のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

東京スカパラダイスオーケストラ!2009年秋Live!

2009年11月15日 21時57分19秒 | 音楽鑑賞
もはや恒例と言ってもいいのではないか?
と密かに思っているスカパラライブ。
いつもチケットを取ってくださる先輩のおかげで
6回目のライブ鑑賞を堪能してきました。

毎回のことながら、とにかくカッコよく迫力満点の
ライブパフォーマンスに酔いしれっ放しの2時間。
今回は8列目という非常に素敵な列での鑑賞というのもあって
いつも以上の迫力で、いつも以上に鮮明に
体全体で音楽を楽しむことができました。

毎回、毎回、ライブを見るたび
スカパラの皆さんがライブを、音楽を心から楽しんでいる様子に
こちらまで元気と勇気と音楽への溢れる愛情をもらえます。
あんなに動き回って、走り回って、力強く演奏しているのに
まったく疲れた様子は見せず、ずっとずっとずっと笑顔笑顔笑顔。
そんな彼らの様子と体にぶつかってくるような
体全体を包んでくれているような音楽に
私もずっとずっとずっと笑顔の2時間でした。

唯一。
3年ぶりのシングルCDとして発売されている新曲
「KinouKyouAshita」を初めて聞いたときのみ
歌詞が紡ぎだすメッセージ性の高さに
思わずしんみりと聞き入ってしまいましたが。

作詞者の谷中さんいわく
「スカパラ結成20周年の記念に作った3年ぶりのシングルということで
 思わず谷中も力が入りすぎてしまって、どこをとってもメッセージ
 というちょっぴり熱すぎる歌詞になってしまった・・・」
という歌詞がとにかく素敵です。
その中でも特に好きなフレーズは
「君の後ろに 何億人も 笑顔が見えているから
 ほら 君の前に 光が見える」
なんだろ。初めて聴いているのに、
この部分の言葉はすとんと心の中に落ちてきました。
彼らがこの歌詞を歌うと、響かせると
より一層、この言葉にパワーが込められる気がします。
あたたかいパワーをがつんともらいました。

一方、作詞者、谷中さんがこのメッセージ性の高い歌詞の中でも
もっとも肝だな、と思っているのは
「肩を抱いて 逃げない自由 幸せを作り出す」
という部分だそうです。

今の世の中、「自由」という言葉がたくさん使われているし
その使われ方も様々で「がんばる自由」「あきらめる自由」
「逃げる自由」も勿論、あるけれど、
「自由」はそんな簡単なものではなくて、
「逃げない自由」「そこで踏みとどまる自由」も大事なんじゃないか。
そもそも、「自由」はひとりで勝手にやることではなく
「みんなで作り出すもの」こそが大事なのではないか
自分たちもスカパラで20年過ごして
メンバと肩を組んで音楽を作り出してきて
だからこそ得られたものがたくさんある。
誰かと肩を組むことはすごく大切なのではないか、
楽しいことなのではないか。

というような歌詞に込めた熱い想いを熱く語ってくださいました。
ライブで彼らに会うたびに、彼らの音を聴くたびに
そして、彼らの言葉を聴くたびに
どんどんどんどんスカパラもスカパラの音楽も大好きになってます。
やっぱりいいなぁ。ライブ!

それにしても、今回のライブでもキーボードの沖さんの
かわいらしさは際立ちすぎ。あの癒しのオーラにうっとりです。
会場でシングルを購入するとついてくる
メンバのサイン入りポストカード。
ワタクシは見事、沖さんのものをゲットして
思わず大声でキャー!と叫んでしまいました。
ごくごく普通に見てもかっこいいデザインのポストカードなのに
沖さんのサイン入りなんて・・・。幸せすぎます。

勿論、他のメンバも大好きなのですが
ライブを見るたびにどんどん好きなメンバが増えてしまって
もはやメンバ全員が大好きなので
会場全体を隈なく忙しく楽しもうと大変でした。
あぁ、でも今回の一番はGAMOさんかも。
彼の今回のライブでのヘアスタイルがとってもキュートで
目が釘付けでした。なんだか楽しそうな様子も際立っていたし。

次は来年の春かなー。それまではCDで楽しみます。
さすがにライブ直後にCDで聞いたときには
その「音」の迫力の違いにちょっぴり愕然としましたが・・・
でも、ライブのいろんなシーンが鮮明に蘇ってきて
ものすごくテンションがあがってしまいました。
しばらくはスカパラの曲を聴くたびに、
脳内で鮮明にライブが再現できそうです。

さびしい王様シリーズ/北杜夫

2009年11月14日 22時52分15秒 | 読書歴
101.さびしい王様
102.さびしい乞食
103.さびしい姫君

■ストーリ
 役にも立たない帝王学だけ教え込まれて育ち、恋も政治も知らぬ
 幼児のような王様ストンコロリーン28世。オッパイを見ては、
 「あ、オレンジ!」などと呟いていた奥手の青年だ。
 そんな王様が、私腹を肥やす悪辣な総理大臣への反感からおこった
 革命の渦中で、すこしずつ人間の喜怒哀楽に目ざめ、純真な恋を
 全うするお話。ナンセンスユーモアに溢れたおとなとこどものための
 童話シリーズ。

■感想 ☆☆☆☆*
 本を読んでいる間は、何も考えずに本の世界に入り込んでしまう方だ。
 だから、私にとって、読書感想を書くことは、読んでいる間は
 漠然と感じていた気持ちを言葉で捉えることで、何を楽しいと
 思っていたのか、誰に共感していたのかを再認識する行為なのだと思う。
 書くために考える。言葉を捉えようと、自分自身と向かい合う。
 その行為が私に安心感を与えるから、私は読書感想文を
 書きたくなるのだろう。

 この「大人から子供までの童話」シリーズは読み終わった後、
 「あぁ!面白かった!!」とにこにこしながら本を閉じた。
 にも関わらず、その面白さ、楽しさを言葉で捉えるのが難しい。
 そんな作品だ。

 主人公は、穏やかで優しくて、疑うということを知らない王様だ。
 よくも悪くも、マイペースな彼は、小さいころからの
 環境のせいで世間知らずに育ち、その世間知らずさ故に
 押し寄せる苦労を飄々と受け止め、乗り越えていく。
 いつだって一生懸命だけれど、一生懸命になればなるほど、
 少しずつ、常識からずれてしまうちょっぴり滑稽な、
 でも見ているこちらが優しい気持ちになれる主人公だ。

 だからだろう。
 王様は次から次に苦難に巻き込まれるが
 巻き込まれた先々で、誰かが助けの手をさしのばしてくれる。
 出会った人たちが少しずつ優しさを発揮する。
 人は、自分のことを無条件に信じてくれる人を
 なかなか裏切ることはできない。
 優しい気持ちになって、助けてあげなくては、と思えてくる。
 この本を読んでいると、そういったことを素直に信じたくなる。
 そういった意味でも、この作品はまさしく「現代の童話」なのだと思う。

 王様は富も地位も名誉も求めない。
 王様がほしいと願うものは、
 「子供ができない」という理由で離婚させられた姫君と
 ローラと母親代わりの乳母と腹八分程度の食事。
 できれば、大好きなオレンジがごくたまに食べられるとなおうれしい。
 そんな慎ましやかな願いをシンプルに願い続ける王様は
 多くの苦難を乗り越えて、ほんの少し大人になり、
 なんとかかんとかハッピーエンドにたどり着く。
 そのえっちらおっちらとした足取りがとても愛しい。

 そして、その愛らしさが現在、NHKで放映されている
 人形劇「新三銃士」の雰囲気を思い出させる。
 どの登場人物もあの懐かしさを感じさせる木製の
 手触りやキュートな外観にぴったりと合うと思うのだ。
 長い作品だけれど、ぜひこの作品も人形劇で見てみたい。

リクエスト

2009年11月07日 22時20分59秒 | 日常生活
月曜日、妹夫妻がおすそ分けを持って我が家にやってきました。
既に帰宅し、寝込む体制についていたワタクシをあざ笑う義弟君。

「ふふん。オネエサン。
 休日に寝込んで、休日明けには元気になる、という
 最悪の展開なんじゃないんですか。
 まあ、ゆっくり休んでくださいよ。
 明日、お休みですし。」

くっそう。
むかつくなぁ。
休みをこよなく愛しているだけに痛恨の一撃をくらった気分です。
ちょっぴりむかついているワタクシを
さらにあざ笑う義弟君。

「まあ、セイゼイ オダイジニ。」
と、非常に慇懃無礼に労わってくれました。
きーっ!!!

でもね。
分かっているのです。
口では憎たらしくそんなことを言いつつも
実は心配してくれてるんだってこと。
きっと、明日のお昼にお見舞いだと言いながら
ケーキなんか持ってきてくれるんだろうな。
そんなお気遣いなんか必要ないのに。
でも、持ってきてくれちゃうんだろうな。

と、申し訳なさそうに義弟君に遠慮して見せたところ

「何をわけのわからんことを。」
と一蹴されました。
せせら笑われました。

いや!
絶対に持ってきてくれる。
義弟君はおとこ気にあふれてるからね。
ケーキはどこのお店のものでもいいからねー。

と、半ば暗示にかける口調で訴えるワタクシを軽く無視し
義弟君は小憎たらしい笑顔を浮かべながら
「ヨイ休日ヲ。」
と捨て台詞をはいて帰っていきました。
ちっ。暗示失敗か。


と思いきや、翌日。
昼過ぎにまたもややってきた妹夫妻。
なにやら白い箱を抱えています。

もしや!!

・・・って、もしやも何も
あれだけアピールしておきながらって感じではありますが。
でも、まさか本当に持ってきてくれるとは
ちらりとも思ってなかったケーキでは??

・・・もとい。
これだけアピールすれば、もしかして、もしかすると
持ってきてくれるかも・・・とひそかに期待してしまった
ケーキでは?!

ぶっきらぼうに箱を突き出す義弟君。
「オレの金ぞ。
 オレの金で買ったんやぞ。」

やっぱり!!ケーキなのね♪
わーい!わーい!さんきゅう☆
いやー、悪いですねぇ。なんだかお気を使わせてしまって。

と、白々しく喜んでみせるワタクシ。

「オレの金ぞ!
 オレの金で買ったんやぞ。」
と、何度もアピールする義弟君。
分かったってば!
ありがたく頂戴しますってば。

もらったもん勝ち、とばかりに受け取りましたが
帰り際、義弟君は玄関先で振り向きざまに

「オレの金で買ったケーキについては
 ちゃんとブログにも書けよ。
 みんなにも報告しろよ。」
と自分のおとこ気を世間にアピールするよう要求。

どんだけ?!
どんだけアピールが必要なん?!

でも、ケーキはとても美味しかったのです。
おかげさまで、食欲がなくて
お昼ごはんはあまり食べられなかったのに
持ってきてくれたケーキはぺろりとたいらげることができました。
ありがとね。


・・・。
風の便りに伺いましたが、なんでも義弟君、
来週は出張で北海道に向かうそうです。
今回は本当にお気遣いなく。
お仕事に専念してくださいまし。

帰り際に空港でポテトチップスチョコレートを
ちょちょいとお土産に買ってきてもらえれば。
もう本当にそれだけで十分です。

久しぶりのポテトチップスチョコレートが
今から楽しみで楽しみでたまりません。

家族が増えるって本当に素敵。

少年少女飛行倶楽部/加納朋子

2009年11月07日 12時01分33秒 | 読書歴
100.少年少女飛行倶楽部/加納朋子

■ストーリ
 私たちは空が飛べる。きっと飛べる。かならず飛べる。
 中学1年生の海月は幼馴染の樹絵里に誘われて「飛行クラブ」
 に入部する。クラブのメンバーは2年生の変人部長・神
 (通称カミサマ)をはじめに癖あり、ワケありの部員ばかり。
 果たして、彼らは空に舞い上がれるのか。

■感想 ☆☆☆☆
 爽やかでちょっぴり甘酸っぱい読後感を味わえる青春小説。
 両親に愛され、まっすぐに健やかに育った海月だからこそ、
 この爽やかな読後感になるのだろう。
 彼女のキャラクターがとにかく魅力的。
 気が強く、部長だろうが年上だろうが、言うべきところは
 言うまっすぐさ。
 なんだかんだと文句を言いつつ、困っている人を見過ごせない温かさ。
 ちょっぴり苦手だと感じている人に対しても、自分の感情は別にして
 分け隔てなく接することができる公平さ。
 頼まれたことはしっかりとやり遂げる責任感の強さ。

 そんな海月だからこそ、クラブのメンバが信頼感を抱き
 ついつい甘えてしまったり頼ったりしてしまう描写に説得力があった。

 お互いがお互いを刺激し、海月もメンバも少しずつ成長していく。
 少しずつ素直に自分の感情と向き合えるようになっていく。
 その過程は本当にオーソドックスな「青春小説」で新鮮味はない。
 けれど、そういったことがまったく気にならない。
 「ありきたり」と思わせないのは、ひとりひとりのキャラクターが
 とても魅力的だから。そして、それぞれが抱えている孤独感や
 焦燥感に無理なく共感できるからだと思う。
 そして、そういった癖あるメンバたちを「困ったさん」だと
 思わせながらも「愛すべきキャラクター」に仕上げられるのが
 加納さんの加納さんたるところなんだよね、と憧れる。

 そして、飛行クラブのメンバではないけれど、忘れてはならないのが
 海月の母親。主要キャラクターではない。
 それなのに、彼女のおおらかさ、ポジティブなものの見方、
 人生の楽しみ方がこの作品のテイストを見事に表している。

 「男の子が欲しかった?女の子が欲しかった?」
 という海月の問いに対する
 「海月が欲しかった。」
 という彼女(とその夫、つまり海月の父親)の答えは、
 とても素敵なエピソードで、私もこんなふうに自分の子供と
 会話ができたらいいな、こういうふうに余裕をもって大きな
 愛情を注いであげられる母親になりたいな、と思った。

 こういった人との関わり方、まっすぐさが作品のあちこちに
 満ち溢れていて、爽やかな読後感に結び付くのだと思う。
 あまり難しく考えずに読んでほしいし、さらさらと読める作品。
 読んでいると、作品の中のクラブメンバーといつのまにか、
 仲良くなれる。まるで、自分の友達のように、彼女たちのことを
 見守ってしまう。そんな作品だった。

アキハバラ@DEEP/石田衣良

2009年11月07日 11時51分43秒 | 読書歴
99.アキハバラ@DEEP/石田衣良
■ストーリ
 電脳街の弱小ベンチャー「アキハバラ@DEEP」に集まった
 若者たちが、不眠不休で制作した傑作サーチエンジン「クルーク」。
 ネットの悪の帝王にすべてを奪われたとき、おたくの誇りをかけた
 テロが、裏アキハバラを揺るがす。

■感想 ☆☆☆☆
 食わず嫌いの作家さんののひとりだった石田さんに初挑戦。
 どうにも手を伸ばす気になれなかったものの、本読みエキスパートの
 ぽこりんから「おもしろいよ。」と言われたため、初挑戦です。
 初挑戦の作品は、マイナーではあったものの、私は大好きだった
 ドラマの原作です。
 そのおかげなのか、妙に苦手意識が強かった作家さんでしたが
 自分でも意外なほど楽しんで読みました。
 大好きだったドラマにも関わらず、
 原作をドラマ以上に面白い!と思えました。

 ドラマは1話完結で、コミュニケーション能力にちょっぴり
 難がある主人公たちが、アキハバラという街を守るため
 アキハバラに集まる同好の士たちを守るために事件を解決
 する、という話。それらの事件を通して、彼らが少しずつ
 仲間意識を深めていく青春ストーリだった。
 一方、原作は長編で、主人公たちが対峙する事件はひとつ。
 ただし、その事件のスケールはドラマより大きい。
 解決に向けて動き出すうちに、「熱くなれるもの」
 「守りたいもの」を見つける主人公たち。
 ドラマ同様、カテゴリは「青春ストーリ」で、読んでいるうちに
 胸が熱くなってくる。

 ただ、ドラマと決定的に違うのは、原作では、事件に
 巻き込まれるのがあくまでも主人公たち自身であるところ。
 彼らは「自分たちのため」「自分たちが守りたいと思うもののため」
 「自分たちのプライドのため」に戦うことを選ぶ。
 「熱く生きること」「まじめに生きること」を恐れる傾向に
 ある現代で、それでも「泥臭く生きること」の気持ちよさを
 真正面から、しかし、どこかひねた視点で描いているところが
 非常に気持ちよく、でもどこか面白い。
 「寝食忘れて仕事をすること」はきつい。体調や精神が
 むしばまれることもある。けれど、「寝食忘れて仕事に
 のめりこめる」状況に遭遇できることはとても幸せなこと。
 そこに、その状況を共有できる仲間がいれば、幸せは
 より一層大きくなる。素直にそう思える作品だった。

流行に乗せられました。

2009年11月05日 22時45分36秒 | 日常生活
急激に冷え込んだ月曜日。
寒さに弱いワタクシは、気温の低いロッカー室に入ることもできず
制服への着替えを断念して仕事をしておりました。
私服の上から、いつも愛用しているひざ掛けとカーディガン。
真冬の受験生か?と疑いたくなるような
リラックスムード満点の格好で仕事にいそしむワタクシ。

それにしても寒い。寒すぎる。
もしや体調がおかしいのかも・・・。
と、不審に思ったものも
「いやー。今日、冷えるよね。さすがのオレも寒いよ。」
と、いつも汗をかいている暑がりさんの同僚までもが
寒がっている様子に、なるほど。寒いのか、と
ようやく納得して、仕事に集中。

・・・しようと思ったのですが
どうにもこうにも頭が朦朧として
業務に集中できません。

とはいえ、業務に集中できないのも
いつものことではあるのです。
程度がひどいような気がしないでもないけれども
いつもどおりという気がしないでもない。
いつもがいつもだけに、おのれの集中力に
まったく自信が持てません。

そのうち、体がぽかぽか熱を持ち始めてきました。
寒いけれど、暑い。というか、熱い!
やっぱりなんだかおかしいっ。

と、就業間際になって、ようやく健康管理室で
体温を計らせていただくと、なんと体温38.7度!
今年はインフルエンザ大流行ということで
健康コンサルタントさんより
「今すぐ病院に行って、検査してきてもらって。」
と指示をされたのでした。

向かうは会社の隣にある病院。
何かとお世話になっているため、先生とも顔なじみです。
おそるおそる伺うと、
「また、あんたね。
 冬になると、必ず一度は顔を見るよね。」
と呆れられました。
病院でもう一度、体温を測ると、今度は39.3度。
確実に熱上昇中です。

「フンッ!こりゃ、もうインフルエンザたい。」
症状を見た瞬間に断言するお医者様。
でも、インフルエンザかどうかなんて
検査結果を見てみないと分かりませんよ?

「いや、この熱の上がり方はどう考えてもインフルエンザ。
 いつごろからおかしいと思ったんね?」

えっと・・・昼過ぎです。
昼ごはんはしっかり食べられたんで。
むしろ食欲もありましたから。

「ほら、見てみい。急に、やろうが。
 インフルエンザたい。
 ただ、結果には出らんかもしれんね。
 まだ熱が出始めて4時間ぐらいやろ?
 明日、検査したら間違いなく結果に出るやろうけどね。」

そうなんですね。
早すぎる、とかもあるんだ。
と驚きつつ、結果を待つこと5分後。
やはりインフルエンザ検査の結果は陰性でした。

「陰性やねぇ。でも、インフルエンザやけん。」
とまたもや断言するお医者様。
え?!陰性なのにっ。

「フンッ!」

あ!鼻で笑った!
今、明らかに鼻で笑いましたよね?

「インフルエンザっち言いようやろうもん。
 インフルエンザやったら、なんか不服ね?
 ほら、タミフルと熱さまし飲んどき。」

と、すぐに薬を用意してくださいました。
ぶっきらぼうだけれど、とても暖かいお医者様なのです。
優しい人柄が伝わってくるお医者様なのです。
躊躇することなく、甘えられるお医者様なのです。
遠慮することなく(でも、おそるおそる)
タミフルって・・・ちょっと怖い薬なんじゃ。
とか、そういった意見を正直に伝えられるお医者様なのです。

で、タミフルって・・・とお伝えしてみました。

「フンッ!」

あ!また!!
またもや鼻で笑われましたよー。

「これ、早めに飲んどったら楽になるんやけん、飲んどき。
 オレが医者ね?あんたが医者ね?」

・・・センセイです。
お薬、飲ませていただきます。

「それでよか。で、明日からはちゃんとゆっくり休み。
 もう、今週いっぱい、ずっと休んだらよか。」

いやいやいや。それはちょっと・・・。
できれば、明日のお休みで治してしまいたいです。
水曜日から出勤したいです。

「なんね?そんなん忙しいとね?
 そんなん仕事が好きとね?!」

・・・あ。そんな的を射た質問を。
どちらの質問も回答はノォです。
ノォではありますが。
でも、やはり。
一週間まるまるは休めません。

と思う辺り、
なんだ!ワタクシにも真面目なところがちゃんと残ってたんだ。
と自分の思いがけない一面にちょっぴり嬉しくなった月曜日。

オネガイシマス

2009年11月01日 22時22分26秒 | 日常生活
妹夫妻と祖母のお見舞いに行ってきました。
先々週、病院に担ぎ込まれたときから比べると
信じられないような回復ぶりに一安心です。

もっとも、祖母はワタクシと妹が一緒に現れたため
どっちがどっちか分からず、終始混乱模様でしたが。
何度も「ちゃんと義弟君と仲良くしているのか」
「ちゃんとご飯を作ってやっているのか」聞かれるワタクシ。

うん。仲良くしているよ。(ワタクシの勘違いでなければ。)
うん。ご飯作ってるよ。(妹が。)

ときちんと嘘ではない返事をしてきました。
お見舞いを終え、駐車場に向かう道すがら、

「オネエサンに話すことがあった気がする。」

としきりに呟く義弟君。
何度目かに呟いた後、にやりと笑って言いました。

「オネエサン。チーズケーキ、おいしかったでしょ?」

木曜日から金曜日にかけて、東京出張だった義弟君。
お仕事だったにも関わらず、お土産を届けてくれたのです。
(いや、前回の出張の際に、ワタクシが催促したわけですが。)

おかげで、姉妹揃って大好物の舟和の芋ようかんと
これまた大好物のチーズケーキをゲットできたのでした。
本日は朝食からチーズケーキ。
これがまたとろけるようなまろやかな食感で
とってもおいしいチーズケーキだったのです。

うん。確かにおいしかった!
なぜか素直に認めるのは悔しさを伴うけれど。
でも、本当においしかった!おいしかったよー!

と、お礼を言うと、義弟君がにやりと笑って言いました。

「じゃあ、また買ってきてやろう。」





・・・なんか悔しい。
なぜだか猛烈に悔しい。

でも。
次もぜひ、よろしくお願いいたします。
お土産はいつだって大歓迎です、義弟君。

おばあちゃん。
ワタクシ、義弟君とまあまあ仲良くやれているのではないかとオモイマス。

観用少女(全4巻)/川原由美子

2009年11月01日 22時08分00秒 | 読書歴
98.観用少女(全4巻)/川原由美子

■ストーリ
 ミルクと愛情を糧に生きる、観用少女(生きる人形)と
 人間たちのオムニバス物語。

■感想 ☆☆☆
 とにかく絵がすばらしく美しいのです。
 漫画として、というよりもイラスト集として楽しみました。
 出てくる女の子(人形たち)がみんなとても愛くるしいです。
 そして、彼女たちが着ている衣装もオンナノコの夢あふれる
 感じで、とてもキュート。
 レースやリボン、ひらひらのワンピース。どれもこれも
 小さな頃にあこがれ続けたアイテムばかりでうっとりしながら
 眺めました。・・・って変態っぽいですが。

 でも、お人形遊びが大好きだったり
 かわいいものが大好きだったりする人たちは
 もれなく楽しめる作品だと思うのです。

 勿論、お話自体も面白いです。
 オムニバスストーリーなので、1話1話はあっさりとしていますが
 世界観がしっかりとできあがっていて、短さを感じません。
 彼女たちの住む世界に入り込むことができます。
 でも短編。疲れることなく読み進められます。

 主食は特別なミルクと持ち主の愛情。
 持ち主と認めた人からしかミルクを飲まず、飲み終わると
 極上の笑顔を見せてくれます。
 こんな人形に会えたら、そしてこんな極上の笑顔を向けられたら
 間違いなくお持ち帰りをしてしまうだろうなぁ、と思うのです。

分かりやすい・・・。

2009年11月01日 09時56分22秒 | 日常生活
ハラヨシさん。
場所の分かりやすさをなんとか分かってもらおうと
一生懸命、説明していましたが。

なんと。
お店のホームページには
ワタクシの説明なんかより
はるかに分かりやすい説明が掲載されていました。

・・・もうね。
先にちゃんとお店のホームページを確認しろよ。
と自分への突っ込みをしつつ
ハラヨシさんのホームページを確認し
文章からも、写真からも
人となりや雰囲気は伝わるんだなぁ、としみじみ思いました。

ハラヨシさんのホームページから
ぜひお店の詳細をご確認ください☆

魚と肴 ハラヨシ
住所:博多区千代2-15-17
電話:092-651-7599

ハラにヨシ!心にヨシ!

2009年11月01日 09時54分08秒 | 日常生活
高校時代の先輩が9月に飲食店を開店しました。
ずっと「行きたいー!」と思っていましたが
なんやかんやとあって、ようやく!ようやく!の訪問。
売り上げに貢献せねば!という意気込みもあって
飲む気満々で千代県庁口に向かいました。

ハラヨシ
 住所:博多区千代2丁目15-17
 電話:092-651-7599

住所を教えてもらい、お店の名前を教えてもらい
地図で住所をしっかりと確認して、レッツラゴー!
待ち合わせをしていた友人とは、
地下鉄の千代県庁口駅で落ち合い、目星をつけていた方向へ向かいます。
地図で確認していた限り、こちらの方向なんだけどなー。


・・・見渡す限り、お店らしき光なし。
なに?もしかして、路地裏に入り込む感じ?
ちょっぴり分かりにくいところになるのかしら?

と、不安になりつつ、センパイにお電話。

「なんで勝手に歩き出すと?
 駅についたら連絡しーよ。」
と怒られながら、方向を180度変更しました。

ハラヨシ。
非常に分かりやすい場所にあります。
ちょっぴり方向音痴さんもまったく問題なく
たどり着けること間違いなし。
千代県庁口から徒歩1分かかるか、かからないか。
西部ガスさんを背中にして立つと、
左側に「イーグル」というパチンコ屋さんがあります。
そのパチンコ屋さんの前にある広い道路を渡ったら
すぐ目の前に見つかります。

・・・なんで。
なんで、ワタクシはよりにもよって
反対方向に進んじゃったかなぁ。
すぐに見つかること間違いなしの立地ですが
不安な方は事前に店主に場所をご確認ください。
店主がとても親切に場所を教えてくださいます。
くれぐれも思い込みで突っ走らぬよう。

というわけで、お店につき、
友人とふたりで「頑張った自分へのご褒美」。
久しぶりのお酒なのです。
カンパーイ!ンマーイ!!

友人とふたり。
食べたり飲んだり、話したり笑ったりしていると
常連さんらしきおじ様がお店に入ってきました。
常連だけあって、店主とも仲良し。
和気藹々とお話しています。
和気藹々とお話している雰囲気に巻き込まれ
ふと気がつくと、ワタクシたち二人にまで
お酒を1杯ずつおごってもらえることになりました。

らっき♪
ご馳走様でーす♪
ありがとうございまーす☆
お酒をくれる人はみんなイイ人。みんなオトモダチ。
警戒心もすっかり緩み
(最初からないに等しい警戒心ですが。
 特に酒の席では、セキュリティ装置が組み込まれていない
 人間なのです。)
おじ様とセンパイも交え、4人で話が盛り上がります。

「今日、初めて女の子達と話したよ。」
と、感動してくださるおじ様。
「今日、初めて」のオンナノコが嬉しかったらしく
一生懸命、ワタクシタチふたりを褒めてくれます。

「あっちの子のほうはかわいい顔しとるよね。
 で、こっちの子はきれいな顔。うんうん。
 かわいい、と、きれい。タイプが違うね。」

えへ。ワタクシは「きれい」のほうです。
「きれい」なんて言われるの、初めて♪
「今日初めて」ではなく「人生で初めて」。
隣でセンパイが一生懸命、目を細めて
どうにかして「きれい」に見ようと努力している姿なんて
これっぽっちも気にしてません。

「どうすれば綺麗に見えるとかいな?」
と呟いている姿もちっとも目に入りません。
ええ、入りませんとも。

「で、あっちのかわいい子は
 気が強そうに見えるけど、まじめで嘘がつけん子に見える。」

すごい!あたってますよー!
彼女は自分にさえ、嘘がつけません。
いつだって本音で勝負。自分にも他人にも誠実なんです。
すごいなー。やっぱり、見て分かるもんなんですねー。

「で、こっちの子は・・・・」

あ。「きれい」が消えた。
(ええ。ワタクシ、こういうところ、根に持つタイプですから。
 彼女に対する修飾詞「かわいい」は消えなかったのに
 ワタクシに対する「きれい」は消えた・・・・
 などと、メンドクサイことを平気で言います。)

「で、こっちの子は、穏やかそうに見えて
 心の中では、何を考えとうのか分からん感じやね。」

・・・!
すご。なんで分かるんだろー。
隣で、「きれいな子」という言葉にはずっと首をかしげていた
センパイが「あたっとうやん。」と晴れやかな笑顔を浮かべています。
いやまあ、本当に当たっているんですけど。
そこまで晴れやかな笑顔を浮かべられると
なんとなく理由なき反抗心がむくむくと沸き上がるというか・・・。

「あっちのかわいい子は、たぶん気が強い。
 芯が強いんやろうね。でも優しい。中身が本当にいい子。
 で、こっちの子は、優しそうに見えて中身がくされとう。」

!!!
「何考えとうのかわからん」から
「中身がくされとう」へ一気にレベルアップですよ!
ていうか、レベルアップの仕方が大きくありませんか?
中身がくされとうって!
なかなか正面から言われる言葉じゃありませんよね??

「だいたい、あっちのかわいい子は
 気が強そうに見えて、清楚で一途やろ。
 で、こっちの子は。こっちの子は。
 あんた、えろいやろ?」

・・・へ?!
えろい?!
いや!えろくはないですよ!
「何考えとうか分からん」とか「中身くさっとう」には
正面きって反論しにくいというか、
あながち間違ってはいないというか
むしろ、正しく捉えられているかも、という気がしないでもないですが。
断じて、えろくはない!

・・・はず。
なんだけどな。

と、隣でセンパイが
「こいつ、むっつりです。」とあっさり肯定しました。
こらー!

というわけで、「中身くされとう」上に「えろい」上に
「むっつりすけべ」というありがたくない称号を
3つもいただきました。

・・・女性として、と言うよりは
むしろ人間としてどうなの?!
と憤慨しつつ、またもやお酒を飲み、笑い、
大いに語り、楽しい夜を過ごしたのでした。
結局、楽しく飲めればそれでいいのです。

ハラヨシ。
店内はシンプルでゆったりとしたスペースで
居心地の良い空間となっております。
千代県庁口あたり、博多駅あたりまで
いらっしゃった方々はぜひ、お立ち寄りください☆
お料理もおいしいですよー♪