太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

マスク解禁、そのあとは

2022-03-31 07:55:20 | 日記
ハワイは屋内でもマスクをしなくてよいことになってから、そろそろ1週間。
どうなったかというと、案外、人々はマスクをしている。
空港やバス内ではマスク必須だが、店によってマスク着用をお願いするところと、そうでないところがあるようだ。
スーパーマーケットでは、何も書かれてはいないけれど店員もお客もほぼ全員がマスクをしているので、私もなんとなくマスクをして買い物をしている。
私の職場でも、従業員では一人だけがマスクをし、お客様でも何人かは引き続きマスクをしている。

マスクは暑いし、息が苦しいし、聞き取りづらいし(英語が第二言語の私にとってはこれは問題だ)、私は喜んでマスクを外したクチ。
おかげで、鼻から下もファンデーションを塗らなくてはならなくなったけど、大好きなイヤリングが再びつけられるようになって嬉しい。
2年ぶりに出してみた口紅が、カビていなかったのが幸い。


コロナ以前、アメリカではマスクをしていると、重大な感染症持ちかと思われる恐れがあった。
マスクをするのは医療関係者だけで、普通の人はマスクなしで平気で咳をしたりしていた。
コロナのおかげで、アメリカでも気軽にマスクができるようになったのはいいことかもしれない。
今後も車の中やバッグにはマスクを常備するだろうし、
クロゼットにしこたま溜まったマスクが無駄にならなくて済みそうだ。


どうして日本人はマスクをするの、と聞かれることがよくあった。
なぜって、子供の頃から風邪をひいたらマスクをするのが普通だったし、
日本の冬は乾燥していて寒いから、防寒にもなるし、
特に東京の寿司詰めの満員電車の中で、他人の息が顔にかかったまま身動きできない状態でいたら、マスクが欲しいと思うでしょ。
などと説明してきたけれど、もうそんなことを聞く人もいなくなった。

そうか、マスクは感染を防ぐんだね、

という簡単なことがようやく身に染みたのか。
世界的にマスクがこんなに話題になったことは、地球史上なかったことだろう。




シャングリラ ~ドリス・デューク~

2022-03-29 08:03:53 | 日記
ドリス・デュークはタバコ王の一人娘として生まれ、12歳のときに父親が他界し、膨大な財産を相続した億万長者である。

ハネムーンで9か月をかけて世界中を巡り、あらゆる美術品を買い集めた。
ハネムーンの最後に立ち寄ったハワイがとても気に入り、邸宅を造り、特にイスラムの美術品をそこに残した。
その邸宅が、ドリスの死後に寄贈され、ホノルル美術館の管理下で一般公開されている。
それがシャングリラ邸で、そのツアーに参加してきた。

私は2013年の大晦日に参加したことがあったが(たしかブログ記事にもしている)、夫は1度も行ったことがないので、彼の誕生日のイベントのひとつにしたのだ。
美術館から小型のバスに乗り、カハラまで20分。
600坪の敷地に入ると、そこはジャングルのように生き生きとした緑に包まれていた。
築80年の建物は、細部にわたってこまかい細工が施されている。

シャングリラの入り口

ダイニングルーム

ダイニングもリビングも、すべてのガラス戸は完全に床に収まってしまう設計になっており、開け放したときの解放感を楽しめるようになっている。

この日は雨が降ったりやんだり。

プールの向こうはプレイルーム

晴れていたら、背後のダイヤモンドヘッドがもっときれいに見える。

中庭

リビングルーム
ここは殆ど当時のまま。
ここは何の部屋だったか・・・
下の水飲み場のようなものは、何のため??

パウダールームの天井

鏡で細工が施された天井。壁は全面鏡になっている。

おびただしい数のタイル

イスラム地方から運んできた古いタイル(6世紀ごろ)が、壁を埋め尽くしている。
この色、模様、とても素敵で見ていて飽きない。

6m以上もある巨大タイル壁

これは17000個のパーツに砕いて、船に乗せて運んできて、1つづつ復元したという。

施設を説明してくれるガイドもいるが、自分たちで勝手に見て回ることができる。
知りたいことがあったらガイドに聞けばよい。

9年前に行ったときは、ダイニングルームのテラスのテーブルに飲み物などが用意されていたが、
今回はテラスには出られなかった。
入り口の脇で、アイスクリームや冷たい飲み物が提供されていた。


ドリスはただの浪費家ではなく、たくさんの慈善事業や、動物保護、環境保護に莫大な資産をつぎ込んでおり、それは今でも続けられている。







コーちゃんSOS

2022-03-27 08:25:18 | 日記
仕事の日の朝は、夫が出かけてから私が家を出るまでに2時間ほど時間がある。
その時間はウォーキングをしたり、コーヒーを淹れたり、瞑想したり、ブログを書いたり、作品のマット作りをしたりする自由時間だ。

今朝、2階のデスクで作品のマット作りをしていたら、1階でガサゴソという音がする。
小ぶりの取っ手つき紙袋で、猫が遊んでいるのだ。
猫はひとつのことで長時間は遊ばないのだが、5分たってもまだ音がするので、
3匹の猫が入れ替わって遊んでいるのかも、と思っていた。


そのうち、そのガサゴソという音がだんだん近づいてきた。

ガサゴソ、ガサゴソ、ガサゴソ・・・・

音が階段を上ってこちらにやってくる。
そして現れたのは




このヒト


紙袋の取っ手に身体がすっぽり入ってしまい、取れなくなってしまったコーちゃんだった。
あの音の後半の大半は遊んでいたのではなく、どうにか取っ手から出ようともがいていたのだろう。
どうにもならず、私のところにやってきたというわけ。

しかし、私を見上げるコーちゃんの顔の情けなさがおかしくて、笑いながら写真を撮った。
この話で今日一日、家族みんなが笑わせてもらい、コーちゃんに感謝。








手相を信じることにした

2022-03-21 08:27:03 | 日記
手相なんかくそくらえ、という記事をいくつか書いてきた。

運命線がおかしい話はコチラ
知能線がアレな話はコチラ
財政線がない話はコチラ

あるはずの線が、どうも私の手のひらには見当たらないからで、
それではこの何本かの線は一体なんなんだ、ということになる。
はなはだおもしろくないので、どうせ手相なんか手を握ったときにできるシワじゃないか、ということにした。


先日YouTubeで、ふと手相の動画を見てしまった(そう言いつつ、懲りずに見る私)

薬指の下に縦線がある人は財政に困らないそうで、その線がY字型になっていたら、60歳あたりからどんどん豊かになってゆくらしい。

ふん、どうせ私にはないけどね。
そう思いつつ、メガネをかけて手のひらを見たら


あ!   あるっ!!!

し、しかも、Y字型になってるッ!!!

それも両手とも!!!


いやー、参ったなァ。
いやー、楽しみだわぁ。
60歳っていったらアナタ、もうすぐそこの角まで来てるじゃないの。
そうかそうか。そうだったのね。
やっぱり手相っていうのは、それなりに信用できるものなんですね。
         ↑
   恐ろしいまでの変わり身の早さ

私はそのY字を1日に何度も眺めて、指でさすっているのである。




他生の縁

2022-03-17 08:24:39 | 人生で出会った人々
先日、美容院の予約の前にMさんに会った。
日本人のMさんはツアーガイドを仕事にしており、私の職場によく出入りするので知り合った。
彼は私と同じ年齢で、なぜか最初に会った時から妙にウマがあった。
ツアーガイドをしている人というのは、どこか独特な雰囲気がある。
具体的にどんな、と説明するのは難しいが、Mさんにはそういうものが一切ない。
飄々としていて、ユーモアがあり、どこかとても懐かしい。
仕事のときは数分しか話せないので、いつかゆっくり会いたいねと言っていいつつ4年余りが過ぎた。
そこで先日、美容院がMさんの住まいに近いので、思い立って連絡してみたら、会えることになったのだった。

カフェで飲み物を買って、外のパラソル付きテーブルで海を眺めながら機関銃のようにしゃべりつつ、
私はこの人を知っている、ずっと前から知っている、という思いが沸き上がってきた。
するとMさんが
「なんかさー、変なんだけど、懐かしい同級生に会ってるみたいな気がするんだけど」
と言った。
「だよねえ!!」
実際には互いのことは何も知らない。
私はMさんをニックネームで呼んでいるので、本名すら知らないのだ。
家族の話、ここに至る人生で起きたことの話、スピリチュアルな話、どれだけ話しても尽きない。
1時間半ほどはあっという間に過ぎて、今度また美容院に行くときに会おう、と言って別れた。

その話を夫に言うと、
「それはよかったねえ。そういう友達は大事にしたほうがいいよ」
と言った。
年を重ねてきて思うのは、自分にしっくりくる人に出会うのは難しく、もし出会えたらそれはかなりラッキーだということ。

美容院に行く楽しみが、増えた。
今度は名前を聞いてみようか。
まあ、名前などどうでもいいような気もするけども。