峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

since 2005

仲間と力を合わせる喜び

2007年04月19日 | 夫婦
末娘のくるみさんが、この4月で中学3年生になりました。
子供の成長は早く、うれしくもあり、寂しくもあるものです。
そのくるみさんが、今月末に行われる体育大会で応援団長を務めることになったといいます。

体育大会では、1年生から3年生までが縦割りで赤・白・青・黄色の4組に分かれ、各種目に得点を競い、最終的に総合優勝を争います。
その、それぞれの組を束ねるのが応援団長です。
かつては、応援団長といえば男子と相場は決まっていたものですが、他の3組の男子の団長に伍【ご】して紅一点、くるみさんが赤組を率【ひき】いる役目を担ったのです。
次女の有紀さんも中学3年生で、やはり男子に混じって女子1人、応援団長を務めました。

このように書くと、有紀さんもくるみさんも、積極的で男勝【まさ】りの豪傑【ごうけつ】のように思われるかもしれませんが、決してそうではありません。私の見るところでは、2人とも、むしろ、恥ずかしがり屋で、ちょっと斜に構えているところがあるように思えるほどです。
ただ、親は、ともすればわが子を近視眼的に捉【とら】えがちで、その子の全てを分かっているわけでもありません。わが子がクラスで意外な面を見せていたりします。

中2の修了時、くるみさんが持ち帰っていたクラスの文集にたまたま目を通し、面白く感じたたことがありました。
文集の最後のページの前に、担任を中心にクラス全員の集合写真があり、一番最後のページに「項目別ランキング・ベスト3」というのがありました。
「お金持ちになりそうな人」などと、いくつかの項目が並び、アンケートがとられたようで、それぞれのベスト3が記してあるのです。

その中で、くるみさんは4つもの項目に名を連ねていました。「将来先生になりそうな人」で3位、「明るい人」で2位、「国際結婚しそうな人」で3位、「社長になりそうな人」では2位とありました。クラスの友だちの目には、くるみさんはそのように映っているのです。なるほどといえば、なるほどです。可笑しくなりました。

くるみさんが応援団長になったと聞いて、私には少し意外な感じがしましたが、クラスの友だちの見方は私と異なるのでしょう。
ただ、団長になったいきさつを聞いてみると、自ら立候補したわけではなく、クラスの事情で推されたということでした。各クラスとも、子供たちなりに、いろいろと思惑が働いているようです。

そんなわけで、このところ帰りは遅く、夕食時は応援の練習にまつわる話ばかり、入浴後は1人部屋にこもって、ダンスの選曲・振り付けを考えたり、演技の構成を考えたりしていましたが、今夜は入浴後、バタン!キューのようでした。

仲間で力を合わせ、何かを作り上げていくのは、この上なく楽しいものです。精一杯取り組んでほしいと願っています。
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よそう 子供を殴るのは

2007年04月18日 | 暮らし
長崎市の伊藤市長が凶弾に倒れるという衝撃的なニュースに接し、暗い気持ちでいます。
伊藤市長の死を悼み、ご冥福を祈ると共に、残されたご家族に対し、お悔やみ申し上げます。

報道によると、この事件について安倍首相は「捜査当局において厳正に捜査が行われ、真相が究明されることを望む」とのコメントを発表しました。いかにも安倍首相らしいコメントです。
また、塩崎官房長官は「理由のいかんを問わず、公職にある者に対する暴力は誠に卑劣な行為であり、絶対に許せないものだ」とのコメントを出しました。
公職にない者に対する暴力は、どうなのだろうかと私のようなひねくれ者は思ってしまいます。
そんなことはともかく、マイクを向けられた者のほとんどが塩崎官房長官同様「暴力は許せない」(土山秀夫元長崎大学長)と語っています。
しかし、ひねくれ者の私は思うのです「暴力は絶対に許さない」と口にする彼らが自ら暴力を振るったことはないのだろうかと。

「体罰は絶対にいけない」と言いながら、先生は子供に暴力をふるい続けてきました。
「しつけ」と称し、親は子供に暴力をふるい続けています。
夫は妻に、やみくもに暴力をふるい続けてきました。
そして、地球上で戦争という名の暴力がふるわれ続けています。

私は、保護司として何人かの少年少女・青年と接してきました。暴力団組員だったという青年もいましたし、現在、暴力団組員の若頭という青年もいます。
彼らの生育歴には共通するものがあります。それは、幼い頃に暴力をふるわれたという事実です。

今回の事件の容疑者の罪が憎まれなければならないのは言うまでもありません。また、法の下で、その罪は厳正に裁かれ、罰を受けなければなりません
ただ、それとは別に私は容疑者の育った環境を思います。

彼が赤ん坊の頃、家庭に愛はあふれるほど満ちていたのでしょうか。
彼が幼児の頃、家庭に笑顔が絶えることはなかったのでしょうか。
彼が少年の頃、家庭で学校で、彼の気持ちはどれだけ大切にされたのでしょうか。
彼が思春期の頃、家庭で学校で、侮【あなど】られ、軽【かろ】んじられることはなかったのでしょうか。
彼が大人になって、社会は彼を孤立化させ、自暴自棄にさせることはなかったのでしょうか。

私は思うのです。いかなる暴力も、絶対に許されるべきではないと。
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楽しみの仕掛け

2007年04月17日 | 夫婦
先月の15日、くるみさんが詠んだ短歌をご紹介し、歌に変化がみられると記しました。ぶな太さんからも、その歌をほめていただきました。

地元紙の郷土文芸ページに、中高生を対象とする「ジュニア歌壇」という投稿欄ががあります。歌を作る励みにと、そこに月2回の投稿をすすめてきて、ちょうど1年経【た】ちます。姉の有紀さんも中学の3年間、ずっと投稿を続けました。
これまで、くるみさんは、ほぼ毎回掲載されてきましたが、いずれも「佳作」でした。

何か特別な意図をもって、歌作りをすすめているわけではありません。人生の途上、ふとしたときに、その瞬間の思いが五・七・五・七・七の言葉となって口をついて出てくることがあれば、それはきっと豊かなことだろうし、その時、きっと私のことを思い出してくれるであろうという密【ひそ】かな楽しみぐらいの意味合いしかありません。したがって「佳作」で十分なのです。

ところがです。くるみさんの歌に変化が出てきたと記した直後の3月26日の「ジュニア歌壇」でなんと、3首選ばれる「秀逸」の1つに、くるみさんの歌も選ばれたのでした。
その歌と、選者である西津健二郎さんの選評です。
 
 ☆時計見て必死に鉛筆走らせる焦燥感と闘うテスト

(評)テストの時に誰もが感じる気持ちを素直に、十分に描いた

これで驚いていたところ、次の4月9日の同欄では「秀逸」のしかも、真っ先に選んでいただいていました。

 ☆真っ青な空に浮かんだ飛行機雲スッとのびた線どこまで続く

(評)素直な把握と伸びやかな言葉遣いによる気持ちのよい作品

楽しみの種は、身近にあるものですね。
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広場を夢見て

2007年04月16日 | 町内会長
昨日は、お隣の芳ノ浦町内会の神社の例大祭にお招きをいただき、出席しました。
高台の公園の奥に小さな祠【ほこら】があり、そこで、毎年この時期、芳ノ浦町内会のみなさんは、新入学児童の健やかな成長を祈願してこられました。
今年、9名の可愛らしい新1年生たちもお父さんやお母さんと共に、神妙な面持【おもも】ちで参拝していました。

神事が終わると、公民館で「なおらい」です。町内会の長老の方々、世話役の方々、副町長、お隣の東町町内会長と共に、ご婦人方が昨日から作られたというご馳走をいただき、お神酒【みき】をいただきました。

この神事、今年で30回目になるそうです。新しく小学校に入学する子供たちの健やかな成長を町内会のみなさんで祈願し、同時に世代を超えて親睦【しんぼく】を深め、また、近隣の町内会との親交を結ぶといった、特に、今日、ますます意義深い行事になっているように思われます。

この日、いつもの誘い誘われる仲間はいなく、お昼頃になり、失礼しようとご挨拶していると、現場を見るから一緒に帰りましょうと副町長から声をかけられました。

13日の町内会長会の席で、行政から「佐々町国民保護計画」及び「佐々町地域防災計画」なるものに関する説明が行われました。
以前の会議で、地域防災に関する話があった折、資料の「災害時避難場所一覧表」の中で地震の場合の避難所の指定のない町内会がいくつかあり、それについて町の考えを質【ただ】していたのですが、今回もそのままになっていました。
そこで、今回、具体的に私たちの町内会の例を挙げ、避難所としての働きと共に、いくつかの観点から「広場」の必要性を訴えました。
その席での総務理事の回答は納得のいくものではありませんでしたが、町長の今後、真剣に検討させていただきたいというという言葉に、それ以上申し上げるのを控えました。町長には折に触れ、広場の必要性を訴えてきていました。

その後、懇親会の席で総務理事とその件について再び話をしたところ、意外にもすぐに理解を示していただきました。具体的な場所の話になり、なんと、私が考えている場所より、もっと広い場所はないかとまで言っていただきました。
さらに、金銭面での町内会の負担の有無を確認すると、町の責任でやると言い切っていただきました。

この件について、懇親会の席では副町長と深くお話しすることはありませんでした。ただ、この日の神事の前に、世間話程度に触れたところ、広場は必要ですねと言っていただいていました。
それが、思いがけない副町長の先の言葉につながったようでした。

芳ノ浦公民館から私たちの集会所までは歩いて2,3分です。間もなく、集会所に着きました。
集会所に隣接してほどほどの広さの空き地があります。私は、ここを町内会の広場にできたらどんなにいいだろうかと考えてきたのでしたが、副町長は、現場を紹介するなり「これはいい。これはいい」と何度も繰り返され、広さを目測しておられました。
さらに、地主さんにそれとなく意向を伺うことも了承されました。

敷地いっぱいに建てられ、駐車場もない集会所、密集して建つ家屋、火事や地震の際に一時的に避難する場所もない、私たちの町内会です。
2年前から始めた「招福もちつき祭り」の際に、先の空き地を使わせていただいているのですが、事前事後、お願いとお礼に佐世保市に住んでおられる地主さん宅まで出向いています。昨年から夏休みのラジオ体操も、そこを使わせていただいています。
さらに、今年から夏祭りを計画しています。私が町内会長でいる間は、地主さんのお宅を訪問するのは苦でありませんが、次の代からのことを考えれば、このままにしてはおけない問題です。
なんとか、多くの方の理解を得て、私たちの町内会に広場が誕生するのを夢見ていたいと思います。
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風穴【かざあな】を明けろ

2007年04月14日 | 町内会長
今週水曜日、佐々町民生児童委員協議会の定例会が開かれ、出席しました。
社会福祉協議会から会長・事務局長、行政から福祉保健課課長、長崎県北福祉事務所から所長はじめ地区担当職員6,7名をお招きし、午後1時から3時半まで、いくつかの課題について議論しました。

昨日は19年度、第1回目の町内会長会が開かれ、出席しました。
行政から町長・副町長・教育長はじめ各課の幹部職員、社会福祉協議会から会長が同席し、こちらは午後1時半から5時半まで、さまざまな課題について議論しました。
その後、懇親会が開かれ、こちらで議論の延長戦です。さらに、いつものメンバーで2次会、ここでも議論は白熱しました。
結局、女房どのに迎えに来てもらい帰宅したのは、やはり次の日になる頃でした。

双方の会の議論共、重大な問題ばかりで、きちんと整理して記す気力が今は出てきません。
とにかく、自身が重要な役割を担っていることを肝に銘じ、さまざまな課題に対し、あくまでも住民の立場に立った提言を積極的に続けています。
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幸運の女神に愛されるには

2007年04月12日 | スポーツ
ゴルフをなさったことがおありでしょうか。

一昨昨日の早朝、マスターズゴルフをテレビ観戦しました。
その日は4日間のトーナメントの最終日、最終組でスタートしたタイガー・ウッズさんが残り2ホールとなった17番・パー4、440ヤードのミドルホールのティーグラウンドに立ったとき、トーナメントリーダーのザック・ジョンソンさんとの差は2打でした。
その時点でジョンソンさんは、すでにホールアウトしています。ウッズさんの実績からしてみれば、残り2ホールでの2打差は十分射程圏内でした。

さて、ウッズさんの17番のティーショットはフェアウェイを確実にとらえます。彼のドライバーの平均飛距離は317ヤード(約290m)、セカンドショットの地点からショートアイアンでピンをデッドに狙っていける位置まで運んでいました。
グリーン付近はピンフラッグの揺れ具合からして少し強めのフォロー(追い風)のようでしたが、決して難度の高いショットではありません。ここでバーディがくれば、プレーオフも見えてきます。現に彼は2日目にここでバーディをとっています。
いよいよウッズさんのセカンドショットです。美しいフォームから弾き出された白球を、彼は自信に満ちた表情で追います。彼のみならず、だれもがピンそばツーオンと思った次の瞬間です。カメラは表情をこわばらせ、何か口走っているウッズさんをとらえていました。

高い放物線を描きながらピンめがけて飛び出したはずのボールは、なんと、グリーン手前のバンカーにつかまっていたのです。
彼ほどのプレヤーが、あの距離であれ位の風の計算を間違えるはずがありません。的確なクラブ選択であり、スイングだったはずです。それなのに何故…。だれよりも、彼自身がそう思っていたに違いありません。それは、ショット後の彼の様子からして明らかでした。

このトーナメントの解説をしていたのが中嶋常幸さんでした。彼は、私がゴルフに夢中になっていた30年ほど前、ジャンボ尾崎選手、青木功選手と共にその頭文字から「AON」と称され、一時代を築いたトッププレーヤーでした。もちろん、マスターズにも何度か出場しています。
彼は、これまで日本ツアーで48勝を挙げています。しかし、まったく勝てない時期がありました。スランプの原因は、理想を追求してのスイング改造にあったと言われてきました。だが、実は、そうではなかったことを先週土曜日の夜のNHK・BS「スポーツ大陸」を見て知ったばかりでした。
数々の挫折から這い上がり、昨年、52歳でレギュラーツアーとシニアツアーの両方を制して見事に復活してきた彼が今、再び注目を浴びようとしています。

その中嶋さんが17番のウッズさんのセカンドショットを見て「自分の力ではどうにもならない部分がある」と解説したのでした。
その一昨日前に、彼の半生を追ったテレビ番組を見ていた私には彼の言葉が重く響きました。
この日、勝利の女神は、米ツアー1勝のザック・ジョンソンさんに微笑むよう約束されていたのでしょうか。
ザック・ジョンソンさんは、優勝後のインタビューで、これまで彼を支えた人たちの名前を挙げて感謝の意を表し、最後にイエス・キリストに感謝すると述べました。
また、別のインタビューでは「調子は上がっていた。自分以外の力が後押ししてくれているように感じた」とも語っています。
それは、中嶋さんの言う「自分の力ではどうにもならない部分がある」というのと通底しているように思われます。
そして、先のインタビューでジョンソンさんはこう結びました「私は、ただアイオワ州出身の男です」と。

背後で、ボストンのフェンウェイ・パークで行われているボストン・レッドソックス対シアトル・マリナーズ戦のBS放送が始まりました。
メジャーリーグがますます面白くなってきましたね。
1回の表、早くも注目の松坂投手とイチロー選手の対決です。
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新しい町内会へ

2007年04月11日 | 町内会長
開花してから今日まで、幸いにも強い風雨に見舞われることなく、例年より長い間、見るものをうっとりとさせてくれていた我が家の桜が、いよいよ柔らかな風に乗ってはらはらと散り始めています。

ブログ、間を空けてしまいました。申し訳ありません。

私の住む町内会では、先月の25日・日曜日に18年度の総会を終え、先週の日曜日には新旧の役員・班長、専門部の引継ぎも無事済ませ、新しい年度のスタートをきることができました。
私たちの町内会の会長の任期は1年で、5年を限度に再選を妨げないこととなっています。及ばずながら2年間、その大役を担ってきましたが、来年度も引き続きというご推薦をいただき、お引き受けさせていただくことになりました。町内会長というような役割は、私の意志でやるとか、やらないとかいうものではなく、巡り合わせのようなものだと思っています。今は、私にその順番があるのだと受け止め、精一杯務めるだけです。

頼もしい副会長にも残っていただきました。ただ、経理面をすべてお任せしてきた信頼する会計さんが、ご高齢のために今期いっぱいで退任されました。町内会にとって大変惜しまれることですが、ご自身とご主人の健康面でのご不安が現実のものとなってきておられる以上、無理にお引止めするわけにはいきません。
後任の選考には推薦委員のみなさんがご苦労されましたが、なんとか次の世代に引き継がれました。

さて、総会は116世帯の1年間を締めくくり、これから1年間の私たち町内会の進むべき方向をみなさんにお示し、同意をいただく場です。これを町内会長が責任を持って行います。
決算書・活動報告書、ならびに新年度の予算書・活動計画書を提示しながら、私たちの町内会は、どう在るべきなのかをお話させていただきました。
キーワードは、民主的・自立・主体的・話し合う・丁寧【ていねい】・誠意・支え合い・楽しい・仲良し、といったところです。
何の心構えも準備もなく町内会長という役割を引き受け、ほとんど思いつきでさまざまなことを提案し、種々の行事や活動の旗を振ってきましたが、その根っこにあったのがそれらのキーワードからなる思いでした。
すでに、私たちの町内会の新しい年度が動き始めています。

写真は今朝の桜です。
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