの「幼い命と言うけれど、しんごにとっては大きな命だったんだよ」という言葉が強く胸を打ちました。

人は失うことでしか、大切なものに気づかないのかもしれません。
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