のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

都立水商!

2006年10月09日 00時03分24秒 | 読書歴
■ストーリ
 水商売業界に朗報!前代未聞「お水の高校」設立。
 平成XX年3月2日東京都教育局は、水商売(風俗営業)に関する
 専門教育を行う都立高校を歌舞伎町に設立すると発表。
 正称「東京都立水商高等学校」。同校は、ホステス科、ソープ科、
 ホスト科など七学科で発足する。

■感想 ☆☆*
 おもしろい。文句なくおもしろいのだ。
 なのに、ひっかかる。文章が今ひとつ。
 なんて、プロでもなんでもない私に言われたくないだろうけれど。
 それでも発想が面白いだけに、もっと書きようが
 あったのではないかと思ってしまうのだ。
 文章だけでなく、盛り上げ方や全体の構成に。
 
 実際、現在、漫画化され、雑誌で連載中だそうで
 おそらくそちらのほうがこの原作より数倍は
 おもしろいのではないかと、漫画を読んでもいないのに
 予想してしまう。それぐらい、文章が今ひとつ。
 でも、発想はおもしろい。
 よくこんな設定、思いつくなぁ、と感心したし
 そういった設定の説明部分でもある前半は実に面白く
 読むことができました。
 だから、後半はもっと違う展開がよかったと思うのだ。
 後半は高校野球小説のようになってしまい
 何がなんだか、何を伝えたい話なのか
 完全にぶれてしまっている気がする。

 でもおもしろい。
 時間がたっぷりあるとき、でも、疲れてて
 文字を追うのが辛いときなんかに読むのにぴったりの
 作品だと思う。

 ちなみに、のりぞうは昨年、この作家さんと
 お会いいたしました。今年も会える予定です。
 一緒に飲む予定です。(ちょっぴり自慢)
 次回、会うときには「面白かったです!」
 と伝える予定です☆

 ・・・本当に面白いんですっ。面白いんだけど、けど。

黒いハンカチ/小沼丹

2006年10月08日 20時52分49秒 | 読書歴
■ストーリ
 A女学院のニシ・アズマ先生の許に集まるちょっとした謎の数々。
 彼女は鋭い観察眼と明晰な頭脳でそれを解き明かす。
 昭和三十二年四月から一年間、雑誌「新婦人」に
 「ある女教師の探偵記録」と銘打って連載された短編集。

■感想 ☆☆☆☆
 軽妙で洒脱、小粋な作品。
 1編1編は短くさらっと読めてしまう。
 また、ニシ・アズマは犯人やトリックを解き明かすことに
 興味はあっても、犯罪が起きた理由や犯人の心理には
 興味がないらしく、そのあたりの説明は実にあっさりとしている。

 それはおそらく「哀しい過去」を持っている
 ニシ・アズマだからこその探偵哲学。
 「どうやって」を推理することはできても
 「どうして」なんて、人の気持ちを
 本当に分かることはできないから。
 分かることができないのに、分かった風に説明はしない。
 分かってあげることができないのに
 無理矢理に聞きだすことはしない。

 ワイドショーとは正反対に位置する
 そんな品のよさが随所にちりばめられている作品たち。
 だからこそ、「書き込み不足」という不満を感じさせない。

第三の時効/横山秀夫

2006年10月08日 20時15分37秒 | 日常生活
■ストーリ
 殺人事件の時効成立目前。現場の刑事にも知らされず、
 巧妙に仕組まれていた「第三の時効」とはいったい何か。
 刑事たちの生々しい葛藤と、逮捕への執念を鋭くえぐる
 表題作ほか、全六篇の連作短篇集。F県警強行犯シリーズ第一弾。

■感想 ☆☆☆*
 連作短編集だが、シリーズすべてが同じ主人公ではない。
 県警強行班第1班から第3班まで、そしてそのすべての班を
 統括する課長まで、舞台や中心人物を変えていく。
 ある作品では脇役だった人が2編目では中心に据えられる。
 そういった描き方をすることによって、人物に深みがでてくる。
 そのため、苦手な短編集にも関わらず、最後まで面白く
 読むことができた。

 作品の中心にいるのは主に4人。
 第1班班長でまったく笑わず、犯罪を憎み続ける朽木。
 第2班班長で公安上がりの冷酷な男、楠木。
 第3班班長村瀬は経験が培った職人芸的な勘で事件を
 解決に導く。
 そして、彼らの上司で優秀すぎる部下を持ったことを憂う田畑。

 それぞれが異なる考え方、異なるスタンスで事件にあたり
 解決までの道のりに闘志と競争心をもやす。
 繰り広げられるのはどこまでも「男たち」の世界。
 それがとにかくかっこいい。

 改めて横山さんの文章のかっこよさに痺れた作品だった。

発見!!

2006年10月04日 21時49分42秒 | 日常生活
のりぞうの家の斜め前にはスーパーがあります。
その近さと商品の安さから
のりぞう家の冷蔵庫と化している様なスーパーです。

本日もそのスーパーで買い物をしていると
レジのお兄さんが


  来年の内定者




でした・・・・。

・・・・微妙に気まずい瞬間。
お互いに発見したんだか、発見されたんだか
わからない状態を堪能いたしました。

挑戦

2006年10月01日 21時16分19秒 | 日常生活
礼拝とちびっこ教科学校でのオルガン伴奏を頼まれため
久々にピアノの練習を再開しました。
と、言っても、ひとりぐらしののりぞうの部屋には
ピアノなんてあるわけもなく。

礼拝後に教会のオルガンを借りての練習です。
たまに実家で鍵盤に触れていたものの
本格的に練習するのは数年ぶり、どころか
10年ぶり以上です。
自分の演奏のあまりのつたなさに落ち込みました。

あきらめの早さには自信があるのりぞう。
・・・無理なのでは。
と、初日で挫折しそうになりましたが
心から尊敬をしている伴奏前任者も
賛美歌伴奏のために29歳から練習を開始したと聞き
勇気付けられました。

もともと賛美歌は大好きです。
信仰心の薄いのりぞうも賛美歌に触れているときは
素直に神様を身近に感じることができます。
そんなのりぞうに「オルガン伴奏」が頼まれたことに
神様の意志を感じるのです。

努力が苦手なのりぞうですが
私が心から尊敬している方からお願いされたことなので
しばらく日曜日は練習に励みたいと思います。
こうやって宣言して、自分を追い込みます。

ワイルド・スピード3/2006年米国

2006年10月01日 20時12分54秒 | 映画鑑賞
■ストーリ
 人気カーアクションの3作目。
 東京を舞台にコーナリングを競うドリフトレースで熱狂させる。
 高校生ショーン(ルーカス・ブラック)は、事故を起こした末、
 反目する父を頼って日本にやって来る。東京の高校に編入するが、
 疎外感から深夜のドリフトレースの世界に踏み込む。

■感想 ・・・採点不能。楽しみました。
 会社の先輩に誘われて見に行くことになったこの映画。
 あった瞬間、先輩からかけられた言葉は
 「この映画はストーリーとかないけんね。
  細かいところは見らんでいいけん。
  とにかく勢いで見るもんやけん。
  俺もストーリーは全く知らんっ!」

 ああ。そういう潔さは好きです。
 分かりました。車のことなんて、ちっとも分かりませんが
 とりあえず誠心誠意楽しみますっ。
 ・・・と、決意したものの23時半開始だったため
 半分うとうとしながらの鑑賞となってしまいました。

 かーチェイスが繰り広げられているだけあって
 ひたすら爆音が続く中でうとうとする自分に感動。
 睡眠にはどこまでも貪欲です。

 と、言いつつもこの映画。
 車にまったく興味がないのりぞうにとっても
 楽しめる映画となっていました。
 なにせ舞台は東京です。
 主人公は渋谷の公立高校に転校してくるわけです。

 ていうか、この主人公、高校生かよ!!
 と、まずそこでびっくり。
 やはりアメリカと日本では規格が違うと思われます。
 この子が高校生だったら、のりぞうは小学生だよ。。。
 そんなごっつい高校生です。

 でもって、彼が転校した渋谷の公立高校には
 黒人DJのようないでたちのトウィンキーやら
 オーストラリア出身の女子高生ニーラやら
 英語がばりばりしゃべれる日系人が数多くいるやら、で
 おいおい、東京の公立高校ってこんなに国際色豊かなの?!
 という設定でございます。

 ・・・いや、本当の本当は
 東京の公立高校ってこんなんなのかも。
 と、東京に疎いのりぞうは半ば信じかけています。

 でもって、日本の学校でごく普通に使用されている
 上履きについて、執拗に説明が行われます。

 ・・・いや、異文化に触れた戸惑いを
 表現したかったんだろうけどさ。そこは分かるんだけどさ。
 もっと他になかったの?なぜに上履き?
 学食では当たり前のようにお箸を使いこなしている主人公。
 何?!ここでは特に異文化について触れないの?
 今のアメリカの若者はお箸なんて使い慣れてるの?

 もう、いろんな意味でおもしろすぎです。
 しかも深夜の立体駐車場では、夜な夜なレースが
 行われていて、そこにはなぜか超ミニの女子高生が
 レースクイーンなみにたくさん集ってるわけです。

 ・・・東京ってすごいところだなー。

 ちなみに車大好きな先輩はこの作品に大満足されてました。
 車好きさんは劇場に足を運び、あの迫力を映画館で
 体験する価値がある作品のようです。
 車にちっとも興味がないですぞー!という方は
 映画館に行かなくてもいいとは思います。
 でも、テレビで放映されることになった暁には
 ぜひ覗いてみてください。
 のりぞうもまた見ちゃうと思います。

 あー。なんだか「SAYURI」とか「ラストサムライ」とか
 未見なんですけど、ぜひとも見たくなってきました。
 どんな日本が描かれてるんだろ。