男と女

　雨の降る寒い日。木曜日に堺のＪＧｒｅｅｎで行われた７５歳以上のシニアサッカー大会の取材に出かけた。新幹線には外国人観光客が多かった。同じ車両に上品なフランス人の観光団体が乗っていた。６５歳くらいのシニアとその家族だろうか。私の前の座席には素敵なシニアのカップルがいた。二人で仲睦まじく京都の観光案内をひも解いている。うんー。御夫婦だと思うのだが、それは男と女の香りがする。これが日本人の同じ年のご夫婦なら、おじさんとおばさんという感じが多い気がした。豊潤な男と女の香りがする。さすがフランス人　と思った。年をとり、生臭い部分がなくなったのは、よかったと思っていたが、最近やはり品のいい女の香は捨ててはいけないと思った。「女」であることは大事だと。いい男でも？と言われるかもしれないが、やはり品のいい男の香りが女を磨いてくれるような気がする。生涯現役とはいかなくても、あと５年はいい女でいたと思った。

ぬしと苦労がしてみたい

　ひと雨ごとに冬が来るという。今の季節は好きだ。静かな雨の朝は「ぬしと朝寝がしてみたい」ではないですか。

「ぬしと苦労がしてみたい」は親友のＹ子さんの言葉。２０代ならそう言うだろうか。いまは、ぬしと楽がしてみたい、ですね。毎日、ケンカしても楽しい方がいい。ケンカ出来るようなどこかかわいい男がいいと思う。飾らない男がいい。と、ここまで書いて年をとったと思った。おばさんだよ。でも、そういう自分が好きだ。いかに毎日楽しくくらせるか、それだけで十分。来世はそうするのだ！

感謝

　小春日和の日が続きます。週に１回は帰りたいと思う母の所へは２週間に１回がやっとになってしまいます。いろいろなことができなくなってきて、さぞ心細いだろうと思うのですが、疲れると私自身の身も思うように動かないので、ただごめんなさい　としか言えません。母はそれよりも大変な思いをして私を育ててくれたのだなぁ　と思うとこの年になってやっと母に感謝です。なにもわからない娘だったと思います。そんなことがわかるようになったのは、５年半前くらいから始めた草サッカー支援の冊子作りのおかげです。初めは海のものとも山のものともつかない、何をどうしたらいいのかも分からずに作りだしましました。それでもサッカーを愛する人たちに支えられてなんとか形になりました。自分がこのようなことに関われるなんて、それがボランティアであれ本当に幸せだなぁ　と思うのです。サッカーの取材を通じてたくさんの方にお会いできました。スポーツマンの素敵な方たとばかりです。こんなに恵まれたことはありません。仕事を通じて知り合った方にもたくさん素敵な方がいます。夫や子供に恵まれ、家や財産があるような人生ではありませんが、かけがえのない人という財産に感謝です。こんなに恵まれていていいのかなぁ　と思うこのごろです。

黄昏流星群

　昨日はコート、マフラーが欲しい寒い１日。今日は汗ばむような陽気。季節がおかしい。１１月になった。カレンダーも残り少ない。１１月１日、小春日和。その暖かな日差しの中で、７５歳以上のサッカーじいじが日産スタジアムのサブグラウンド（最高の芝生）でサッカーを楽しんでいた。８２歳になるという方は、２年かけて膝を治し、復帰したという。歩く時は杖を使っている・・・。もちろんサッカーでは、走るしボールも蹴る。「気ちがいだよ」と全員が言う。たしかに・・・・。でも、私は彼らの気持ちがわかる気がする。女は、篠田桃恵か志村ふくみでないとあんなに何かには夢中になれない。生きることへのずるさ（賢さ）を女は持ち合わせている。だから、男はかわいいと思う。

今日はベランダの植木鉢でさるすべりが紅葉していた。妙に感動。その横でブーゲンビリアも紅葉している、と思ったら、なんと花がきている。一緒に植えたあるランタナに負けて小さくなったいたのに・・・。確かに花だ！！もう５年は咲いていないのに・・・。時があるのか、生命力か・・・。人生、捨てたものではないかもしれない。