太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

スタン

2011-09-30 15:31:13 | 人生で出会った人々
ハワイでは、普通の車は左ハンドルだが、

郵便配達車だけは、みんな右ハンドル。


こんなふうにドアは開けたまま走ってることが多い

なぜかというと、右側通行なので、家々のメールボックスに郵便物を入れるのに、
いちいち車を降りなくてもいいように。ということらしい。


で、彼が↓この界隈を担当しているメイルマンのスタン。




ユニフォームが、なかなか可愛い。
この帽子は、繊維を編んで固めた感じ(わかる?)。子供の頃にかぶったような懐かしいデザインだ。


スタンは底抜け明るくて、おしゃべりが大好き。
彼が郵便物を配達しているのはあまり見たことがないが、どこかで誰かとしゃべっているのはよく見かける。



昨日、スタンが小包を届けに我が家にやってきた。
荷物を手渡し終えないうちに、マシンガントークが炸裂する。

「ハイ、元気?ところで、いつ車の免許の路上テストだっけ?えー!来月?そんなに待つの?
知らなかったなぁー。○○で受けるんでしょ?ボクね、あそこ毎日まわっているけど、あの上の道で
パラレルパーキングの試験やってるよ、うん、毎日。あのね、ここのね・・・ぺーラペラ・・・」

私は小包を持ったまま、蚊にくわれ放題。

彼のトークはまだまだ続く。

どこに住んでいて、自転車で郵便局まで通っていることとか、
早朝まだ暗いうちに無灯火の車にはねられそうになったことや、
どこの道が見通しが悪くて危険だとか・・・・・・・

彼が来ると、こうして15分は話し続ける。

止まった先でこんなに油を売っていて、今日の分を配達しきれるのか?と心配になるが、
いやいやどうして、車の中には、あと少ししか残っていなかった。


この地では、
日本に出した手紙が、3日後に我が家に届いた(戻ってきたのではなく)とか、
同じ番地で、通りの名前だけが違う郵便物が届く、なんてのは普通にあることで、
長期に家を留守にするため、配達を止めるなんていう高度なことは、まず期待できない。
一応そういうシステムはあるので、申しこむものの、家に戻ると
近所の人が、山のような郵便物を保管してくれてある。


配達日どころか、時間帯も選べる日本は文句なしにスバラシイ国だ。
しかし、不便でもそれなりに楽しく暮らしているハワイも、やっぱスバラシイのかも。


「日本人なら、この車で試験受けたらいいかもよ。右ハンドルだもん。
あーたのしかった、またねーー」

隣家のセイディに吠えられながら(でもセイディにも明るく挨拶して)スタンは去っていった。


この仕事は彼の天職に違いない。



隣りのセイディ

2011-09-30 09:55:18 | 日記
我が家は、表の通りから20mほどのドライブウェイを入った場所にある。

そのドライブウェイ沿いには、隣家の庭があり、
私を見つけると、セイディが駆け寄ってくる。


あそぶ?あそぶ??

べこべこに凹んだボールをくわえてきたり(むろんヨダレ付き)
食べかけていた庭の草を、口のまわりにつけていたり、
通り雨に濡れて、なんともいえぬ香り(?)を体中から発していたり・・・



それって、ご主人のサンダルじゃ・・・?

大きいけどまだ子犬だという(by 隣家の人)彼女は、いつもエネルギーが有り余っている。
でも昼間は一人(1匹)きりで、家の人も忙しく、外を散歩をさせてもらっているのもあまり見たことがない。
それでつい、「とってこい」遊びなどでかまいたくなる。

出かける時には、触っても手を洗えないので、気づかれないように身をかがめて抜き足差し足で歩くのだが、
ふと気がつくと、先回りしたセイディが、ぶんぶん尻尾を振って待っていたりする。



仕方がないから少し遊び、でろでろになった手を洗いに、家に戻る。

汚れるけど、
くさいときもあるけど、
ほっとなごませてくれる、大事な存在。


いつか犬を飼いたいと思うけれど、(猫も欲しいけど、夫がアレルギーだし)
もし飼うなら日本犬がいいなと思う。
私の実家で飼っていたのも、2匹とも日本犬の雑種だった。日本犬の、あの犬の良さそうな顔が好き。
この近所に、黒い柴犬がいて、どこで手に入れたか一度聞いてみたいと思っている。


〔おまけ〕


毎日、庭を見回りにくる、プー
(庭にウ○コをするので、プーと命名)


家の中もしっかり外からチェック
















まぼろしの美白

2011-09-29 11:01:15 | ハワイの自然
車を停めて、てくてくと歩いてゆくと・・・



見えてきた、見えてきた。


いつものビーチ


車で20分ほど走ると、カイルアという街に着く。
カイルアの中でも、カラマビーチと呼ばれるここが、私の一番のお気に入りの場所だ。
ワイキキの喧騒を離れて、最近はこの街で日本人の旅行客をよく見かけるようになった。


白い砂浜が、ゆるやかに弧を描いて長く続いており、
犬を遊ばせる人、波打ち際をひたすら歩く人、のんびり肌を焼く人、波遊びの人などがちらほらといる。

遠浅なので、私でも安心してボディボードを楽しめるのだ。
夫が無職の間は、ほぼ毎日ここに来ていた。

ただもう、海に浮かんでいるだけで、心底幸せ~~な気持ちになれる。



朝9時台に来て40分ぐらいで引き上げるのだが、
最初の頃、ハワイの紫外線を舐めていた私は、SPF50のサンスクリーン(しかもウォータープルーフじゃないやつ)を顔に塗り、ラッシュガードで隠れない体の部分には、SPF50のウォータープルーフを塗っていた。

顔の肌が、ちょい敏感になっていたので、あまりこってりしたものを塗りたくなかったのと
顔はそれほど濡れるわけじゃないからとタカをくくっていた。


そしたら、しっかりと焼けていた・・・・


ハワイじゃSPF30は近所に買い物用。
SPF50は街歩き用。
ビーチに行くなら、SPF88とか、100とかじゃないとダメなんだ。
(115というのも見たことがある)



サンスクリーンはお肌が・・なんて言っていられない。あとでよくよく落とすことにし、
今は、SPF80を顔に、100を体に塗り
そして濡れても大丈夫な、布製のサンバイザーをかぶっている。

そこまでしても、そして日常にサンスクリーンを塗っているつもりでも、なぜかしらうっすらと色がついてきた気がする。

日本にいた頃は、あんなに「美白」にこだわっていたのに、
「ま、常夏だしね、こんな色もいいかもよ」ぐらいに、ゆるーく自分を許している。
(焼けちゃったもんはしかたないし)


〔おまけ〕



ビーチでみつけた美しい花々。
上はブーゲンビレア、下は・・・なんだろう?





間違い電話

2011-09-28 11:12:24 | 日記
携帯電話を持ってすぐから、ほぼ毎日のように間違い電話がかかってくる。

個人宛だったり、或る電話会社宛だったり(昔この番号だったのだろう)。
日本では、携帯電話には090とか080といった特殊な番号がついているけれど、
ハワイでは固定電話と同じ市外局番だから、番号だけでは携帯が固定かわからない。



いろんな人がいた。

「ディック?金を返してくれるのはいつだよ?」
「ディックじゃありませんけど(声聞けばわかるだろう)」

「明日の昼に○○で、って言えばよかったのにー。うひゃうひゃ!」などと夫は無責任なことを言うが、そんなこと言えるものか。


わけあり風の女性からの電話もあった。

「トニー?」
「違います」
「トニーを出して」
「違う番号にかけているんだと思いますけど」

と言って電話を切ると、半日ほどして同じ女性からかかってきた。

「今○○にいるんだけど、どうしてもトニーと話したいの。あなたが誰かはどうでもいいの。お願い、トニーと話をさせて」
電話の向こうは、駅だろうか、電車の出入りするような音がする。
ハワイには電車はないから、別の地域なのだろう。

彼女はこれがトニーの電話だと信じており、
私はトニーのガールフレンドだと勘違いしている様子。
けして居丈高な感じではなく、必死さが伝わってくる。私だって、なんとかトニーと話させてあげたいけど、ごめんね、ここにトニーはいない。

合計3回、彼女は電話をかけてきた。
トニーは事情があって、彼女に黙って電話番号を変えたのだろう。
最後は諦めたのか、間違いだと納得したのかわからないが、小さなため息を残して電話を切った。
その後、彼女はどうしているのだろう。



最初の頃は、私も慣れていなくて、非常に無愛想な対応しかできなかった。

大抵は間違いとわかると「ごめんなさーい」というふうに切るが、私も慣れてきて、
「大丈夫、じゃね、バーイ」ぐらい言えるようになると、相手の態度も変わってきた。


「あら、間違えちゃったみたい、ごめんなさい」
「ダイジョブよ、気にしないで」
「うふ、ありがとう。それじゃあ・・・・あなたも Have a nice day!」


余談だが、この Have a nice day に当たる、いい日本語がみつからない。直訳すれば「良い一日を」だけど、それだと堅すぎる気がするのだ。
デパートで、私が買い物もしたわけでもない売り場のおねえさんが、通りかかっただけの私に
「Have a nice day!!」
と、とびきりの笑顔で声をかけてくれたりする。
なんでもない一日が、あったかーーーくなる瞬間である。


さて、間違い電話。

男性の声で
「あれ、○○(名前)じゃないね?」
「違うみたいですね」
「○○○ー○○○○ じゃなかったかな?」
数字がひとつだけ間違っていることを伝えると
「っていうことは、どうやら僕の間違いだね。さーてと、どうしようか。僕はどうしたらいい?」
「うーん・・・○○○ー○○○○にかけてみるといいうのはどうでしょう?」
「ああ、それはいい考えだ!そうしよう。話ができて楽しかったよ。じゃーね」


電話番号を変えようと思ったこともあったけれど、
これはこれでヒヤリングの勉強にもなるし(電話での会話は難しい・・・・)、
トニーの元カノ(勝手に決め付け)とか、想像を膨らませるドラマもあることだし、ぐっと回数も減っているので、そのままにしている。























「警戒」

2011-09-27 08:57:05 | 絵とか、いろいろ
いまどき珍しく、私にはピアスの穴がない。

イヤリングよりもピアスのほうが可愛いデザインが多いのはわかっているが、どうしても怖くてあけられない。

日本にいた頃は、可愛いピアスを横目にイヤリングの中から何かしら選べた。

でもハワイに来たら、ほぼ100%がピアス。

こんなことなら日本で一杯買ってくればよかったと後悔するが、時すでに遅し。

それでも新しいイヤリングは欲しくなるので、仕方がなく作ることにした。



幸い、ビーズと部品(?)は日本で買ったものがいくらかあった。


夫の作品



こう見えて(って見えないけど・・)夫は私よりもずっと手先が器用だ。



彼がティーンエイジャーの頃、焼き物の絵付けに凝っていた時期があったらしい。


その作品のひとつがコレ↓


いっけん可愛い植木鉢。

この反対側には、違う色の葉っぱが描かれている。

しかしその裏側には・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・






「警戒」って・・・



親戚の家に行くと、彼の作品がごろごろしている。

猫ドリーの飼い主の叔母の家でも、青いマグカップを見せてくれた。

そしてその全てに、 「警戒」 のサインが書いてある。



ちなみに叔母の一人に、これは何だと思うかと聞いたら、

「・・・マグカップ、って意味かしら??」



十代の夫は、どんな理由でこれを書いたのだろう?


画数の多い漢字がクールに見えたのか、意味を知っていて書いたのか、本人に聞いても、

「よくわかんな~~い」

と笑っているだけで要領を得ない。