太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

くも

2022-11-30 07:59:10 | 日記
蜘蛛は神様のお使い、と子供の頃に聞かされた。
母が言ったのか、祖母だったか、絵本で読んだかは覚えていない。
私が11歳の時に実家を建て替えたが、建て替える前の家は古く、大人の手のひらほどもある大きな蜘蛛がよく出現した。
すると箒を持ち出したりして大騒ぎをしつつも、外に逃がしていた。

聞いてみたことはないが、たぶん姉も妹も私と同じことを言うのではないか。
だから、蜘蛛は不気味で気持ち悪いことこの上ないのだけれど、駆除したくないと思う。
子供の頃、実家の近所の槙の樹が生えたところに、たくさんのジョロウグモが巣を張っており、背筋がゾクゾクするほど気味が悪かった。(なぜか槙の樹には蜘蛛が多い)
私はなるべく蜘蛛を見ないようにしてそこを早足で歩いた。
それでも、やはり蜘蛛は駆除したくないと思う。


ところが、同僚たちは平気で蜘蛛をやっつけてしまうので、心が痛む。
蜘蛛に対するこの考え方が日本的なのか、はたまた我が実家が特別なのだろうか。
小さな蜘蛛まで容赦ない。
せせらぎ(ゴのつく虫のこと)はやっつけてもよくて、蜘蛛は心が痛むというのも不公平だとは思うが、私の心の芯までしみこんでいるのだから仕方があるまい。

私は職場で蜘蛛を見つけると、誰かに見つかる前にそっと逃がすのである。





マウナロア火山の噴火

2022-11-29 08:23:06 | ハワイの自然
ハワイ島にある、世界最大の火山であるマウナロアが、一昨日噴火した。

BBCニュースより


マウナロアはハワイ火山国立公園内にあって、ハワイ島の面積の半分を占める。標高(海抜)は4169メートル、面積は5179平方キロメートルを超える。
マウナロア火山では1843年以降33回の噴火が起きているという。
最後に噴火があったのは1984年で、この時は溶岩流が、島内で最も人口の多い町ヒロから約8キロの位置まで達したらしい。
今回の噴火で、人的被害があるとはまだ考えにくいといっている。

ハワイ島には、日本の昴などの天文台があるマウナケアという山もあり、冬はハワイで唯一雪が積もる。
海底から1万メートルというマウナケアは、8000メートル台のエベレストよりも高く、世界一。



2017年に、キラウエア火山の噴火があったとき、海に流れる溶岩を見に行ったことがある。
このボートで行く。

あそこ、あそこ。


近づいてゆくと、


2000℃の溶岩がさらさらと海に落ち、もうもうと上がる湯気。
ボートから触れた海水は、お風呂のようだった。
自然の力のものすごさ。
このあとすぐに、ボートで近づくことが残念ながら禁止されてしまった。

マウナロア火山の噴火が大きな被害を引き起こさないことを祈る。




私はプロだ、と思ったこと

2022-11-28 09:28:45 | 日記
職場の、売り場の商品棚の下には在庫品が置いてある。
そこからローションの入っている箱を出そうとして、手を差し入れたら、巨大なせせらぎがいた。

 注)せせらぎとは「ゴ」のつく虫のこと。書きたくないのでせせらぎと呼ぶ

職場はジャングルみたいな中にあり、常時開け放しで、いろんな生き物が出入り自由。
せせらぎは土の中に巣があるから、見つけて駆除したところで焼け石に水である。
食べ物関係だけは倉庫の中に保管しているが、収まり切れない他のものはコンテナ箱に入れて棚の下においてある。


そのとき大変なことが起きた。
その巨大なせせらぎが、あろうことか私の腕を這ったのだ。
6本の脚が手の甲を這う、その感触・・・・・・
しかし私は、声ひとつあげなかった。まわりにお客様がいたからである。
私が忌み嫌う、あの虫が手を這ったのは、忘れもしない30年ほど前、日本でリサイクルゴミの当番をしていたとき以来である。
誰かが出した空き缶の袋の中から出てきたせせらぎが、私のゴム手袋の中に入ってしまった。
私も、一緒に当番をしていた人もパニック、阿鼻叫喚。

お客様がいるところでは、絶対にそんなことは許されない。
たとえアレが手を這おうとも、何もなかったかのように澄ましていなければならない。
私は澄ましてその場を離れ、早足でキッチンに行き(ドアの手前では走っていた)すごい勢いで手を洗った。

ハワイに来て、接客業について10年余り。
私もプロになったものだと感慨深い。








ウォーキング再開

2022-11-28 09:09:58 | 日記
朝のウォーキングを再開した。
フランスに行く前にコロナに罹ってからだから、半年以上も歩いていない。
こういう習慣は、いったんやめると再開するきっかけがないとズルズルと怠慢になってしまう。
きっかけになったのは、体重増加と来年の健康診断というわかりやすい理由。
年末は何かと食べる機会が多くて、その気休めでもある。

6時20分ごろ、夫を見送りがてら歩き出す。
冬はこの時間だとまだ暗く、東の空がかろうじて薄明るくみえる。
どのコースで歩こうか、坂を下りながら考える。私には3つコースがあって、気分によって歩き分けている。
5分ほどかけて坂を下るところまでは同じ。
広大な敷地に連立する、戸建てスタイルのコンドミニアムの周囲を1周するのが一つ。
南側の、庶民的な住宅地を歩くのが二つ目。
北側の、高級ぽい住宅地が三つ目。
どのコースも、だいたい40分ほどかかる。

今日は南側の住宅地コースにした。
家々の窓から見えるクリスマスツリーや、外の飾りつけを眺めるのは楽しい。
コーヒーの香ばしい香りや、ベーコンを焼く香りが漂ってくる。
すれ違うウォーキングする人が、挨拶をしてくる。
ゴミ箱を表に出しに来たオジサンが、挨拶をしてくる。
「珍しいね!しばらく見ないから引っ越しちゃったのかと思ったよ」
いつも声を掛けてくれた、建設業をやっている人が言う。
「ただの怠慢。また歩き始めるよ」
心にポっと灯が灯って暖かくなる。

家に戻る5分の上り坂は、それほどきつくなかった。
歩き始めた頃、坂の終わりごろには足が重だるくなったものだけど、まだ足はこの坂を覚えていた模様。
帰宅すると7時。
身体がぽかぽかして、汗ばんでいる。
明日も歩こう。




4か月、待った

2022-11-27 08:10:54 | 日記
あれはパンデミック最中。
2階の窓から見える私の車の屋根の白い塗装が、パリパリと剥がれているのを発見した。
塗装が剥がれて下地が見えている部分に、塗料をスプレーするも、その後も盛大に塗装は剥がれ続けてゆくので、とうとう塗装に出した。
屋根だけで13万円かかった。
その上、塗装時のマスキングテープを剥がしたときに他の塗装が剥げてしまったというミソ付き。

しばらくしたら、案の定そのマスキングテープの跡の部分から剥がれが始まった。
それに加えて、夫がホースの水を勢い良くかけたら、後ろのワイパーの下が15センチぐらいの大きさで剥がれた。
自分の目をごまかしごまかし乗っていたけど、さすがにみすぼらしいので、別のところに塗装に出すことにした。



ネットで見つけた小さな工場に車を持ち込むと、そこのオーナーが、
「これはトヨタのリコール案件だと思うから、まずトヨタに聞いてみたほうがいいよ、それでだめならうちでやるよ」
と言ってくれ、トヨタに聞いたら、まさしくリコール対象だという。
最初に持ち込んだ全国ネットの塗装会社では、そんなことは教えてくれなかった。


予約をとりつけてトヨタに車を持って行ったのが7月。
が、行ってみたら私の予約がリストに載っておらず、とりあえず車の写真などを撮り、6週間ぐらいで電話しますと言われたが不安が残る。2か月たっても音沙汰なし。
10月になり、私は進捗状況を知るべく直接トヨタに出向いた。
その時、対応してくれたのがジェイソンで、私の車は確かにリコール申請の途中にあることを確認してくれた。
4日前、そのジェイソンから電話があり、

「お待たせして悪かったけど、準備ができたので明後日来てください。
代車も用意してあります」

という喜びの報告!
しかも代車あり。
日本では代車は普通だけれど、アメリカでは代車など滅多に、というよりほぼ用意されない。
車がない間は、自分でどうにかするしかないのだ。
さすが日本のトヨタだ。

トヨタが用意してくれたのは、新車のカローラ。

最近の車はいろいろ安全装置とかついているのか、走行中に突然「ピ!」と音が鳴ったり、
何かが画面に現れては消えたりして不安にさせるが、なんとか数週間ソロソロと運転することにする。