峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

since 2005

前を見て

2006年05月07日 | 暮らし
先日、町内会の一角に新築の整骨院が出来ました。
私たちの町内会にお住まいで、長年お隣の町内会で整骨院を経営しておられた下川さんが今度、新たにお店を構えられたのです。

驚いてはいけません。下川さんは今年78歳になられます。奥様とお二人暮らしです。跡継ぎがいらっしゃるわけではありません。

これまで店は何十年も借りていたんですよ。もっと早くから建てればよかったんですがと奥様はいつものように朗【ほが】らかにお笑いになられました。
新築するについては、奥様も賛成だったそうです。

普通、78歳ともなれば守りに入って当然のところでしょう。ましてや、お金や土地や建物を右から左に転がし、だまして楽して金儲けをしようというのであればともかく、78歳になられる下川さんお一人が指に力を込めて、額に汗して働こうというのです。いくら仕事が趣味と仰るものの驚くほどの気力です。

いくつになっても前を見て、明日を信じて歩いていけばいい。そう下川さんに教えていただきました。
コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 革命に武器は要らない お父... | トップ | 語れない事情 »
最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
上り坂を歩きたい (ぶな太)
2006-05-08 05:58:33
下川さんが78歳で整骨院を新築されたとのことですが、そのパワーに驚きました!

私は腰痛で整骨院にかかったことがあります。整形外科と違いは先生が毎回直に患者の体に触れることです。そこには必ず患者との会話があります。若さの秘訣はその辺と関係がありそうです。

ところで、最近の新聞で小椋桂がこんなことを語っていました。

>老いてくると、どうしても下り坂を静かに歩いて行きたい気になってしまう。でも、ただ下り坂を見ているには寂しい。坂道は、向きを変えれば上がり坂。事実として体力的に下り坂だとしても、意識的に上がり坂であるという状況をつくり、創造的になることが大切です。

以上ですが、下川さんの生き方と相通じるところがあると思いました。
返信する
引用の訂正 (ぶな太)
2006-05-08 11:35:52
小椋桂の引用を訂正します。

文中の「上がり坂」はすべて「上り坂」(のぼりざか)でした。

お詫びして訂正します。
返信する
精神は肉体を凌駕【りょうが】する (峰野裕二郎)
2006-05-08 12:51:42
過日、山歩きをした際、ひざを痛めておられる方が上り坂より下り坂の方がこたえるのよねとおっしゃっていました。

一見、下り坂が楽なようだけれど実はそうでもないんですね。



下川さんのように整骨院を新築することで、気持ちに張りが出てくる。それは強い生命力を生み出す元となる。十分考えられることですね。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

暮らし」カテゴリの最新記事