太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

レトロ冷蔵庫来た

2023-09-28 09:19:06 | 日記
3週間待って(その辺の記事はコチラ)、やっと冷蔵庫が届いた。
ところで、ハワイの配送事情は、昔に比べてかなり良くなった。
ベッドのマットレスも、冷蔵庫も、洗濯機も、来るはずの日に来なかったことはない。(基準がそもそも低い)
たとえば今回の冷蔵庫の場合、買ったときに、配送時間を午前か午後を選ぶ。
配送の前日に、10時半から2時半の間、といったお知らせがくる。
当日、到着の30分ほど前に連絡がくる。
店頭で、午前と指定したのに、来たのは2時半だったけどね。まあ、それぐらいはヨシとせねばなるまい。

20年ほど前、夫がレザーのソファを買ったそうだ。
配送されるはずの日に仕事を休んで待っていたが、来ない。夕方まで待って電話をしたら、
「あー、それは在庫がなくって・・」
在庫がないなんてことは、最初の時点でわかったはずだけど、そうでないにしても、わかった時点で連絡して返金するべきじゃないか?
当時、こんな話は珍しくもなかったらしい。
それを思えば、配送日に配送されただけでも、ハワイの配送事情はよくなっていると思う。
むろん、日本のそれに比べたら天地の差だけども。
日本は時間指定、置き場所指定ができるのは知っていたけど、今は直前になって時間変更したりもできるらしいではないか。顧客は便利だけど配送する人達の苦労がしのばれる・・・

さて、冷蔵庫。
3人でやって来て、古い冷蔵庫を撤去し、新しいのを設置した。
古い冷蔵庫はアメリカサイズで、玄関のドアをギリッギリで通過。
新しいのは、2ドアのレトロな冷蔵庫だから楽々通過。

椅子の背で居眠りしているのはコーちゃん

夫の希望どおり、冷凍庫が上なので、氷を出すのにかがまなくてもすむ。
容量は、前に比べて冷蔵が3割ほど減、冷凍庫に至っては半分以下しかないが、考えようによっては、何があるのかを把握しやすい。
古い冷蔵庫には、忘れて放置されたままの食材がけっこうあったのだ。
うちは冷凍食品はあまり食べないし、作り置きして冷凍するほどマメでもなし、冷凍庫の半分は氷とアイスノンなどの保冷物、冷凍のグリーンピースとコーヒー、冷凍ブルーベリーの袋が1個、海苔と出汁、エゼキエルブレッドとバターの買い置きぐらいのもの。

配送してくれた若者たちにチップを渡し、書類にサインしてもらって(これを郵送すると3万円のキャッシュバックがあるのだ)、私が受け取りのサインをして終了。

「サンキュー、アンティ(ありがとう、おばさん)」

なにぃ!アンティだとう!!! ヽ(`Д´)ノプンプン 
さっき渡したチップ返せ、このやろー!








いい人やめる勇気

2023-09-27 08:24:23 | 日記
職場のマネージャーになって、4か月近くがたつ。
職場の管理をするマネージャーは私を含め3人で、1日に2人ずつ(たまに1人になるときもある)働く。
あと二人のマネージャーのうち、Cはオーナーの義妹で60代、Kはマネージャー歴5年の40代。それぞれに良い人で、私はツイている。

Kが、私に言う。

「もっとリラックスして、なにもかもやろうとしなくっていいんだよ」

私は ( ゚д゚)ハッ! とした。
これって、日本で父の会社にいたときと、まったく同じだ。


今私は職場を走り回り、常に在庫をチェックし、他の従業員の声を上にあげる橋渡しになるべく努力し、上からの指示を忠実に守り、私がいてよかったと思ってもらえるように努力している。
しかし私は、みんなを幸せにしようとして、自分は疲れていた。



あの頃、あれもこれも背負い込んで、父と喧嘩をし、何度も辞表を書いて、それでもまだきっと私にできることがここにあるのではと思って、石にかじりつくように働いていた。
20年余、どうなったか。
私は再婚し、夫の住む街に引っ越して、そこにある営業所に転勤することになり、本社勤務最後の日。
労ってくれたのは身内だけで、私は帰りにタイムカードを押すときに、近くにいた従業員に「私、今日が最後だから」と言ってみた。
机に寄りかかって携帯電話を眺めていた彼は、ちょっとだけ目を上げて私を見て、
「あ、おつかれさんです」
と言い、すぐに携帯電話に目を戻した。
その時、私の中で何かがガラガラと崩れた。
この20年、私は何をやってきた?怒りや悔しさではなく、あまりのバカバカしさに笑いがこみあげてきた。
自己満足、空回り。
骨身にしみた私は、転勤先の営業所では8時きっかりと5時きっかりにタイムカードを押し、のびのびと過ごした。


あのとき、骨身にしみたはずなのに、私は今また同じことをしている。あー、バカバカ!!

再び、K。
「私も最初の1年ちょっとはそうだった。だけど、やればやるだけガッカリすることも多くなって、どんなにやっても自己満足でしかないんだと気づいたよ。だからね、できることだけ無理せずやって、職場が普通に回っていさえすればそれでいいって思ってやってるよ」

Kにも空回りの時期があったのか。
KもCもけっこうゆるく働いているように見えていたけれど、そのぐらいでちょうどいいのだ。

私は、みんなを幸せにできて初めて自分が幸せを感じるのだ、と再び大勘違いをしていた。
この厄介な癖は、最初の結婚時代から引きずっているもので、あの頃は、こんなことを我慢できるのは私だけ、という方向にベクトルが向いており、前夫を心の中で見下すことで人間的に優越感を感じていたのだと思う。

再び、K。
「シロのことが私は大好き。だから言うんだけど、NO、という勇気を持たなきゃだめだよ。もちろん私に対しても、だよ?できないものはできない、やりたくないものはやりたくない、それだけ。
NOと言っても、誰もシロを責めたりはしないんだよ」

ありがとう、K。

以前、夫にも言われたことがあった。

「断ったら相手に嫌な思いをさせるから、無理してやりたくないことをする、ってこと?
人に嫌な思いをさせるのはだめで、自分には嫌な思いをさせてもいいわけ?


あの時だって、目ウロコだったのに。
断ったことで相手がどう思うかは、その人でなければわからない。
私は自分の幸せに責任がある。
誰もが自分が良い気分でいることに、責任があるのだ。
相手が望むことを私がしなくても、それは全然悪いことじゃない。心のどこかが痛むのは、私がまだ古い信念を捨てきれていないからだと思う。

今度こそ、私は私をもっと幸せにしよう。












ノースショアまで

2023-09-24 16:03:45 | ハワイの自然
日曜日。
いつものビーチに行って、いつものように過ごすのもいいけど、たまには気分転換に普段とは違うことをしようということになって、ノースショアに行くことにした。
ハワイの海は、どこからでも誰でも海に入れる。つまり遊泳禁止などというところは、個人所有地を除いてはありえない。
だから、良さそうな所で泳ぐのもいいと思って、水着を着て行った。
が、走り始めてすぐに、今日は自転車マラソンの40周年記念の大きな大会があることに気づいてしまった。
ハワイカイあたりからノースショアの手前までを往復するのだが、15000人ほどが参加するらしい。本来なら、義父も参加する予定なのだけれど、ちょうどシアトルに滞在中なので断念。
そうなると、泳いだりしていると帰り道が混んでしまうから、今日はドライブだけ。

1921年に造られた橋


ノースショアに最後に行ったのはいつだったろう。

シャークスコーブ

ツーリング大会の人々

懐かしいような趣のハレイワの街並み

なにしろ、私たちの朝は早いので、ノースショアに着いたときはまだ7時台。
いくつか見たい店はあったのだけれど、どこも閉まっていて、開いているのはカフェぐらい。
ハレイワはお店ものんびりしていて、10時とか11時オープンが多い。


朝食を、Stone fish grill で食べた。
ここは雰囲気もいいし、早朝から開いているし、わりと美味しいものを出してくれるので好きな店のひとつだ。
ビーチボウル

ここに来たら、朝食はこれでしょう。
アサイーかヨーグルトを選べて、それにいろんな果物が乗り、自家製のグラノラとクルミ、最後に蜂蜜がかかっている。
果物は、いちご、パパイヤ、バナナ、ラズベリー、ブラックベリー、リリコイ(パッションフルーツ)。
私はアサイーしか頼んだことがないが、最後の一口まで美味しい大満足の朝食なのだ。

アサイーがどうしてハワイで人気があるのかはいまだに不明。
原産はアマゾンで、ブルーベリーに似た見た目だが、95%は種で、5%しか可食部はないらしい。栄養があるけど、食べにくい、ザクロみたいなものか。
アサイーの人気の発端はわからずとも、美味しくて健康にもいいので私は好きだ。

ずいぶんゆっくり食事をしたつもりでも、まだ9時前。
お店が開くまで待つと道が混むし、また今度と思って帰路につく。

いつもと違う休日の過ごし方。



「おもかげ」

2023-09-22 07:15:16 | 本とか
私は本を読まない日はないほど読書が好きだ。
だからハワイのブックオフに勤めていたとき、日本でなぜ本屋で働くという発想がなかったんだろうと思ったが、思えば日本にいたときには今ほど本を読んでいなかったのだ。
離婚後にスピリチュアル系にハマっていったときは、その関連の本を漁るように読んだものだけれど。
そもそも、私が本を読むようになったのは、読書家だった最初の結婚相手の影響だったと思う。
前夫が読んだ本を拾って読む、そんな感じだった。
前夫については、今でもたいして良い思い出は浮かんでこないのだが、たったひとつ、共感することがある。

「浅田次郎の文章は巧い」

その頃から私は浅田次郎氏の作品を読んでいて、読んでいないものはないくらい。
最初は軽いエッセイからだった。
裕福な家庭に生まれ、親の事業が失敗して家が没落し、40過ぎて作家デビューするまでにチンピラまがいのことをしたり、競馬にハマったり、自衛隊に入営したり、ホームレス寸前になったり、アパレルの仕事に就いたり、という人生は興味深い。

今は古本屋で都合するしかないから、以前読んだけれど内容は覚えていないものや、もう一度読みたいものを買うが、たまに私がハワイに来たあとに出版されたものに出会うことがある。
『おもかげ』もその1冊だ。

エリート会社員として定年まで勤めあげた竹脇は、送別会の帰りに地下鉄で倒れ意識を失う。家族や友人が見舞いに訪れる中、竹脇の心は外へとさまよい出し、忘れていたさまざまな記憶が呼び起こされる。孤独な幼少期、幼くして亡くした息子、そして・・・

じんわりと心が潤う。
「地下鉄(メトロ)に乗って」は父親がテーマであり、これは母親がテーマになっている。
実はこの本は、もう3回読んだ。
読むたび、静かな感動がある。
そしてしみじみ、巧いなあ、と思う。



「おもかげ」 講談社





車は日本車に限る

2023-09-21 07:07:00 | 日記
5000マイルごとに、TOYOTAに車を点検に出している。
オイル交換に加えて、多種多様な項目を点検してもらうのだ。
この車も、はや12年目になるが、走行距離は5万マイル台で、10万マイルはひよっこと言われるハワイでは若い方。
ハワイは、中古車も新車とたいして変わりないぐらいの高値で、乗れなくなるまで乗りつぶすという人が多い。車検ごとに車を替える人がいる日本では考えにくいけど、乗りやすくて壊れなくて気に入っているので、私も乗れなくなるまで乗ろうと思う。

メンテナンスの予約をとる電話をかけたのは先週。
意外にも、とっても感じのいい女性が対応してくれて驚いた。
予約時間は朝7時。
10分前に着いて、7時とともに職員が出て来て受付をする。
だいたい1時間半ほどで終わるので、敷地内の待合室で待つことにして、本を2冊バッグに入れた。
けっこう冷房が効いているので、上着も入れた。普段、職場も家も冷房がないので慣れていないのだ。
TOYOTAから道をはさんで向かい側にはスターバックスがあるから、そこで飲み物を買えばいい。

待合室に行ってみると、パンデミックを境に撤去されていたKEURIGコーヒーが復活していた。
この待合室は、昨年リモデルしてきれいにしたばかり。

コーヒーのほかに、緑茶や紅茶、ココアなどもあり、淹れたて熱々がいくらでも無料で飲める。
以前はなかったスナックの販売機も設置されていた。私が食べたいようなお菓子はなかったけど。

窓際のテーブルで、コーヒーを飲みながら読書。
他の人達は、パソコンを使ったり、テレビを観たりしている。

そこへ職員が入って来て、
「7時半のシャトルの人はいませんか」
と声をかけてきた。
なに!今はシャトルなんてものがあるのか。
車を置いたあと、家まで送ってくれて、車を受け取るのに再び拾ってくれるのだという。
ここからバスで家に帰ろうと思えば1時間はみたほうがいいから、送ってくれる人がいれば2台で来るし、そうでなければ終わるまで待つしかない。

1時間ほどしたら、メカニックの人から電話があった。
ブレーキパッドを替えたほうがいいのだけれど(それは昨年予告のように言われていたことだ)、今日やると午後までかかると言う。
今日は、このあとジュディスの家に行く用事があったので、午後まで待てないから、改めて予約をとることにした。
来週の水曜日、朝7時。7時半のシャトルで家まで送ってもらう。
その日は冷蔵庫が届くことになっているけど、8時前には家に着くから大丈夫だと思う。

約2時間で点検終了。
TOYOTAのサービスがいいのは、日本企業だからか。
義両親はホンダ派で、夫の車もしばらくホンダだったが、今はニッサン。
私たちはこれからも日本車にだけ乗り続けると思う。
安心して乗れて、行き届いたサービスがあって、日本車の価値は他のどんな高級車にも負けていない。