自灯明

　桜が満開らしい。急に華やかなった感じだが、どうも見に行く気力がない。天邪鬼は他の花が見たいと思う。酔うような華やかさに耐えられない気がする。体調がいまひとつ戻らないからだろうか。

　なんとなくかかっていたＴＶの大河ドラマ「おんな城主直虎」　で｢自灯明」という言葉が出ていた。いい味を出している小林薫（南渓和尚）が言っていた。釈迦の最期の言葉と言われ「私や他者に頼ってはならない。自己とダルマ（理法）を拠りどころとせよ」という意味だそうだ。しかし、自己の判断というものには、それなりの知識･知恵が必要でさらに覚悟も必要だ。悩むのも己、決めるのも己、後悔するのも己・・・。今、無知だったゆえの大きな失敗に落ち込んでいる。

　そんなときに、羽生結弦君の天使のようなスケートを見た。羽生結弦が羽入結弦でない氷の精が舞いをしている　という感じだった。22歳の青年のあの精神力はどこから来るのだろうか。あの美しさは極限からくるものなのだろうか。

　難しいことはさておいて、凡人は春の風で心を溶かしてこよう！