太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

ものが壊れるタイミング

2022-01-31 07:53:33 | 日記
きっと誰にも覚えがあると思うけど、何かが壊れるときのタイミングって重なることが多い。

バスルームにあるコンセントが、壁から外れた。
コンセント全体がブラブラとしたまま、電気は通っている。
蛇口の近くでもあり危ないので、壁の中に埋め込むコンセントボックスを業者に注文し、夫が取り付けた。

テレビが突然壊れて、買った。(その記事はコチラ

トイレの便座と蓋の周囲が、ところどころグレーに変色し、漂白しても取れないので、新しいものを買ってきて取り換えた。

腕時計の電池が切れたので、ショッピングモールの時計屋に持っていったら、中がもううまく動かなくなっていて、電池を変えても動くかどうかわからないと言われたので、その場で新しい時計を買った。
古いのは10年近く前に日本で買った腕時計で、よく働いてくれた。
特に思い入れがあるというのではないけれど、長く使ったものは、なんとなく捨てがたい。
右が古い時計、左が新しいもの

文字盤が見やすいことが1番の条件。
古いのは、強いて言えば、3時のところに日付の窓があるのだが、小さすぎて裸眼では読めないのがね・・・
新しいのは、ベルトが皮革で、ハワイじゃそれほど長持ちしないのはわかっているけど、ベルトを替えるのも気分が変わっていいかも。

何かを新しくするのは、わくわくする。
だけどしばらくはこれ以上、ものが壊れませんように。



ほっぺたが落ちるデザート Sweet Lady

2022-01-30 14:42:40 | 食べ物とか
和菓子が好き、チーズケーキも好きだけど、何度食べても飽きないデザートといったら、間違いなく Sweet Lady を挙げる。
熱いポイの上にハウピアアイスクリームがのっている。

ハウピアとは、ココナツのこと。
ポイとは、タロイモを蒸して潰したもの。

タロイモは、古来ハワイの人々に欠かせない主食である。
イムと呼ばれる、地面を掘って作った竈の中でタロイモを蒸し、皮を剥いて丁寧に潰し、こねたものがポイ。
ポイは、脂肪分が少なく、グルテンフリー。カルシウムや食物繊維、ビタミンなどが含まれていて、スーパーフードだ。
ポイが好きな人の中には、こねたポイを常温で1週間ほど置いておき、酸味が出てきた頃が1番おいしいという人たちもいる。


そのポイとココナツアイスクリームの相性が、これまた絶妙で、
これは食べた人じゃないとわからないと思う。

これはWaiahole poi factoryで買える。
ここは我が家の近所で、職場までの通勤路にある。

田舎の、あまりきれいとは言えない店構えだが、いつも長蛇の列。
有名なのはこのデザートだけれど、ハワイアンフードのプレートランチもなかなか美味。

今日は店の前でポイを作っていた。
餅つきのように、水を加えながら、蒸したタロイモをこねてゆく力仕事だ。

この窓からオーダーする。
Sweet Lady $5.50

手に持つと、ポイの熱が伝わってくる。


熱いポイと冷たいハウピアアイスクリームを混ぜながら食べる。
熱いアップルパイとバニラアイスクリームみたいな組み合わせ。
でもポイ自体は甘くなく、ハウピアアイスクリームも甘さが控えめで、この倍の量でも楽々食べられそう。


島の反対側からも、これを目当てに人々がやってくる。
うちの村の、数少ない特産品である。



秒で解決

2022-01-29 08:00:29 | 日記
新しいテレビを買ってきたら、自分で接続できなかった話。(「便利という名の不便」はコチラ

夫が休みの日に、技術者が家に来てくれることになった。
夫いわく、

「来て、テレビを裏みて、コードを1本差し替えて、おしまい」

だったそうだ。
たったそれだけのこと?とは思うけど、どう接続するのかという説明書がないんだから仕方がない。
(最近は紙の説明書じゃなくてネットから取るらしいけどね)

だからこの次のテレビのときは、今よりもっとわからないように(私たちごとき者には)なっているはずなので、最初から人を頼むことにする。







誰かのために、は誰かのせいで

2022-01-28 08:32:47 | 日記
読んでいた本の一節に、ドキリとすることがよくある。

誰かのために、ていうのは誰かのせいで、と根っこは同じ

思い当たること、多すぎ。

その人のために、と言いつつ、そのことについて何の反応もなかったり、感謝されなかったりするとモヤモヤし、
その人のせいでモヤモヤしていると思ってしまう。

誰かのために、何かを我慢したことが、心のどこかで、その人のせいで我慢しなくてはならない、というふうにならないとは限らない。


自分がしたことの見返りというと嫌な感じだけど、感謝されたいと思うのは、人として自然な感情だと思う。
けれど、「自分がそうしたいから、やった」と腹を括っておけたなら、心はもっと平和になるだろう。

英語で、「手伝おうか?」と聞いたとする。
そうすると、「If you want」と返ってくることが多い。
直訳すれば、「あなたがそうしたいならね」となるが、単なる言い回しで、そういう意味を込めて言っているわけではないと思う。
しかし、この言い方は、とても英語圏的だと思うのだ。

やりたいから、やっている。
やりたくなければ、やらない。

そこのところが、日本人以上にはっきりとしているような気がする。
だから、本当はやりたくないのに無理しているのではないか、という日本人的な勘ぐりはしなくても済む。


やりたくないけど、選ばざるを得なかった選択肢も、
「それを選びたいから、選んだ」と腹を括れば、ずいぶん気持ちが違ってくるのではないかと思う。





便利という名の不便

2022-01-27 08:02:08 | 日記
テレビが、いきなり壊れた。
家を建てたときに買ったから、まだ7年。いや、もう7年?
週末にテレビを買いに出かけた。

壊れたのと同じ大きさの50インチで、ブランドはどこでもいい。
ちなみに今までのはLG。
売り場の中で、私たちは途方に暮れた。
あまりにも種類が多すぎて、何がなんだかさっぱりわからない。
真っ先に声をかけてきてくれた、イーライ君に説明してもらった。
画面の上下の黒いバー部分にイーライ君のスマートフォンのカメラを当てると、ある機種はカラフルな色が出る。
「億単位の細かいライトが常に点滅してるんだ。それを〇〇と言って・・ぺらぺらぺらー」
要するに鮮やかすぎる画面は、目にはよくないということらしい。(わかったのはそれだけ?)


イーライ君にお礼を言って、結局私たちはサムソンの、セールになっていたテレビを買った。
ゲームもしないし、普段は1日に1時間もテレビを見ないのだから、普通に映ればそれでいい。
売り場の人が、接続するスタッフが必要か、と聞いてきた。すると夫が
「いや、自分でできるから大丈夫!」
と胸を張った。
私だったら、必ずプロに頼むんだけど。
メカのことなんか全然わからないし、家に持って帰って接続できなかったら二度手間だ。


さて、新しいテレビを夫が接続し始めた。
今までのテレビの裏には、DVDをフックする丸い穴がいくつかあったのだが、新しいテレビにはそういうものがない。
どうやってDVDを観るんだ?
説明書らしきものも、ぺらっとした紙が2,3枚だけで、接続の仕方などは書かれていない。
無料で観られる映画とか、フェイスブックとか、いろんな機能が画面に溢れているのに、私たちが欲しいものはひとつもない。
ただDVDと普通の番組が観られればそれでいいのだ。

何か知らないけど、サムソンのアカウントをPCで作った。
ケーブルテレビの番組をインストールした。
それなのに、番組が放映されない。
が、DVD機器と接続してないのに、DVDは観られる。

なんで???

テレビと奮闘すること1時間。
とうとう夫は諦めて、買った店からプロを派遣してもらうことにした。
だから私は言ったんだ。
7年前に前のテレビを買った時には自分で接続できたものが、今はもうできなくなっている。


昔のテレビはよかった。
買ってきて、コンセントさしたらそれでよかった。
昔はよかったと言いたくはないが、言いたくもなる。


テクノロジーが発達して、どんどん便利になってゆくように見えるけれど、
その便利、ほんとに必要なのかと疑問に思う。
誰かにとっては必要な便利も、それが必要じゃない人にとってはただの不便でしかない。
それが必要じゃない人のための物もちゃんとあるのが、本当の便利というものじゃないだろうか。

携帯電話を初めて持ったとき、どこにいても電話ができることに感動した。
写真が撮れるようになって、驚いた。
メール機能がついて、相手の都合を考えずに連絡がとれることに感動した。
インターネットに接続できるようになって、いつでも知りたいことを検索できることに感動した。
でも、私が必要なのはそこまでだ。


蛇足だが、最近の車にはCDプレイヤーがついていないという。
私の車を買ったのは10年前で、たぶん、そのあたりがCDプレイヤー付きの最後だったのかもしれない。
スマートフォンで、すべての事が足りる。
クロゼットの中の膨大なCDを眺めて、思う。これらは死蔵品か。



便利という名の不便の中で、私はこうして取り残されてゆくのかも。