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「みっともない」の美学

2016-05-08 18:05:56 | 日記
 母の日を前に実家に帰った。家の前で、母が庭掃除をしている!何回言っても外に出ようとしなかったのに?表に出ていた燃えないゴミもない。日常生活を送る限界かと思われる物忘れ。ヘルパーさんを2日増やした。男のヘルパーさんが来ていると言っていた。確かに、力があるので床がピカピカ、台所もピカピカ。その日は偶然弟も帰ってきて、ヘルパーさんも来てにぎやかになった。ヘルパーさんの話ではデーサービスで使ったタオル等も自分で出して洗濯をして干して取りこんでいるという。(ヘルパーさんに頼んだこと)表に出るので、ご近所の人がごみの日を知らせてくれるらしく、ごみ出しもしてるという。台所のやかんは母が磨いたという。(水回りのお掃除もヘルパーさんに頼んでいた)冷凍庫にご飯やパンを保存してレンジで解凍して食べているらしい。寝巻、起巻もなくなったようだ。

 母は「みっともない」で身を守ってきたような人だった。世間の目を娘のことよりも気にしていた。それは私をずいぶん悲しませた。

 母が身の回りのことを自分でしだしたのは、ヘルパーさんにしてもらうのが恥ずかしかったのかもしれない。そして、このヘルパーさんが母とよく会話をしてくれるらしい。親も親戚もいなくてかわいそうな子なんだよ と母は言っていた。彼女の中に、なにか母性が動いたのか?嫌いだった母の「みっともない」美学。でも、今、母の奇跡的な変化を見ると、今までの寂しさが消えていった。異性の力、会話の力、物忘れには何よりの薬らしい。



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