峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

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菌と仲良し

2006年06月13日 | 暮らし
土曜日の長崎新聞の「言論」という欄は、解剖学者の養老孟司さんのカビに勝てない人間の話でした。
高松塚の壁画にカビが生えて問題になっています。養老さんの有名なあの虫の標本にも年中カビが生えてご苦労なさっておられるそうです。

養老さんいわく「人間はカビには勝てない」。したがって、高松塚の古墳の壁画は、できるだけそっとしておくべきだというのが彼の考え方です。

養老さんの文章を読んでいて、やっぱりそうなんだと思いました。カビに勝てないように、人間はほとんどのものに勝てないのではないか。私はそう思っています。
病気にだって勝てません。現代医学でさえ風邪のウイルス一つ克服できないではありませんか。

自分のガン患者の治癒率が、インドの鍼【はり】治療の医者の治癒率に及ばないことを知った名外科医と呼ばれた医者がそれ以降、東洋医学を学ぶようになり、その後、近代医学一辺倒の治療から「気」などを取り入れた治療を行うようになったという話をかつて聞いたことがあります。

私は健康診断なんて、ここ何十年も受けていません。病気にかかっているかどうか調べてみても始まらないと思うからです。
先日もバリウムとか胃カメラとかを飲んだ人たちの話を傍【そば】で聞いていました。肛門から指を入れられる触診【しょくしん】の話もありました。
もう、そんなことされるだけで病気になる因子が確実に増えると思います。くわばらくわばら…。

そんなことされて危険因子が増えるのと、お笑い番組観てナチュラル・キラー細胞増やすのとでは、ずいぶんとその差は大きいと私は考えます。
それに、ナチュラル・キラー細胞もストレスがあると十分な働きをしないそうです。古くから「病は気から」と言われてきたようですが、その通りのようです。
科学的に証明されたものでないと信じることができない人たちがいます。しかし、世の中には科学的に証明されていないものの方が圧倒的に多いようです。

同じ土曜日の午後、秀楽先生とEMについてあれこれと話をしていました。EMとは「有用 (Effective)」と「微生物群 (Microorganisms)」を組み合わせた「有用微生物群」の略で、EMの開発者である琉球大学農学部 比嘉照夫教授により名付けられた造語です(EM研究機構HPより)。
EMには乳酸菌群、酵母群、光合成細菌群、発酵系の糸状菌群、グラム陽性の放線菌群などが含まれています。
そうです、EMに含まれている菌はあのカビやウイルスと同じ微生物の仲間なのです。ただ、微生物にも善玉菌と悪玉菌とがいて、EMは善玉菌によって構成されているのだそうです。

私は微生物について全くの門外漢【もんがいかん】ですが、数年前、秀楽先生から比嘉教授の著書を借りて読み「これだ」と思い、この微生物たちと共生しています。

体に好いとされる発酵食品、「口に入れた米を出して放置したら発酵して酒になった」「革の袋に入れた牛乳がヨーグルトになった」など、その多くは偶然から始まったとされているようですが、このEMができたのも実はほんの偶然からだったそうです。
通常、微生物は単一種類で用いられるそうですが、EMは数十種類の働きの異なる微生物の集まりだそうです。
やはり、常識は疑わなければなりません。
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1 コメント

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Unknown (toriton)
2006-06-14 06:57:35
峰野さん、EMを活用されているのですね。



家内の職場では、学校のトイレにEMを投入して活用しています。効果があるそうです。



こんな役立つEMを全国、いや全世界の人々に知らせて、活用してもらいたいものです。



ところば、日本肥料組合?などでは、売り上げが落ちれば死活問題なので、EMの普及には反対なのだそうです。おかしいですよね。



善が推し進められる世の中でなくては・・・
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