峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

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下を向くな

2006年05月05日 | スポーツ
一昨日・3日は総合格闘技HEROS、今夜は7時から9時までボクシング、さらに9時から11時までPRIDEと、スポーツファン、中でも格闘技ファンにとっては堪【こた】えられない、まさにゴールデンウィークとなりました。

HEROSは、かみ合わない試合が多かったのが少し残念でした。

ボクシングは最近、にわかにテレビでの露出度が高くなっている亀田兄弟の試合でしたが、彼らで金儲けをたくらむ大人たちの思惑が見え隠れするようで、あまり愉快に見ることができませんでした。
弟の興毅選手も兄の大毅選手もKO勝利でした。2人とも強いと思いますが、対戦相手との力の差があまりにもありすぎて、亀田兄弟がKO勝ちするために組まれたカードといっても過言でないほどのものでした。

世界を狙えそうな有望な選手が現れたとき、選手に自信をつけさせるとともに選手の人気をあおるため、ジムの会長と興行主が世界タイトルマッチまでのストーリーを作ることがあるというのはプロボクシングの世界では昔からある話です。
特に、亀田家のお父さんを含む3兄弟のキャラクターは大変面白いので、金儲けに敏感な人たちが彼らを放って置くわけはないのでしょう。

兄弟は横柄【おうへい】な口のきき方をします。彼らは幼くてもプロなのだから、それは彼らのスタイルであり、個性なのでしょう。もしかすると演技しているのかもしれません。お父さんの演出かもしれません。
ただ、周りの大人たちがそれを面白おかしく取り上げているのが気になります。

世界には強いボクサーがいます。彼らは未だそのことを知りません。
必ず負ける時が来ます。彼らは未だそのことを知りません。

末弟を含む亀田3兄弟がいいボクサーになって、いい試合が見られるのを楽しみにしています。

やはり、PRIDEの試合は面白かったですね。特に、高阪剛選手と藤田和之選手の戦いぶりに感動しました。
彼らは、顔面にパンチをもらっても決して下を向きません。ひるみません。
少なくとも見る側にとって、試合は単に勝ったか負けたかではありません。どう戦ったか、いかに戦ったかというところに尽きるようです。
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4 コメント

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あのNHKも (ぶな太)
2006-05-06 14:50:54
亀田兄弟のことは、いままで名前ぐらいしか知りませんでした。

ところが、昨日のNHK夜のスポーツ番組で、亀田兄弟のノックアウトシーンや過激なパフォーマンスを放映していました。NHK、お前もか、と思いましたが、お陰で今日の峰野さんのブログがよくわかりました。

後段の辛口なご指摘には同感です。世界は広いですからね。



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Unknown (かげろう)
2006-05-06 19:19:06
 高坂選手のファイトに感動しました。私は隠れ格闘ファンで,リングスの時から前田日明・ヴォルクハンを見ていました。高坂選手は地味ですが,あの熱さが伝わってきました。久しぶりに感動しました。ボクシングは専門的にみられてるのでしょうね。
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亀田兄弟は強いけど・・・・・ (toriton)
2006-05-07 08:00:08
確かに亀田兄弟は強いと思います。

世界チャンピオンになれるかもしれません。

ボクシング界とっても久々に登場した

ニューヒーローかもしれません。



「亀田ギャル」なるおっかけ集団もできたそうです。



強い、確かに強い!!

でも、テレビへの露出が多すぎると思います。

対戦相手をなめきったパフォーマンスや

大口のKO宣言・・・・・

自信があるのは分かるけど、対戦相手も

尊重すべきでしょう。



一躍、富と名声を手にしかけている若き兄弟。

確か、19歳と17歳ですよね。

マスコミやテレビ局も大いに持ち上げています。

急激な環境の変化で、自分を見失い、

リング以外のことやスキャンダルで

破滅してしまわなければいいのですが・・・・・



老婆心ながら、彼らの先行きに一抹の不安を覚えます。
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戦い方は生き方か (峰野裕二郎)
2006-05-07 19:21:25
亀田兄弟に関し、マスコミの取り上げ方はあまりにも無責任のように思われますね。



かげろうさん、格闘技ファンでしたか。嬉しいなぁ。リングスで前田日明がハンと戦った時代といえば、前田日明が選手としては晩年の頃ですね。

前田選手は新日の若手の頃からいろんなエピソードを持つレスラーでした。大巨人アンドレジャイアントを逆につぶそうとしたした試合、UWF時代、佐山選手の股間あたりへのキックをきっかけにガチンコを仕掛けた試合などのビデオを見たことがあります。

とにかくトラブルメーカーで、最後には誰にも相手にされないのではとも思ったものでしたが、今やPRIDEの看板であるヒョードル・ノゲイラがリングスのリングからというのですから関係者も彼を無視できないのでしょうね(実はリングス以降のことはあまり知らないんですが)。現在は、HEROSのスーパーバイザーとかで、山本キッド選手や所英男選手などに影響を与えているそうですね。

高阪選手は、そのリングスが挌闘家としての出発点なのですね。

今回の高阪選手の対戦相手は、あのK-1ワールドグランプリの01年の優勝者・マークハント選手、そのハート選手と真っ向から打ち合い、一歩も引けをとらなかったのですから驚きでした。

しかし、ネットで少し調べてみて納得しました。彼は多くの総合挌闘家に多大な影響を与えている世界のTKなのですね。

吉田英彦選手は総合のすべてを彼に教わったと語っています。彼のようなファイトをしたいとも語っていました。



多くのファンが涙を流しながら彼の最後のファイトを見守ったようです。
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