峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

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そこに暮らす者たちのための町内会

2008年12月14日 | 町内会長
午前6時過ぎ目を覚ます。きょうは町内会の年末恒例行事となった「第4回招福もちつき祭り」の日、天気が気になる。表に出る。日はまだ昇っていないが晴天だ。それほど寒くもない。絶好のもちつき日和である。
女房どのが淹【い】れてくれたコーヒーにパンとおにぎりをいただき、午前7時、集会所へ向かった。

我が家から目と鼻の先にある集会所に着くと、すでに副会長は仕事を始めていた。彼がいないと町内会の行事は始まらない。

先ずは、3つのかまどに火を入れる。臼【うす】を2つセットする。
8時近くなり班長さん始め、徐々にみなさんが集まって来られた。女房どのも昨日に引き続き駆けつけてくれている。8時半頃になり男性陣の顔もそろった。
今週は週始めから晴天が続き、薪【たきぎ】の状態も最高だ。2組の4段の蒸篭の湯気の上がりも早い。去年までは午前9時を回らないとつき始められなかったが、9時前からつき始めることができた。

午前10時を過ぎた頃、副会長がつきたてのもちで善哉【ぜんざい】・汁粉【しるこ】を作ってくれた。毎年、副会長が趣向を凝【こ】らしてくれる。
善哉の鍋【なべ】が底をつく頃、町長がお着きになられた。今年は興に乗られたか挨拶もそこそこに、つき手のみなさんの輪の中に入ってお行きになり、杵【きね】をふるわれた。

町長に最後の一杯の善哉を召し上がっていただいているところへ町議会議長も到着された。善哉が終わっていたのであん餅を2個、町長共々召し上がっていただいた。
そうこうしているうちに、今度は酢餅【すもち】が出来上がった。酢餅とは大根おろしと橙【だいだい】のしぼり汁に醤油【しょうゆ】を注【さ】して混ぜたつゆの中につきたてのもちをちぎって入れたもので、私はこのもちつき祭りで始めて味わったのだが、つきたてのもちならではの味わい方だ。
さっそく、あん餅を食されたばかりの町長と議長におすすめすると、さすがに辞退されたが、それでもおすすめして召し上がっていただくと、あん餅とはまったく異なる味だと喜んでいただいた。

今年もたくさんのみなさんに集まっていただいた。私など、1度も杵を手にすることがなかったほどだ。かまどの前で暖を取りながら、男性陣が政治の貧困を嘆いている。昨日、地元を代表するような辻産業という会社の経営破たんが報道されたが、やはり話題に上っている。
今夏だったか、私の高校生時代の友人が経営する会社も経営破たんしたが、そこに勤める方が2人おられ、新しい資本が入ってくる話をしておられた。
しかし、暗い話ばかりではなかった。私と同年輩の土橋さんの愉快な話に私が突っ込みを入れ、大爆笑を誘った。
みなさんの心が通じ合い始めた頃に御神酒【おみき】を振舞った。おそらくは、企業や社会で厳しい立場にあるであろう男たちの心が柔らかくなっているのを感じた。

いいもちつきだった。やっぱり、もう少し頑張ろうと思った。

すっかり上手になりました。 丸めるのも。 子供たちもつきました。 町長も参加くださいました。 116世帯、全世帯にお届けします。
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