のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

村上春樹、河合隼雄に会いにいく

2008年05月11日 23時58分34秒 | 読書歴
37.村上春樹、河合隼雄に会いにいく
■内容
 人間にとって物語とは何か。現代を生きることと物語の可能性を
 めぐって、最も深い場所から人間をみつめるふたりが徹底的に
 語り合う。村上春樹が語るアメリカ体験や60年代学生紛争、
 オウム事件と阪神大震災の衝撃を、河合隼雄は深く受けとめ、
 箱庭療法の奥深さや、一人一人が独自の「物語」を生きることの
 重要さを訴える。
 「個人は日本史といかに結びつくか」から「結婚生活の勘どころ」
 まで、現場の最先端からの思索はやがて、疲弊した日本社会こそ、
 いまポジティブな転換点にあることを浮き彫りにする。

■感想 ☆☆☆☆
 大好きな村上春樹さんと河合隼雄さんの対談集。
 対談内容は示唆的で深く、まるで哲学問答のようであり
 私とは思考レベルがまったく違うことを思い知らされる。
 それでも読み進めるのは面白い。難解だから読み進められない
 と思わせることなく、難解だけどその難解さが面白い、と
 思わせてくれるのはふたりの話術のおかげだろうと思う。

 私は村上さんと河合さんの著作や著作物を通して知ることの出来る
 彼らの考え方を好ましく思っているけれど、考え方だけを
 好んでいるわけではなく、彼らの言葉の選び方、思いの伝え方
 思索の仕方が好きなのだと思う。
 彼らは自分の考えを安易に言葉にしない。
 言葉にするまでに、自分の考えを吟味し、使う言葉を吟味し
 できる限り忠実に自分の言葉を周囲に伝えようとする。
 彼らは自分の考えに固執しない。村上さんが河合さんについて
 前書きでこう表現している。
 「河合さんと話していて僕がいつも感心するのは、彼が決して
  自分の考えで相手を動かそうとしないところである。相手の
  思考の邪魔をするまいと、細心の注意を払う。」
 私は村上さんにも同様の「和やかさ」を感じる。
 河合さんも村上さんも自分の言葉だけでなく、相手の言葉を
 大切にして会話を(そして作品を)進める人だから
 私は彼らの言葉を聞くのが好きなのだと思う。

キャンディキャンディ(全6巻)

2008年05月11日 23時40分59秒 | 読書歴
37.キャンディキャンディ
■原画:いがらしゆみこ
■原作:水木杏子

キャンディキャンディのオープニングテーマソングが大好きで
一時期、携帯メールの着信音にしていたこともあるほどなのですが
漫画自体は読んだことがありませんでした。
実は、ストーリ自体、ほとんど知らないに等しく
アンソニーという王子様らしき人が出てくるらしい、というぐらいの
予備知識しかないまま、借りた漫画を読破しました。

なるほど。
少女漫画の王道がこれでもか、というぐらいに
詰め込まれている作品なんですね。
「みなしご」「小さい頃の王子様」「幼馴染となる3人の少年」
「おじさま」「最初は意地悪なオトコノコ」
「少し冷たいけれど実はいいヤツ」「意地悪オンナノコ」
「寄宿舎」「女性の自立」「記憶喪失」・・・・・。

少女漫画の原点と呼ばれているのも納得。
主人公のキャンディもお転婆で少しドジで
いついかなるときも前向きだけど、少し弱いところもある、という
まさに現代に通じるヒロイン像で、今も昔も女性の思い描く
「オンナノコの夢」はたいして変わっていないのかも、と
思わされる作品でした。

もっとも、その当時はキャンディを「新しいヒロイン」像と
描いているらしきところに、やはりその時代特有の女性像を
感じさせられますが。

でも、どうなんだろう。
キャンディみたいな子って、実在したら
女性に嫌われやすいんじゃないかな。
そう思ってしまうのは、私がひねくれてるからなのかな。

素直なところが大好き

2008年05月11日 23時25分00秒 | 日常生活
礼拝後、教会員の方から
「今日、初めて来た人がいるの。
 のりぞうさんと年齢が近いから会って話してあげて。」
と頼まれました。

きゃっほい。新来者は大歓迎。若者ならば、更に大々歓迎です。
大急ぎで初めてさんのところに向かうと
なんともかわいらしい初々しいオンナノコが立っていました。
外見ではなく受け答えもかわいらしく
まさにオンナノコという感じ。
うーん。来週もぜひ来てほしい。
待ってますから!!と勢い込んで話しかけました。

しかーし。
おそらく彼女とワタクシ、年齢が近いとは言えないと思うのです。
彼女、軽くワタクシより一回り以上、下ですから。
だって、大学一年生ですってよ!

と、近くにいた教会トモダチに訴えたところ
彼女が憮然とした表情で答えました。

「全然、年、近くないやん。びっくりするわ。
 年が近いなんて図々しい。」

・・・いや、ワタクシが言ったんじゃなくってよ?
ワタクシ、「近いから話しかけてあげて。」と頼まれたほうなのよ?
自己申告じゃなくってよ?
とたしなめていると、初めてさんが
目を丸くしておっしゃいました。

「え?近くないんですか?おいくつですか?」

・・・29歳です。正確にはもうすぐ30です。

「見えませんっ!!全然っ、見えませんよ!!」

きゅん。嬉しい。
オンナノコ特有の処世術だと分かっていても
それでも初々しい驚き方がかわいらしくて、
お姉さんは大満足です。
喜び勇んで、まだ近くにいた教会トモダチに

「ちょっと!聞いた?29には見えないって!」

と訴えると、教会トモダチは更に憮然とした表情になり
苦々しく答えました。

「29には見えんって?
 37歳ぐらいに見えたってこと?お気の毒やね。」

・・・ワタクシ、うちの教会員の方々の
こういうところが大好きです。

まだまだ水を弾いています

2008年05月11日 09時45分15秒 | 日常生活
昨日、友人のお誘いでライブに行き
久々に教会つながりの知り合いに会えました。
かなり久々に見る顔ばかりで懐かしいような
久しぶりに会うのに、毒舌ぶりに全く変わりはなく憎たらしいような
そんな知り合いたちです。
メールやネットでなんとなく近況を把握しているけれど
やはり会って会話するほうが楽しいな、と思わせてくれる子たちです。

ライブの後、ほんの1時間ほどしかお話できなかったけれど
彼らの確信犯のいじめっ子っぷりに思う存分笑い
悪気はないのに心に突き刺さる一言を飛ばしてくる天然発言に
傷ついたフリをしたり、高校時代の友人の近況を聞いて驚いたり
10代と20代(正しくはもうすぐ30代)の違いを見せ付けられて
やさぐれたり、と非常に密度の濃い1時間を過ごせました。

散々笑って、帰宅しようと駅に向かい、切符を買っていると
ひとりが驚きながら話しかけてきました。
「どしたん?!切符買えるようになったったい!成長したんやね。」

・・・最後の最後まで人を小馬鹿にしくさりやがって。
と拳を震えさせていると、天然君が真剣にアドバイスしてくれました。

「2番線じゃなくて、4番線に乗ってくださいね。
 2番線は家と反対方向ですからね。」

だから、ワタクシ、福岡市民なんだってば。
地下鉄の切符を買えて驚かれ、
地下鉄の乗り方を心配される30代。(まだ20代。)
そろそろオトナとしての威厳がほしい今日この頃。

・・・ちなみに、やたらと20代やら30代やらを正確に記すのは
昨晩、年齢でサバを読まないように、と散々注意を受けたためです。
いいじゃん、ひとつやふたつぐらい。
姉さんは、年齢の1年や2年や3年や5年ぐらい
広い心で見守れるオトナの男との出会いを切に望みますわ。

更なるちなみに。
タイトルは「お肌」のこと。
昨晩、散々、「30の肌は肌は水を弾かない」
といじめられたので、オンナの意地です。
人生にも肌にも潤いは必要です。