太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

ライフジャケットなしのシュノーケル

2020-08-31 15:22:05 | ハワイの自然
シャークス コーブにシュノーケルに行った。
ノースショアはまだまだ波が穏やかだし、コロナウィルスのおかげで海はめっぽうきれい。
行くなら今のうち。
2度目のロックダウンになったけれど、ビーチで長居をできないだけで海で遊ぶことはできるのでよかった。
それもできないとなると、ハイキングトレイルもcloseだし、もうどこにも行くことができなくてストレスがたまる。

朝7時に家を出て、車で50分。
シャークス コーブに着いたら、同じ考えの人々の車がすでに道路わきに一杯で
数分歩かねばならない場所にしか車を置けなかった。

ところが、夫がライフジャケットを持ってくるのを忘れた。
道具の出し入れは夫任せなのも悪いが、なにより大事なライフジャケットを忘れるなんて。
途端に私の意気消沈。

おそるおそる海に入ったものの、緊張して身体が固くなり、呼吸も浅くなる。

「息を大きく吸って、肺に空気を入れてごらん。魚の浮袋みたいに」

息を吸ってみても、身体がカチカチなのでうまく吸えない。

「両手両足をだらーんと広げてみな。浮くから」

両手両足を広げても、力が入ったまま。
夫が言うことは理解できる。でもそれは、水が怖くない人の理屈なのだと私は屁理屈を言う。
海底の岩に足がつきそうな深さならいいが、水深が5m以上あるような場所では、
もう早く岸に戻りたくてワナワナする。
「見て、あそこにニードルフィッシュがいる」
夫が指をさして教えてくれるのを、ちらっとだけ見て、戻ることだけ考えている。
これで、フルフェイスのマスクじゃなかったら、と思うとゾッとする。

すぐ横で、小さな子供たちが楽しそうに潜っている。
人がやっているのを見れば、できそうな気がする。
どうして私はこんなに深い水が怖いんだろう。
どうしてこんなに怖いのに、憧れだけはあるんだろう。

水中で使えるカメラで写真を撮った(もちろん夫が)。



すごい数の魚の群れ

群れは英語でスクールという。ほんとに学校みたい。


車に戻り、私は緊張で背中から首から凝りまくり。
でも、来週も行く。ライフジャケットを必ず持って。
性懲りがないとはこのことである。






カミタイヨウ

2020-08-28 11:13:34 | 英語とか日本語の話
日本の友人と、LINE通話で話をしたとき。

友人「で、その店員が噛みたいようでさー」
私「なにを?」
友人「態度がね」
私「だからなにを?」
友人「だから店員の態度が」
私「?????」

その店員が、何を噛みたいというのか。

良い対応をされたとき、それを神対応というのだと
友人は丁寧に教えてくれた。

私「なーんだ、あたし、話がパープリンだったよぅ」
友人「・・・・・パープリン・・・わかるけど、もう使わないよ・・・」


私と夫が、不毛な会話をしているのは日常茶飯事だが(「ボックスワゴン」の記事はコチラ
友人とも私は不毛な会話をすることが増えた。
こんなこともあったし。(「あたらしい日本語」の記事はコチラ

以前にも書いたけれど、
ユーモアも、その文化に接していないと、そのセンスから取り残されるのだと知ったのは
日本から来た友人が、今これが1番ウケてるのだといって、コメディアンの動画を見せてくれたとき。
駄目よ、ダメダメー、と繰り返し言うソレの、どこがおもしろいのかがわからなかった。


帰省して友人の家に集まったとき、テレビでお笑いをやっていて、
まわりの人たちがドッと笑うところで、笑えない。
そのかわり、野口五郎さんがマイクを持って駅の改札口から外に向かって歩きながら
「かいさーつぐーちでー、つまづいたぁー」
と歌って、つまづいてみせたとき、ワハハー!!と笑ったのは私一人であった。


人生が忙しくなり、自分のことで一杯でテレビを観なくなったのが20年前。
今の夫と出会ってからも、夫は日本語がわからないからテレビはほとんど観なかった。
ということは、私のお笑いセンスは、いいとこ2000年あたりで止まっている。
「カックラキン大放送」の、野口五郎さんのズッコケや、布施明さんのボケは
おもしろかったよねー、という話をしても、
「え、布施博じゃなくて?」
と言われたりする。


話は戻って、神対応。
良くない対応のことは、悪魔対応とかいうの?と聞いたら
塩対応、というのだそうだ。
言葉は常に変化していて、旬の言い回しは、それを説明した途端に勢いがなくなるのは承知しているが
なんかもう、年々、浦島太郎感が半端ないのである。









アホらしいことをまじめにやる

2020-08-28 10:02:02 | 日記
階段下を利用したクロゼットに湿気がこもりやすい。
そこには猫のキャリーバッグや、夫の大量のCD、掃除機やアイロン台、私の絵の道具、スケートボード類などがあり、
扇風機を常備して、ときどき何時間か扇風機をまわすことにした。

さっき、久々アイロン台を出そうとしたら、扇風機がついてた。
・・・・いつから・・・・・・?
確か掃除機を出したのが先週のいつかだった。
毎日の掃除は箒とモップで、掃除機は階段にしかかけない。てことは

たぶん、少なくとも5日はずっとついたままだと思われ・・・・

ま、今更仕方がないので、そのことは忘れてウォーキングに出かけた。




週末を除き、毎朝きっちりウォーキングするようになって5か月になる。
それまでも歩いていたけれど、雨が降りそうだといってサボり、気分が乗らないといってはサボりだった。
今は、雨が降りそうなら傘を持ってまで行く。



今朝、歩き始めたら視線を感じた。

目が合った途端、目を逸らした

数年前まで、毎晩我が家の庭をねぐらにしていた野生のクジャクたち。
多い時は10羽以上がモンキーポッドの枝に鈴なりになった。
何があったか突然引っ越して、静かになってよかったと思っていたが
最近、近所で見かけることが増えて、どうかうちに来ないでくれ、と願う。

ハス、だと思う

植物を上手に世話できる人をグリーンサム(緑の指)といい、
その逆をブラックサム(黒い指)という。
私はサボテンを枯らしてしまう真黒な指の持ち主だが
このお宅のご主人は、正真正銘グリーンサムの持ち主。
私の憧れの金木犀の木があり、ブドウの実もたわわになっているし
カボチャだってぐんぐん成長する。
最近、目が離せないのは、この巨大ハス。




手のひらを二つ広げたぐらいの大きな花は、ほれぼれするほどゴージャス。

シャワートゥリー

夏になると一斉に咲きだす、大好きな木のひとつ。
8月後半だと、もう花は終わりかけだけれど、まだまだきれい。
小さな花が房のようになって咲き、甘い香りがする。
サーモンピンク、黄色、ピンク、白っぽい黄色、と色もいろいろ。
風が吹くと、花弁が風に乗ってシャワーのように舞うので、シャワートゥリーといわれている。
数年前に、白っぽい黄色をうちの庭に1本植えた。

シェルジンジャー

ジンジャーのひとつ。
花が貝みたいでしょ。


落ちている枯れ葉の、乾いていそうなのを選んで踏むと

カシャ

と心地いい音がして、その感触がスニーカーから伝わってきて楽しくなる。
子供の頃、よくそうやって歩いていた。
長靴を履いた日は、わざと水たまりに入ってみた。
まわっている扇風機の前で「アー」と言うと、声がぶるぶると震えた。
長靴やビーチサンダルで水たまりを歩くのはおもしろいし、
昨日など、夫と先を争いながら扇風機の前で「アー」と言い合った。

いつのまにか、やらなくなってしまったそういうことを、
何十年もたった今、普通に真面目にやっている自分を、ときどき不思議な思いで眺めている。










料理は(すこし)楽しい

2020-08-27 13:45:26 | 食べ物とか
仕事に行けなくなって、ほぼ毎日私は料理をしている。
夫と結婚してから、こんなに料理していたことはない。
日本にいたときも今も、夫の方が帰宅が早いし、
メニューは毎日話し合いながら決めて、日本料理以外は私が帰ると殆どできている。
多めに作れば、翌日のお弁当や夕飯になるので、毎日料理しなくてもいい。
食のハードルが低いアメリカ人は、ほんとうに楽ちん。


毎日メニューに悩みながら、せっせと料理をしていた時代もあった。
最初に結婚した相手は、朝は和食が続くのも、パン食が続くのも嫌で、
夕食は品数が4品以上ないと不機嫌になった。
日本だと、冬は夕方5時になれば外は真っ暗で、
仕事の後スーパーに寄って、座る間もなくバタバタと夕食の支度をするとき
外が暗いと、なんだか悲しいような気持ちになったものだ。


ハワイは1年中、夕食の支度をするときにはまだまだ明るい。
キッチンの窓から庭をみる

偏西風が吹いてくる方向に窓があるので、涼しい風に吹かれて夕食を作る。
玉ねぎの皮などが風で部屋中に散らばってしまうこともアリ。





日本に住む友人が、美味しそうなおかずの写真を送ってくれる。
彼女は料理上手で、盛り付けもカフェで食べる料理みたい。
見れば俄然食べたくなって、レシピを聞いて作ってみる。

先日は、コーンを混ぜた炒めご飯と、カボチャのサラダ、マッシュルームのチーズ焼きが、
これまた美味しそうにひとつの器に盛られていた。
うちの冷蔵庫に、カボチャとエリンゲがあったのでさっそく作った。

カボチャのサラダ

茹で卵を入れるのだけど、一緒に食べる義父が卵が苦手なのでセロリを入れて、クランベリーを加えた。
ちょっとカレー粉を入れても合うかも。
マヨネーズはもちろん高級なキューピー。

エリンゲのチーズ焼き

ニンニクで炒めて、醤油で味付け、アシアゴチーズをたっぷりのせて
とろけるまで焼く。

カラマーリ

これはもともと今日作ろうと思ってたもの。
ようするにイカのフライ。
私はとんかつソースをかけたいんだけど、今日はレモンバターソースで。
溶かしたバターにレモンを絞り、ケイパーを足す。


時間や気持ちにゆとりをもって料理ができると、
私は料理が上手でないだけで、苦にはならないタチなのだと気づく。
ただし、クオリティを求められなければ、の話。
とんかつソースとケチャップと味醂を肉汁に混ぜて、ハンバーグをからめただけで
「なにこれ!!!!なにこれ!!これは何のソース?」
と大げさに感動(しかも毎回)してもらえる国に住んでいることは
私のような者には大変ありがたいことである。



コップだけピカピカ

2020-08-27 10:10:07 | 日記
ガラスのコップは、ピカピカしているのが好きだ。
コップを買う時の条件は、
・凹凸がない無地
・底までちゃんと指が届く深さ
売り場で、いちいち手を中に入れてみてから買う。

うちのピカピカ

普段はコーヒーはマグだし、冷たいものは保冷できるメタルカップで、
あまりコップを使うことはないけれど
朝、オレンジを絞ってジュースにしたときや、たまにレモネードを買ってきたときなどはコップがいい。

夫は使ったコップを、ザーッと水で何回かゆすいでおしまい。
私は夫がいなくなってから、そのコップを丁寧に洗う。
ちゃんと洗っているつもりでも、水道水のカルシウムなどで曇ってくるので
定期的にキャビネットの中のコップも全部出して磨く。

酢水に浸す方法もあるけど、私はもっぱらベーキングソーダ(重曹)。
水で練ったベーキングソーダでコップの内側を洗い、お湯ですすいで拭く。

家を建てた時、税金の関係でフルキッチンにできなかったので
アメリカの家ならたいていどこにでもついている、大型の食洗器のスペースがとれなかった。
二人分の食器など手で洗ったほうが早いし、
食洗器に食器がほどほどにたまるまで洗わずにおくと、ハワイじゃカビがはえてくる。
たとえスペースがあったとしても、うちは必要なかった。
それに、洗ったコップをキュッキュと磨くヨロコビ。


今朝、電子レンジを使った夫が言った。
「週末、僕は電子レンジを掃除するよ」

夫が出かけたあと、椅子に乗って電子レンジをあけてみた。

うちの電子レンジは上のキャビネットの下に吊るすようになっており、
蓋をあけても、私には中が見えず、手探りで出し入れしている。
196cmの夫と、152cmの私。
夫が猫背にならないようにキッチンの高さも、洗面台の高さも高めにしてあって
洗面所の鏡には、私の鼻から上しか映らないのだ。


で、椅子に乗って電子レンジをあけてみたら、なんと!!!


ターンテーブルには、いつのものともしれないベトベトが一面に散らばり、
なぜかプラスティックの小さいフォークがひとつ乗っていて、
側面や天井はこびりついたシミで色が変わっている。

「うっわーーー・・・・・・・」

夫は常にこの状態を見ていたのか。
もっと早くに掃除してくれればよかったのに。


掃除しておいて、と言わないのは夫の良いところ。
「やって」と言われたらカチンとくる。
もちろん私はすぐに掃除したともさ。
うちはコップばっかりピカピカなのである。