何十年ぶりかに大学時代を過ごした街に出かけた。駅も変わっていたが、途中の乗り換え駅の階段はそのままだったり、ごちゃごちゃした街の片隅に取り残された昔があった。人の記憶は不思議だと思う。つい最近のことでもあまり覚えていないこともあれば、定かでないはずなのに妙に鮮明に覚えている古い記憶がある。それは日常ではなく、どこかへ旅した時のような非日常が多い。その記憶がどこまで正しいのかわからない。降りしきる雪であったり、海に沈む美しい夕陽だったり、ただだれかがその時を共有しているということだ。自分があの世に持っていけるものは、そのような記憶だけのような気がする。それは誰にも盗まれない心に刻まれた美しい記憶だ。
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