太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

ホロスコープ

2014-02-27 10:28:26 | 日記
フランス生まれのジャックが、ホロスコープを読むのが趣味という話は以前に書いた。

先日、彼がふらりとやって来て、立ち話をしていたとき

ジャックは思い出したように

「あなたは怒りを引き寄せるから気をつけてね」

と言った。

「なんで?」

「だって火星が入ってるから」

「私のホロスコープに?」

「そう」

ドキリとすることを言う。

だけど、それって本当?

火星のせい?


私がかかわってきて、あーだこーだこんがらがってきた人達はみんな、

確かに大きな怒りを溜め込んでいる人ばかりだ。

誰にだって怒りはあるものだけど、その根の深さや固執の仕方は違うし、

何といっても、自分の怒りに気づいているかいないかは重要なポイントだ。

平和な今の夫ですら、彼がもつ怒りの部分に私はいつも絡め取られてしまう。



私は滅多に怒らない。

私のどこかに、怒らないでいることが、怒ることより上等だという思いがあるんだと思う。

だから、怒りの人を見ると、怒らない自分に優越感を感じるし

ますます私は怒れなくなる。

そして私は、私が自分に許さない怒りをセイセイと出している人に

引き寄せられてしまうに違いない。


「で、私はどうしたらいいわけ?」

「どうって?」

「火星があるから怒りを持った人が寄って来るんでしょ」

ジャックは一瞬キョトンとしてから言った。

「ただそれだけだよ?」

「じゃあ私は一生、怒りの人と縁が切れないってこと?」

「だって火星があるんだもの」


ジャックには言わなかったけれど、

そんなことあるかいな!と私は心で叫んだ。

たまたま火星がある位置で生まれたんじゃない。

私はこの人生で、怒りについて学び、或いは手放す必要があったから

「わたしが」火星を選んだのだ。



ホロスコープも占いも興味深いけれども、

私はそろそろその先に行きたいものだ。



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19歳

2014-02-27 09:49:10 | 日記
姪が、友達3人とともにハワイにやってきた。

大学生の彼女たちは、この旅行のためにアルバイトでお金を貯めたのだという。


ハワイに着いた日の夜、ワイキキでみんなで食事をした。

食事のあと、友達の一人のCちゃんが家に電話をし、無事についたと知らせたのだけれど

電話を切ったCちゃんの頬は涙で濡れていた。


「今日ついたばっかりなのに、もうホームシックなのぉ??」


他の友達に驚かれ、Cちゃんはバツの悪そうな顔で笑った。


19歳って、こんな感じだったっけ・・・・・

遠い遠い昔の記憶をたぐってゆく。

美大の仲間で北海道に行ったのが、たぶん19歳ぐらいだったかも。

さすがにそのとき、ホームシックにはならなかったけれど、

その1年か2年前、高校の友達と二人で東京に住んでいた姉のところに泊まりに行ったとき

母が新幹線のホームまで見送りに来ていて、新幹線が動き始めたとたんに泣きそうになった。

たった1泊で。


だから私はCちゃんを笑えない。


このCちゃんは、4人の中でも1番おとなしくて、のんびりやで優柔不断で、女の子っぽい。

守ってあげたくなるような、仲良しの中でも1番早くに結婚しそうな、正しい人生が万全の状態で待っていそうな

そういう子は私のまわりにもいた。

しかし長じてみると、意外にもそういう子が力強く人生を切り開いていったり

いかにも一人で生きてゆけそうな子が、早々と家庭におさまって穏やかに生きていたり。



ハワイにいる間に、姪は19歳の誕生日を迎えた。

19年前のこの日、私は今まさに生まれたばかりの、まだ紫に近い身体をした姪を見た。

あの赤ん坊が、いつのまにか、ほんとうに私の知らない間にこんなに大きくなっていた。

女の子4人は、ひっきりなしにしゃべってもまだ喋り足りない。


「私が子供生んだらさー」


私も二十歳過ぎてしばらくしても、そんな話をしていた。

私たちが、自分を含めて誰もが「順当な」人生を歩むと信じて疑わなかったように

姪たちもそうなのだ。

だけど、それでいいんだ。

振り返ってみれば、一般的には順当な人生とはいえないにしても

私的には、これが順当な人生だったと思うから。



「21でしょ?まーだ何があったってダイジョブよぅ~」


遠距離恋愛していた相手と会えないことが寂しいといった私に、職場の先輩はそう言って笑ったっけ。

そのときにはそうは思えなかったけれど、

あれはほんとうにそうだったと今はわかる。

それを伝える前に、その先輩は逝ってしまった。



19歳の4人が、どんな人生を選んで生きてゆくかわからないけれども、

何があったってダイジョブ。

私はまったく気楽に姪の人生を眺めてゆこう。










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のどかにもほどがある

2014-02-23 20:45:43 | 日記
ちょっと久しぶりにノースショアに行った。

底が抜けたような青空で、海はどこまでもエメラルドグリーン。

泳ぐ人、サーフィンする人、ただ海を眺めている人、ひたすらのどか。

年季の入ったフードワゴンはハワイにはたくさんあって、

海老だったりメキシカン料理だったり、プレートランチだったりするのだが、

平均して、味もそう悪くないようだ。

外で食べると、どんな料理も何割増しかおいしく感じるものだし。

フードワゴン自体も、工夫を凝らした色やデザインで個性がある。


そんなフードワゴンやのどかに寛ぐ人達を眺めながら走っていたら

ビーチ床屋を発見。

その名もそのまんま、 BEACH HAIR CUT


あっというまに通り過ぎてしまったので写真がないのが残念だけれど

海の脇の小さいテントの下に、椅子がひとつ。什器はそれだけ。

椅子の横に理容師とおぼしき女性がはさみを持って立っていて

椅子には水着の地元民が座って髪をカットしてもらっている。

看板(といっても手描きの)がなかったら、普通の人が趣味で家族の髪を切っているようにみえる。



鏡はない。

シャンプー台などあるわけがないから、濡らした髪を切るだけなのだろう。

濡らすのも流すのも海まで歩いていって海水だったりして・・・・なことはないか。

いや、わからんぞ、そういうこともあるかもしれない。






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バレンタイン、でも七面鳥

2014-02-16 17:30:37 | 食べ物とか
バレンタインデーは、なぜか七面鳥を焼くことになった。

というのも、

11月のサンクスギビング・デーのときに、スーパーマーケットで100ドル以上の買い物をすると

無料で七面鳥をまるごとくれる、という催しをやっていた。

物価の高いハワイのこと、簡単に100ドルは買ってしまうので、

まるごとの七面鳥をもらってきた。

サンクスギビング用の七面鳥は、すでに用意してあったから

もらった七面鳥はずっとフリーザーの中。


そろそろ何とかしようと言っていたところで、それならバレンタインに人を集めて

季節はずれのサンクスギビングもどきディナーにしようじゃないか、というわけなのだ。




今回、初めてのレシピで、シャンパンを1本とハーブだけで七面鳥を焼いた(夫が)

これが大当たり。

今まで食べた七面鳥の中で1番の美味しさ。





オーブンから出した七面鳥を切り分けるのは家長(夫の父)の役目。




電動ナイフでさっさと手際よく切り分けてゆく。




切り分けた肉は、お皿にきれいに並べる。





山ほどのマッシュポテトとフィリング(七面鳥のお腹に詰めたもの)、


グレービーソース(七面鳥から出たスープで作ったソース)、クランベリージャム(甘いのとスパイシーなのと)


これらがないと七面鳥のディナーは始まらない。






アスパラは、バレンタインということでハート形のカラーピーマンが乗っている。





ディナーを待つ人達。



ハワイに住むようになって、始めて七面鳥を食べたけれど、

鶏肉よりもさっぱりとしていて、とてもおいしい。

ぱさぱさしていて好きじゃないという人達もいるが、シャンパンレシピで焼いてみるといい(作り方は夫しか知らないけど)

七面鳥で作ったソーセージとかハムなども普通に売られている。


10キロ以上の七面鳥を、10人で食べたところで半分以上残る。

来た人達にそれぞれ分けて、それでもあまった肉は、翌日以降にランチのサンドイッチにしたり

サラダに入れたり、スープにしたりする。

骨もみんな残しておいて、スープストックをとるから、

まったく無駄がない七面鳥なのだ。








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長雨

2014-02-14 07:52:35 | 日記
ハワイの冬は雨季で、夏に比べて雨が多いのはいつものことだが、

それにしても今年の冬の雨の多さはどうだ。

だいたい雨が降るにしても、降ったりやんだりという降り方が多いのに、

先週などは、1週間ぶっつづけで雨が降っていた。

朝も、夜も、ずーっと雨。


しかも私が住んでいる地域だけ・・・


ホノルルは、3日ほどで晴れた。



仕事に行く時、トンネルをはさんでホノルル側とコチラ側では

まったく気候が違っている。

トンネルに入るまでは、深い霧で山肌も見えず、ライトは必須、

雨が降りしきっていたのが、

トンネルを出た途端、さわやかに晴れ渡った青空に、明るい太陽。

職場の近くあたりでは、雨にぬれそぼっているのは私の車ぐらいだ。



週末には、夫の両親が

「このままだとカビがはえちゃうから、街に出て太陽を浴びてくる」

と言って、ホノルルに出かけていったぐらいだ。


ハワイの雨は、寒い地方の雨と違ってどんよりした雰囲気がないから、それほど

気分が落ち込まないし、

おかげで庭に水遣りもいらず、植物はますます成長し、

ハワイのみなさんに供給する水の確保もできるわけだけど、

これだけ降ると、さすがにうっとうしくなってくる。






ホノルルはこれだもの・・・・・




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