夫の叔母は料理上手。
日本料理も好きだけれど、外で食べるだけで、自分で作ることはない。
よく行く日本料理の店の、エッグプラント・ミソがお気に入りで、作り方を聞かれた。
エッグプラント・ミソは、揚げた茄子に甘味噌をからめたものだ。
要するに、味噌おでんにする甘味噌と同じ。
正式な作り方は知らないが、味噌とお酒とみりんと砂糖を味をみながら練れば
それらしいものができるので、
私のやり方を教えると、叔母はさっそく味噌を買いに行った。
が、翌日、叔母から電話があった。
味噌を買いに行ったものの、何を買っていいかわからずに帰ってきた、という。
「黄色いのや茶色いのや、いろいろあって混乱しちゃった。あれ、みんな味噌?」
地元のスーパーなら、あっても2種類ぐらいしか置いてないのだが、
日本食スーパーに行ったのが悪かった。
確かに白味噌や合わせ味噌、米こうじとか八丁味噌、麦みそもあるし、だし入りだってあるのだから無理もない。
味噌の棚の前で途方に暮れる叔母を想像し、うちにある味噌で甘味噌を作って分けてあげた。
外国人の味噌に匹敵するものが、私にもある。
シリアルの種類の多さ。
スーパーマーケットの長い1列の両側がぎっしりシリアルで埋め尽くされている。
そしてミルク。
日本だと、牛乳の種類といえば、せいぜい低脂肪とかビタミン強化とかだろう。
ところがアメリカのミルクは違う。
以前、お菓子を作ろうと思って牛乳を買いに行ったはいいが、叔母と同じで
何を買っていいのかわからなくて途方に暮れたことがある。
・Whole milk
これは日本の一般的な牛乳に1番近い
・Redused Fat
文字どおり、低脂肪だが、2%の脂肪のもの。
・Low fat
低脂肪でも、1%以下の脂肪のもの。
・Fat free
無脂肪。
・Half & Half
牛乳と生クリームが半々の、コーヒー用のミルク。
・Heavy cream
生クリーム。
・Lactose free
ラクトースアレルギーの人のためのミルク。
・Condensed milk
いわゆる、練乳。かき氷にかけるのと同じ。
・Evaporated milk
練乳の、砂糖が入っていないやつ。お菓子作りに使う。
・Homogerized
加熱したミルクに加圧して、粒子を小さくしたもの。らしい・・・
ここまでくると、一体何のために使うものなのかわからん。
・Non rBST
成長ホルモンを使用していない、というミルク。
また、殺菌方法によって表記が分かれており、混乱を極める。
幸いシリアルも牛乳も、我が家では食さないので助かっている。