峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

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役割を担うことの意味

2008年12月17日 | 町内会長
「招福もちつき祭り」の翌日、お世話になった方の所へ、ついたお餅を提げてお礼に回った。

先ずは町の公民館。町内会で毎年少しずつもちつきの道具を買い揃えているが、まだ半分に満たない。今年も竈【かまど】・蒸篭【せいろ】・杵【きね】など一式を借りた。
もちつき祭りの後、みなさんに道具をきれいに洗っていただいた。それを一昼夜かけて乾かし、町のトラックで運び納めた。
一昨年前までは臼【うす】も町のを借りていた。石臼は重く、とても1人では動かせない。副会長と2人連れ立って借りに出かけ、2人連れ立って返しに出かけていた。
しかし、昨年から副会長の奥様のご実家からお借りした臼と、もう1つ町内会の方のものをお借りできるようになり、道具の借り出し・返却が1人でできるようになった。

車で公民館へ行き、お礼を申し上げ、職員方と管理人さんにお餅を渡す。それからトラックを借りて集会所へ戻り、集会所で道具を積み込み、再び公民館へ。
もう4度目の餅つきだ。何をどこに収納すべきかは先刻承知している。手早く道具を倉庫に収納し、トラックを車庫に納め窓口に声をかけ公民館を後にした。

次に向かったのが、薪【たきぎ】をいただいた中学時代の同級生である隣町の大瀬君宅。月曜日で大瀬君は仕事に出かけていたが奥様にお礼を申し上げ、お餅を差し上げた。去年は、やはり中学時代の友人の馬場君にお世話になった。持つべきものは友だちだ。

さらに、その足で集会所に隣接する空き地の持ち主の地主さん宅へ向かった。
この空き地については2年前から行政と議会のみなさん方に、町内会の活動の拠点として、また子供たちの遊び場として、さらには災害の際の避難場所として町に確保していただけるようさまざまな機会を通して訴えてきた。次第にご理解をいただき、少しずつその輪が広がっているのを感じていたが、先日、町長、副町長、それにこの問題を検討していただくことになる議会の総務委員長それぞれから何とかする旨のお話を伺った。
「僕らの広場」が現実のものとなる日が近づいている。

地主さんの住む佐世保市は平地が少なく、住宅は斜面にへばりつくように建ち並んでいる。道路幅も狭く、車がすれ違う際など面倒なことにもなる。バス通りに面した家以外は車が入らない。地主さんのお宅も例にもれず車が入らない。したがって、地主さん宅を訪れる際は、いつも地主さんのご友人のお宅の駐車場に車を止めさせていただいている。

いつものところに車を止め、ご挨拶をし、お礼にとお餅を差し上げた。
細い路地の角を3つ曲がると地主さん宅が見えてくる。事前に電話を差し上げていた。お風邪を召されているということでこの日は早々に辞することにしていた。玄関先でお餅を渡し、お礼を述べると逆に「いつもきれいにして下さって感謝しております」と仰っていただいた。

多くの方々の理解と協力なしでどんな行事も開くことはできない。こんな当たり前のことさえも、町内会長という役割を担わなかったならば知ることができなかった。「儲【もう】ける」とはこんなことをいうのだろう。
「儲」という文字は信じる者とある。
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