太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

久しぶりに晴れた休日

2018-04-29 14:44:23 | 日記
日曜日の今日、ハワイは久しぶりに晴れた。

夫の父はバイクレースに出るため早朝に出かけ、私達は半年ぶりぐらいにビーチに行った。

家を出るときには肌寒く、泳ぐどころかビーチを歩くのもどうかと思ったが、

カイルアまで行くと太陽の温度が違う。



ボディボードを持って行ったけれど、波もないし、私達は40分ほど波打ち際を歩いただけで帰ってきた。

家に入るとヒンヤリとしていて、スパッツをはき、薄手のトレーナー的なものを重ね着した。

昨夜も寒かったし、もうすぐ5月だというのになかなか夏っぽくならない。



ほぼ半年、クロゼットにしまってあったビーチバッグを出したら、カビくさかったので

ビーチバッグも、中のものも全部洗った。

掃除機をかけ(夫が)、ホットサンドウィッチを作り(夫が)、遅い朝食を食べた。

私はテーブルに絵の道具を広げ、夫はビールを飲みながらYOUTUBEでコメディを見て一人で大笑い。




猫は余熱のストーブ(電熱型のコンロ?)の上でひなたぼっこ兼昼寝。

調理をしたあとでなくても、猫のためにちょっとだけ加熱して、布を敷いてあげるという過保護ぶり。




この器は3月に日本で買ってきた。

大きさも手ごろで、卵を溶いたりして毎日使っている。

猫というだけでなんでも欲しくなる、典型的猫ばか。



仕事の日は時間に追われて、くたくたになって1日を終える。

ゆっくり時間が過ぎる休日は、時計を見なくてもいいというだけでも気分がいい。

夫は土日が休みだけれど、私は土曜日も仕事なので、夫と過ごせるのは日曜日だけだ。

昨日の土曜は、夫は夫の両親とともに、障害のある子供に自転車を寄付するイベントに行き、

日本から来た4歳の女の子に会ったそうだ。

夫が日本語で話しかけたのが思いがけなかったようで、すぐに仲良くなったらしい。

そのあと、シアトルに遊びに行くシュートメを空港に送っていき、義父とふたりでランチを食べたという。

自転車のイベントも、出資しているのは両親で、夫は一緒に行きたくはなかったようなのだけれど、

夫が行くと両親が喜ぶので行ったのだと思う。


私は日本にいる両親が、もうハワイに来るどころか、日本ですらもどこかに一緒に行くことが難しくなった今、

なぜもっと濃く接してこなかっただろうと思うばかりなので、こうして夫が両親となんでもない日常を過ごすことが

ほんとうに大事なことだと思っている。

「よかったね、おとうさんと二人でランチして」

もっともっと、夫が両親と過ごせるといいと思う。

今のうちに勉強しておくと後でよかったと思うよ、と大人が子供に言うような気持ちだ。

夫も私の親をみているので、わかっている。


一緒にどこかに行く、食事をする、元気な挨拶が返ってくる、自分で車で出かける、旅行を楽しむ、

普通にできたことが、できなくなったとき、

そのすべてが当たり前ではなかったことに気づく。












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アメリカ人のユーモア

2018-04-26 07:58:42 | 日記
職場に、こんなジョークサインがある。


『There will be $5.00 charge for whining』
(わからんこと言ってゴネたら罰金5ドル)

Whiningというのは、子供がゴネるときの態度と思えばいいかも。

もともとは馬がヒヒーンと鳴く意味の言葉で、そんなふうにわからないことを言いながらふてくされる感じ。

これがアメリカ人に大ウケ。

このサインを売ってほしいという人もたくさんいるし、写真に撮ってゆく人もいる。

知らない人同士で笑い合って、

「これがうちにあったらアタシは大金持ちだわー」

などと言う。

これが毎日。


ところが、たまに日本の人に意味を聞かれることがあって説明すると、ものすごく反応が薄い。

「ふーん」

で、終わり。



昔、アメリカのコメディ映画を見ても、どこがおもしろいんだかさっぱり理解できなかった。

なにかのパロディで、その元のものを知らないので笑えないというのもあるが、やたらわざとらしく、

くだらなかった。

離婚して一人暮らしを始めてから、自分の人生のことで忙しく、滅多にテレビを見なくなった。

今の夫と暮らし始めたら、いっさい日本のテレビ番組をみることはなくなった。

もっぱらDVDか、NCISなどといったアメリカのドラマばかり。

そのままハワイに来て、今に至る。

そして気がついたら、私はアメリカのユーモアには大笑いし、日本のお笑いにはまったく鈍くなっていた。

それがわかったのは3年前、日本から来た友人がお笑いの動画をみせてくれたとき、

それを見せながら彼らが大笑いしている横で、私と夫はそれの何がおもしろいのかわからなかった。

ひたすら同じことを繰り返し、言う。

くるぞ、くるぞ、言うぞ、言うぞ、と待っていて、ホラ言ったァーと笑う。

相手の私生活や何かを貶めて、それを笑う。

それは『8時ダヨ、全員集合!』のドリフターズや、『オレたち ひょうきん族』の、さんま・タケシの笑いとは、

似ているようで、またちょっと趣が違うような気がするが、どうだろう。




ユーモアにも文化がある。

ポン、と言った一言の、そのおもしろさは、そこに暮らし、その文化の中にいないとわからないものなのかもしれない。

アメリカの番組でも、サタデーナイトライブなど、ライブ系のコメディだと、おもしろさが私に伝わらないことも多いけれど、

昔、まったく笑えなかったアメリカのクラシックなコメディ映画を、

私はけっこうおもしろく見ている。







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猫が教えてくれるもの

2018-04-25 08:18:30 | 日記
うちの猫達、チーズケーキも3歳になった。

私にとってははじめての猫だけれど、もう猫なしではいられない。

仕事の日は朝起きると真っ暗だけれど、休みの朝は明るくなるまで(といっても7時)寝ていられる。

休みの朝、起きたらこんなかんじ。



チーズケーキ・ガールは窓の外の鳥を監視。

チーズケーキ・ボーイは夫の足の間でいねむり。


「そろそろ猫のごはんの時間だなーとか、思わない?」


「ずいぶんいつもより遅いんだけど?」

目ヂカラ、半端ない。


「うぇーい、ボクもそう思いマース」



私たちが行くところについてきて、近くにいる。

着替えていればベッドの上に、お化粧していれば鏡の横に、テレビを見ていれば視界の中に、

絵を描いていれば、キャンバスの上に。

彼らはいつだってフラット。

この行動のあとはゴハンがもらえると期待して、その期待がはずれてもヤサぐれない。

いじけることも、恩着せがましいこともない。

柿の種が入っていた小袋を三角に折った手製のサッカーボールで遊び(これが床の上でよく跳ぶ)

ダンボールの空き箱で、何日も猫バスごっこをする。

媚びない、おもねらない、認めてもらおうとしない。

我慢しない、怒らない、求めない。

欲張らない、悔やまない、心配をしない。

ひたすらあるがままで、ひたすらその瞬間を生きている。

私には耳が痛いことばかり。




ゴハンをあげるとき、

「カミサマ、今日もこのコ達が元気でゴハンが食べられることに感謝します、ありがとう」

と言う。

そんな御託はいいから早くくれー、と尻尾をピリピリさせながら待つ猫達。

私の中の「やさしい部分」を猫が押して、からだじゅうに優しさが満ちてくる。

私には子供がいないから、ほんとうのところはわからないけど、

もし子供がいたら、たぶん同じ部分を子供が押してくれるのだろうなあと想像する。

この、あたたかくていとしい家族に出会えてほんとうによかった。











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水は腐る

2018-04-24 07:35:46 | 日記
水が腐るって、知ってた?

あ、知ってますか、そうですか。

私も、理解はしてたと思う。

水だって腐るだろうって。

なんの話かっていうと、これ。




KEURIG


左側の透明のケースの中に水を入れておくわけですよ。

飲みたいときにすぐ、1杯分のレギュラーコーヒーが飲めるのがKEURIGだから

水は常に入っていないと面倒。

毎日使っていれば問題なし。

ところが憧れのドリッパーを買ってからは、とんと使わなくなった。(ドリッパーの話はこの辺

休日の午後あたりに使えばいいほう。



で、その休日の午後に使おうと思ってスイッチを押したら、おかしい。

水は入っているのに、コーヒーができない。

買ったばかりなのに、そんなに使ってないのに既に壊れたか!と思い、

水を入れるタンクを取り外してみたら、水がなんだか変。

メガネをかけて見てみたら、何か浮いてる。

なにか、藻のようなもの(怖)

「水が、腐ってる!!」

タンクの中の水をこぼして、内側をこすってみるとヌルヌルする。

この藻のようなものが詰まって、コーヒーができなかったのか。

スポンジとブラシでよくよく洗い、きれいにしてから水を入れたらコーヒーができた。

いつ、水を替えたか覚えていない。

でも、1週間はたってないような気がする。

いや、たっていたか・・・

タンクの外側が、ほんのり温かいのは、機械に接した面の温度が高くなるからで、

それにキッチンの窓際に置いてあるので、日光があたって余計に温度が上がったのかも。



前の夜、この水で紅茶を入れて飲んだことを思い出した。

藻が浮いたお湯で。

コーヒーのカートリッジを入れないで、空っぽのままスイッチを押すとお湯だけが出るので

1杯だけ紅茶を飲みたいときにも便利なのだ。



私は母に、おおらかに育てられたことを感謝している。

母は、もともとの性格もあるだろうが、忙しかったので、賞味期限にもおおらかだったし、

きれい、と、汚い、の境界線がとてもフレキシブルだった。(って今でもそうだけど)

何かを見て「これ、賞味期限から3日過ぎてる」、と母に言ったことがあった。

すると母は

「3日前に食べられたものが、今食べられないはずがない」

と堂々と言い放った。

めちゃくちゃなようでいて、やけに説得力があった。

おかげで、なのか、しかしなのか、私達はお腹を壊すこともなく、元気に育った。

ちょっとのことでも汚い、古いといって育てられた人は、まわりに汚くて古いものが多すぎて生きにくかろう。





それにしても、藻入りの水で思い出したことがある。

最初に勤めた職場にYさんという男性がいて、アパートに一人で暮らしていた。

彼は有名な作家を叔父にもつ、頭がよくておもしろくて、とてもいい人なんだけれど、

Yさんの家に遊びに行った同僚たちが、お風呂場の浴槽に藻がはえていたと恐ろし気に語ったことがある。

Yさんはシャワーしか使わないので、藻入りの浴槽を使っていたわけではないのだが

それにしたって風呂場の藻はなんとかしたほうがいい。



って、藻入りの水で紅茶を飲んでいた私には言う資格はない。

まったく、ない。



それからは、水のタンクは使うたびに空っぽにして乾燥させている。

だから安心してうちに遊びに来てくだサイ。


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カヤック

2018-04-23 07:44:15 | 日記
雨があがったことだし、久しぶりにカヤックに乗った。

ヨットクラブに置いてあるカヤックをごろごろと出して、海に浮かべる。



前を歩くのは夫の父、後ろが夫。

先月、夫の両親はカリフォルニアに遊びに行き、帰ってきた翌日に義父はハワイ島に行った。

所属しているハイキングクラブの仲間で、1週間、火山を歩くのだ。

そんなスケジュール、私だって組まない。

考えただけで疲れる。

この日も、早朝に両親は車の後ろに2台の自転車を乗せてカイルアまで行って自転車を乗りまわし、

シュートメだけ車で帰ってきて、義父は自転車をこいで家まで帰ってきた。

カイルアに自転車のりに行くときは、いつもそうしている。

帰ってきて、シャワーを浴びて、軽く朝食を食べて、今度はカヤックに乗りに行く。

こんなスケジュール、私だってやらない。

自転車に乗ったら、カヤックは別の日にする。

夫の両親とも72歳。

私達より元気いっぱい。



適度に曇っていて、それほど暑くもない。

海はかなりの干潮で、普段なら水があるところも海底が出ていた。

マングローブの森の間を抜けて、ゆっくりとカヤックが進む。

水際に建つ豪邸を眺めるのも楽しい。

庭からそのまま海に入れるので、自前の桟橋とかデッキがある。

レストランでしか見たことがないような、長いポールの先に火がつくようになっている松明が庭にあったり

ゲスト用と思われる洒落た離れがあったり、

ビーチハウスっぽい可愛い建物が水際にあったり。

リッチな人たちっているんだなあーと感心しきり。




へらへらとカヤックを漕ぐおばはん(アタシ)一人








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