太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

正しい蕎麦と、おにぎりの謎

2024-04-28 10:23:02 | 食べ物とか
日本人の友人と会って、お昼を食べに行った。
2人とも蕎麦の気分で、キングストリートの「稲葉」に行くことになった。
メニューを見て、迷うことしばし。
天ざるもいいが、ここはばってら寿司も美味しい。
ばってらと小さい蕎麦のセットもいいけど、天丼も気になる。
天ぷらは外せないとしても、冷たい蕎麦もいいし、温かいのも捨てがたい。
で、結局、半天丼と半冷たい蕎麦のセットに決めた。
お値段3500円
日本だと、いくらぐらいなんだろう。
3500円もしないのは確か。高いけど、もう慣れた。


同じく迷いに迷っていた友人は、カレー蕎麦。

天丼には、海老2本、さつまいも、茄子、ズッキーニ、かぼちゃの天ぷら。
蕎麦湯が出て来るのは、正しい蕎麦屋の証拠だ。
地元の、なんちゃって日本料理レストランにも蕎麦のメニューはあるが、蕎麦湯は絶対に出てこない。
お米も蕎麦もきれいに食べて、デザートに安倍川餅まで食べて大満足。

そのあと買い物をして、2度目のデザートタイムで、ケーキ屋を目指したがたどり着けず(私の方向音痴と道路状況のせいで)、アラモアナショッピングセンターの「マンゴーマンゴー」に行った。
ここは台湾系のデザートの店で、何度も前を通るけれど、1度も入ったことはなかった。
ものすごい種類のメニュー。
メニューには日本語も書かれていて、いくつかのメニューの説明に

おにぎり

と、ある。
たとえば、マンゴー、タピオカ、おにぎり、というふうに。

「おにぎり?」

ここはデザートの店で、あるのはスムージーやパフェのような様子のものばかり。
そこに「おにぎり」?おにぎりがヨーグルトやマンゴーの中に埋まっている?
英語ではライスになっている。
メニューについている写真を、メガネを取り出してじっくり眺めていた友人。

「これって白玉じゃない?」

パフェのような器の上に、白い丸いものが乗っている写真がある。
きっとそうだ。
白玉はお米でできているには違いないけど(そうだよね?)、それをおにぎりとは、これまた飛躍しすぎ。
ハワイにはたくさん日本人がいるんだから、印刷する前に日本人に確認してもらえばよかったのに。

私が頼んだもの。(名前は忘れた)
ヨーグルトとタピオカ、マンゴーと、ザボンと何かのアイスクリーム。
美味しかった、とても。
2人とも、おにぎりは頼まなかったけど、今度は試してみてもいい。

「しかし、みごとにアジア系ばっかり」

そうなのだ。
ここは混んでいることが多いけど、お客はアジア系ばっかり。
白人、黒人系の人達には、ヨーグルトやタピオカや果物のデザートは物足りないのではなかろうか。

店の外にもテーブルがあって、そこは居心地よさそうなのだけれど、オーダーするときに「持ち帰り」にしないとそこには座れない。
それを知らずに、店内で食べるオーダーにしたので、今度は持ち帰りにして外に座りたい。






親子水入らず

2024-04-28 09:33:55 | 日記
シアトルから、義兄が単身やってきた。
木曜日の夜に来て、月曜日に帰るという、およそアメリカ人ぽくない日程で。
義両親ともに80になり、年に1度会えばいい方という親不孝を少しでもカバーしたいということらしい。

夫と義兄は、まったく正反対。
水と油。
分刻みで予定をいれないと気が済まない兄と、余裕がたっぷりあるのが好きな弟。
もっともっと高見を目指して邁進したい兄と、自分のペースで悠々と泳ぎたい弟。
義兄が18歳でシアトルに行ったとき、夫は14歳で、もう40年近くも離れて暮らしていることになる。

親子水入らずの笑顔

親子4人で、昔話に花が咲く。
昔飼っていた猫や犬のこと、幼馴染やその家族のこと、他愛のないそういうことを話せる親がいるということは、なんて幸せなことだろう。
離れていても、母とはわりと電話で話をしたけれど、父とは殆どそういう時間を持てなかった。
もとより、父は人の話を聞くより自分がしゃべりたい方だから、しみじみ話をすることはなかったけれど。

父の晩年で、とても心に残っていることがある。
父が亡くなる数年前に、父の誕生日にサプライズで帰省したとき、車いすを2台借りて、両親を伊豆に花見に連れていったことがあった。
両親は歩くことができるけれど、土手道を長く歩くには車いすのほうが楽だろうと思ったのだ。
生まれて初めて乗った車いすに、「こりゃぁ楽だ」と父は大喜びだった。
伊豆までのドライブ中に、

「お父さん、私たちが子供の頃、しょっちゅうこうしていろんな所に連れて行ってくれたよね」

と私が言った。
父は週末のたびに、ドライブやデパートなどに連れて行ってくれたのだ。
すると父は、

「そうだっけなあ。あの頃はそれだけが楽しみで・・・」

と言い、黙ってしまった。

「おとうさん、ありがとうね」

振り向くと、父は寝息をたてていた。



隣家の末っ子トレイ

いきなり我が家に乱入してくる可愛い闖入者だが(昨日もやってきた)、この写真は渋々家に帰るところ。右側に見える白いフェンスが、トレイの家だ。
義兄や夫の子供の頃の写真は、まさにトレイのような男の子で、
義両親が隣家の子供たちをひとしおかわいがるのは、息子たちと重なるからだと改めて確信した。

今日も、兄と弟は連れだってビーチに行く模様。
私はやることもあるし、今日は遠慮しておく。

「行くのはいいけど、2時間もいるのは嫌だよ。15分ぐらいで充分」

という弟に、

「なーに言うか!1か所に長くいられないお前のために2時間で切り上げようって歩み寄ってるんだからなー」

と切り返す兄。
仲良く言いっこしながら短い家族の時間を楽しんでくれるといい。