先日、町内会の一角に新築の整骨院が出来ました。
私たちの町内会にお住まいで、長年お隣の町内会で整骨院を経営しておられた下川さんが今度、新たにお店を構えられたのです。
驚いてはいけません。下川さんは今年78歳になられます。奥様とお二人暮らしです。跡継ぎがいらっしゃるわけではありません。
これまで店は何十年も借りていたんですよ。もっと早くから建てればよかったんですがと奥様はいつものように朗【ほが】らかにお笑いになられました。
新築するについては、奥様も賛成だったそうです。
普通、78歳ともなれば守りに入って当然のところでしょう。ましてや、お金や土地や建物を右から左に転がし、だまして楽して金儲けをしようというのであればともかく、78歳になられる下川さんお一人が指に力を込めて、額に汗して働こうというのです。いくら仕事が趣味と仰るものの驚くほどの気力です。
いくつになっても前を見て、明日を信じて歩いていけばいい。そう下川さんに教えていただきました。
私たちの町内会にお住まいで、長年お隣の町内会で整骨院を経営しておられた下川さんが今度、新たにお店を構えられたのです。
驚いてはいけません。下川さんは今年78歳になられます。奥様とお二人暮らしです。跡継ぎがいらっしゃるわけではありません。
これまで店は何十年も借りていたんですよ。もっと早くから建てればよかったんですがと奥様はいつものように朗【ほが】らかにお笑いになられました。
新築するについては、奥様も賛成だったそうです。
普通、78歳ともなれば守りに入って当然のところでしょう。ましてや、お金や土地や建物を右から左に転がし、だまして楽して金儲けをしようというのであればともかく、78歳になられる下川さんお一人が指に力を込めて、額に汗して働こうというのです。いくら仕事が趣味と仰るものの驚くほどの気力です。
いくつになっても前を見て、明日を信じて歩いていけばいい。そう下川さんに教えていただきました。
私は腰痛で整骨院にかかったことがあります。整形外科と違いは先生が毎回直に患者の体に触れることです。そこには必ず患者との会話があります。若さの秘訣はその辺と関係がありそうです。
ところで、最近の新聞で小椋桂がこんなことを語っていました。
>老いてくると、どうしても下り坂を静かに歩いて行きたい気になってしまう。でも、ただ下り坂を見ているには寂しい。坂道は、向きを変えれば上がり坂。事実として体力的に下り坂だとしても、意識的に上がり坂であるという状況をつくり、創造的になることが大切です。
以上ですが、下川さんの生き方と相通じるところがあると思いました。
文中の「上がり坂」はすべて「上り坂」(のぼりざか)でした。
お詫びして訂正します。
一見、下り坂が楽なようだけれど実はそうでもないんですね。
下川さんのように整骨院を新築することで、気持ちに張りが出てくる。それは強い生命力を生み出す元となる。十分考えられることですね。