太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

カーナビ

2023-10-28 16:22:17 | 日記
NHKワールドのチャンネルで、カーナビを取り上げていた。
1981年に世界で1番最初のカーナビを開発したのは、日本のHONDAなのだそうだ。
私が車の免許を取ったのは1984年だったが、カーナビなんてほぼ流通していなかったと思う。

第1号のカーナビはホンダ エレクトロ ジャイロケータ。
透明のセルロイドに印刷された地図をブラウン管(液晶ではない)に差し込んで使うものだったらしい。
ホンダ エレクトロ ジャイロケータ
GAZOOより

セルロイドの地図は、エリアが変われば手動で差し替える必要があり(ゼンリンの地図のように分厚い地図帳が必要だった)
GPSなど存在する前の時代だから、自分の位置を専用マーカーで印をつける。
時々、交差点と地図を照らし合わせてセルロイドの地図を微妙に動かさねばならなかったらしい。
相棒がいればいいけど、一人で運転する場合には注意力散漫になって危険ではないかと思ってしまう。


それでも、1906年にアメリカに登場した「自動車カルテ」よりは遥かに画期的だったはず。
自動車カルテは、車輪の回転に連動してロール状の地図を巻き上げる仕組みで(どう想像しても理解できない・・・)、つまりタイヤの回転で移動距離を知るだけという、これじゃナビゲーションとはいえないよな。


1900年代に、南極で使用されたGPSが車に使われるようになったそうだ。
2000年頃には、カーナビといえばまだCDーROMやDVDだったように記憶している。
13年前に夫とアメリカ本土をロードトリップしたときには、携帯用のカーナビを持って行った。


それが今や、スマートフォンがあればカーナビなんか必要なくなってしまった。
車の修理のために借りた代車のカローラには、今走行している場所のスピードリミットや、一旦停止がこの先にある、といった情報が勝手に表示されている。
「なんでそんなことがわかるのさ」
私にはもうてんで、さっぱり、何がどうなっているんだかわからない。
理解しようとも思わないけれど、たかが30年余りの間に、パソコンが生まれ、携帯電話が登場し、それがスマートフォンになり、究極メカ音痴の私がよくぞ頭が壊れずに、時代の端っこにかじりついてきたものだと、自分を誇りに思うのである。









賞味期限の謎

2023-10-18 13:30:12 | 食べ物とか
珍しく食品庫を整理していたら、永谷園のお茶漬けが出てきた。
お茶漬け、いいですな。
ふと賞味期限を見た。


2021年5月7日

今2023年10月だから、2年と5か月過ぎてますが
しかも袋は開いている。
お茶漬けなど何年も食べてないのだから、そのぐらいにはなるのかも。

いやー、どうしよっかなァ。
そもそも、お茶漬けって古くなるもの?
中身は塩と味の素とアラレと海苔と梅干でしょ。どれも乾燥しているわけだし。
試しに袋を振ってみる。
普通にガサガサという乾いた音がする。


私の母は賞味期限に緩い人で、たとえば賞味期限が10日過ぎてる、と家族が指摘しようものなら、

「10日前に食べられたものが、今食べられないわけがない」

などと、妙に説得力のある持論を言ってはばからなかった。
そしてしまいには、

「うちでお腹を壊した人、いる?いないでしょ?え?」

と言うのだった。
そういう母に育てられた私であるから、あまり賞味期限に縛られない大人になった。食べ物を無駄にするのは忍びないし、いちいち気にして暮らすよりも楽だし、今ではそのことを感謝しているぐらいだ。

それが日本を離れてからは、緩さが増した。
近所のスーパーで日本食品が買えない、というのもある。
しかし、もったいない精神が裏目に出て、5年も食品庫に放置された、焦げ茶色に変色して悪臭を放つ「きなこ」を発見したこともあった。さすがにそれは捨てた。

案外賞味期限が短い豆腐は、期限を2日過ぎたものを食べてクリアすると、次は3日になり、4日までいってみよう、と挑戦する緊張感と達成感。
日本食品の買い出しは週に1度なので、うまく献立を考えないと豆腐がそんな目にあってしまうのだ。


さて、お茶漬けはどうしたか。

どこも異変はみられず、美味しくいただきました。
あれから数時間たっているが、ピンピンしてる。
これならあと1,2年は大丈夫でしょう、とそのまま食品庫に戻した私はツワモノであろう。







パパイヤはどうなった

2023-10-18 08:24:11 | ハワイの自然
我が家の庭に2本あるパパイヤのうち、1本がとても美味しい実をつけるので、もっと美味しいパパイヤをたくさん食べたいという食い意地から、その実の種を蒔いてみた。

8月

2週間後

さらに3週間後

今(10月)

なんかもう、ミニチュアの樹みたいにみえる。
そろそろ大きな鉢に植え替えたほうがいいのかもしれないけど、よくわからん。


ちなみに、9月に蒔いた、マカダミアナッツの実。
実を水に漬けておくとこんなふうに根が出てくるので、それを蒔いたのだ。


今はこんなふう。

二つ蒔いたうち、一つは発芽しなかった。

ランブータンの芽はいいところまで伸びたあと、ハゲ散らかしてしまい、ただの棒になっている・・・・
諦めきれずに、しばし放置。

あとは、パパイヤとマカダミアナッツをどこに植えるかを検討しておかねばならない。
今あるパパイヤの樹は、パパイヤの食べかすを庭に投げていたら自然に生えてきたもので、ジャングルに続く斜面にある。
収穫するのに、滑らないように気を付けて斜面を降りねばならず、その不安定な状態で高いところの実を取るのは至難の業。
だから今度のは平らなところに植えたい。
マカダミアナッツの樹も、4mぐらいにはなるはずなので、これも場所を決めなくては。

マカダミアナッツは、モンキーポッドの横

パパイヤは正面のバナナの隣あたり


パパイヤは成長が早いから大丈夫。
マカダミアナッツは実をつけるまでには5年から8年と言われていて、まあ、私は生きてるとは思うけど、そうやって残り時間を数えてしまうようになったとは何だかなあ、という思いがある。






今日も私は中州にいる

2023-10-17 09:25:22 | 日記
多くの人が知っていることを、私は知らない。
今始まったことではない。小学1年の父兄面談のとき、担任の先生に
「シロちゃんにもっといろんなものを見せてあげてください」
と言われた母は、
「あのときは顔から火が出そうだった」
と言ったものだ。
外出好きだった父は、週末ともなれば家族を車に乗せていろんなところに出かけたし、長い休みには温泉や遊園地にも連れて行ってくれた。
しかし、温泉旅行で私が覚えているのは、電柱の下に干からびたカエルがいたこと、といった具合で、自分が興味があるものしか見えていないようなのだ。

昨日、ハワイにいる日本人の友人からLINEが来た。

「知らないと思うけど、谷村新司さんが亡くなったよ」

もちろん、知らない。

「高橋ユキヒロさんも、鮎川誠さんも亡くなったよね」

それも、初耳。アリスはよく聞いていたし、シーナ&ロケッツだって知ってる。そうかあ、チンペイさん、亡くなったのか・・・・・

「一応聞くけど、坂本龍一が亡くなったのは知ってた?」

ハワイでも日本の有名なコンポーザーの死去ということで話題になったから、そのぐらいは知ってる。

そのあと、日本にいる友人に

「もうすっかり日本のことはわからないよ」

と言ったら、

「でもさ、日本にいた時からだよね・・・どこかズレてるよね、いつも」

と言われた。
まあ、そうなんだろう。

これも昨日、定時より早く帰る同僚マネージャーが、
「RとJって、今日一緒にクロージングじゃない?」
職場は5時半にゲートを閉めるが、ほとんどの従業員は5時に終わり、マネージャー、プラス二人が5時半までの勤務になり、それをクロージングと呼ぶ。

「そうだけど、それが何?」
「あの二人、どうなってんのかなーと思って」
「どうって?」
「親密だってことよ」
「えーー!ほんと?」
「Rは最初はTと仲良かったんだけど、今はJとコソコソやり取りしてて、Tは傷心なのよ」
「えーーー!Tと?なんでそんなこと知ってんのよ」
「だって噂話に出てくるよ」
「私はどこにいたのさ?」
「ん~、シロは働いてるんだよ、そういうとき」
「ふーん、まるでティーンエイジャーみたいなことが起きてんだね」
「だからさ、今日帰るときにさりげなく二人をチェックしてみてよ」



私はみんなのことを好きだけれど、正直なところ、誰が誰とどうなろうが私にはどうだっていいことだ。
だから、RはTともJとも気が合うんだなと思うだけで、その先には興味がいかないのだと思う。
休憩時間は、一人で読書するのが好きだし、手持ち無沙汰なときは、おしゃべりするより体を動かしているほうがいい。
職場の人間関係は、表面5ミリと最初から決めており、他人のドラマに首を突っ込むのは御免だと、どこかで思っている。


私はみんなと同じ時間だけ同じ場所にいて、それでも情報は私を飛び越えて行きかっている。
私はどこにいても、情報の中州にいて、それは死ぬまで変わらないと思うのである。






蓮の花と鯉

2023-10-16 07:27:37 | 絵とか、いろいろ
思えばずいぶん長いこと作品を載せてなかった。
久しぶりに記事にしておこう。

Lotus & Koi

幅が65センチほどのキャンバス。

鯉はハワイでもKOIで通じる。
左下に1匹、右下の蓮の実の左側に2匹。
Judithに写真を送ったら、「油絵みたいに見える!」と言っていた。
確かにそうかも。
何層にも紙を重ねて貼ってある感じは、実物を見ないとわからないものだ。

今、これはスキャンするためにColinのところに出してある。
戻ってきたら、ひとつのギャラリーに持ち込む予定。

蓮の花と鯉は、なぜか何度でも作りたくなる課題だ。