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あなたに「ぬくもり」を届けたくてブログをつくっています

雪明り

2017-02-16 17:34:43 | 日記
 寒さのせいか体調が思わしくありません。元気だけが取得だったのに・・・。先週の部屋の整理の疲れが出たのかもしれません。

 衣服も本もかなり整理しました。本棚から買ったままだった藤沢修平の「雪明り」が出てきました。久しく藤沢修平は読んでいないので、睡眠薬代わりに読み出しました。始めの2編は読んでいて「せつなく」なりました。人間の「性」ともいうのでしょうか。それぞれの環境で善人も悪人も懸命に生きている、だから「せつない」。眠る前に心が目覚めてしまい、なかなか眠れませんでした。

 最後の2編は希望とともに心にしみるものがありました。家も妻子も持たない気軽な浪人。それでも人はその孤独に耐えられないときがあるという。一時でも軒下ででも宿を借りたいときもあるのでしょう。最後の「雪明り」は人生の転機を「跳べるか?」といっている。苦労や非難や失うもののあることを承知でも「跳びたい」時がある。

 跳んでみてよかったのか・・・・。雪明かりの道を裸足で走ったとしても、よかったのでしょう。

 
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 猫の恋

2017-02-12 11:07:45 | 日記
 あたたか部屋でパソコンに向かっています。カレンダーに「猫の恋 素敵な相手に 逃げらて」という認知症の方が作られた俳句があります。そういえば昔は「春」を猫の声で感じたことがありました。どうも恋は遠くなりました。陽射しのあたたかさ。ぽかぽかと幸せを感じさせてくれますね。最近は春先あまり猫の声もしません。人も猫も恋をしなくなったのでしょうか。

 
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もうひとつの事実

2017-02-10 21:32:01 | 日記
 夕方買い物に出ると、雪が降りだした。2分も歩くと雪が激しくなった。風で雪が吹き付けてくる。このまま歩くと別世界に行けるような気がする。純白の世界へ。

 NHKのプロフェッショナルで倉本聡氏が出ていた。82歳になるという。倉本氏が富良野へ行ったのは今から40年前くらいだろうか。「北の国から」をテレビで楽しみに見ていたことを思い出した。ドラマが最盛期のころではないだろうか。早坂暁の「夢千代日記」の吉永小百合はうつくしかった。市川森一、中島丈博、山田太一、向田邦子がTVドラマの脚本を書いていた。いまもその場面を思い出すような脚本と演出だったように思う。今はドラマのTBSでもなくフジTVでもなく、いいドラマだと思うのはやはりお金のかけられるNHKなのだろうか。

 ドラマという虚構の世界。役を演じる俳優も自分と紙一重の別の世界に入る。あれは市川森一氏のシナリオl講座であったろうか。「ドラマはうその世界だが、そこにうそを書いたり演じてはいけない」と言ったのは。日常生活でも、もしかしたらこれは私ではなく私の演じている私だ と思うことがある。ふと、もう1つの事実(alternative
facts)という言葉を思い出した。事実は1つしかないかもしれないが、裏と表はあるのかもしれない。

 

 
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雪の鎌倉

2017-02-09 21:07:49 | 日記
 今日は雪になるという天気予報。一日時間が自由に使える日。ボランティアの冊子編集にはいい条件だ。1年前なら1日中パソコンの前にいただろう。瑞泉寺の水仙が見たくなった。雪の鎌倉は静かでいいだろうと11時ごろ出かけた。マンションを出るとみぞれが降っていた。寒い!鎌倉までは30分ほど。電車も空いている。

 鎌倉の寺はどことなくのびやかだ。裏に山をしょっていることが多い。瑞泉寺は鎌倉駅からバスで10分くらい。そこから歩くこと15分。今日はほとんど人がいない。15分が今日は長い。お寺は教会よりも境内が清められ、入るものの心を引き締めさせる気がする。石段を登り、山門にはいる。誰もいない。水仙は盛りを過ぎていたが、梅が美しい。この一人だけの静かな空間。雪が降ったいたら最高だ。いつも思うことは、一人よりは二人、このように歩くのは・・・。ただ黙って歩ける人がいいのだ。ただ黙って。

 鎌倉駅に戻り、陶器を求めにいつも立ち寄る店に行く。もう食器は買わないと思ったのだが。小鉢がほしい。小路は遠足か何かの中学生がいっぱい。お店も外国からの観光客向けになりどこかけばけばしい。ここはだめだと思った。京都と違って統制が利かないのだろうか。

 別世界のような冬の鎌倉を歩けた日。また、雪がふったら出かけてみよう。

 

 
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山月記

2017-02-07 22:25:32 | 日記
 風の冷たい日でした。今日は家の中の整理で終わりました。気になりながら、今までできませんでした。気持ちに余裕がなかったのでしょうね。

 片付けをしながら、山月記を思い出しました。初めて読んだのは、高校時代の教科書でした。今も印象に残っています。李徴は虎になりたかったわけではなにのですが、虎と自分との区別がつかなくなります。自分がこうでありたい、いやこうでなくてはならないと思いこませて生きていくと、気がつくとなんとか思い込ませたものになっている。虎になりたいと思っていたら、虎になれた というのでしょうか。虎が自分には理想の姿としたら・・・。

 虎になれた自分は生臭い人間の姿がふと恋しくなる・・・。でも、もう戻れない。誰に対しても私は虎になってしまった。

 今日は山月記のようなわけのわからない日記でした。李徴のように吠えて山に消えましょうか。

  

 
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