太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

2度あることは

2013-07-31 07:56:44 | 日記
4月に、立て続けに巣から落ちた鳥のヒナを拾ったことがあった。

数日、家で面倒をみたあと、ヒューマンソサエティに連れていった。

それは2回とも、朝のウォーキング中のことだったが

昨日、自宅の庭で夫がヒナを見つけた。


何かが芝生の上でもそもそと動いているので、近づくと

前に拾ったのとそっくりな鳥のヒナだった。

芝生の上では猫にみつかってしまうので、

低い植え込みの上に置いた。

親鳥が、巣があるであろう木の上のほうで心配そうに(たぶんね)見ている。





ヒナは至って元気そうにみえる。




この木のどこかに、巣があるのだろう。


今朝、様子を見にいったら、同じ場所で元気にしていた。

下のほうに見える植え込みの上に、ちょこんとヒナが座っている。

親がやってきて、えさを与えているのだろうか。

巣に戻してあげたいけど、無理だしなあ。



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それぞれの真実

2013-07-30 07:56:42 | 日記
ハワイで知り合った、ある日本女性がいる。

彼女は日本でアメリカ男性と恋に落ち、結婚後、ハワイにやってきた。

ふたりの子供に恵まれたあと、夫婦の間がうまくいかなくなり、子供を引き取って離婚した。

今は日本人のボーイフレンドがいる。

「彼は日本人だから私のことをわかってくれるの」

彼女はそう言った。

それは彼女の真実なのだろう。

しかしそれは私の真実とは違う。

前の夫は日本人だったけど、理解しあえなかった。だからといって、

今の夫がアメリカ人だからわかってくれる、とも思っていない。



職場で、あるお客様が

「ハワイはたまに来るにはいいところでも、住むには大変だ」

とおっしゃる。

また別の人は、

「ハワイほど住みやすい場所はない」

と言う。



みんなが、それぞれの真実をもって生きている。

私にもそれはある。

だけど今、私が後生大事に抱えている真実たちを、できるだけニュートラルにしてゆく

という作業に明け暮れている。

なぜならば、ある真実を持っている限り、それを証明するような出来事だけが起きてくることを

身にしみてわかったからである。



「お金が貯まると、ろくなことが起きない」

これは私の母の真実なのだが、母はこれをかたくなに手放さないでいるので、本当にそういう現実が起こってくる。

見方を変えれば、お金が必要になったときに、ちゃんと入用なだけのお金があってよかった、

ということになるのだけれど、母はそうは考えない。



私がニュートラルにしてきた、数々の真実たち。

「お金があったら愛情がなくても仕方がない、愛情があったらお金がなくても仕方がない」

これなどは10年近く前の、初期のころのもので、

「この年になって、いいオトコなんか見つかるわけがない」

これは今の夫と出会う前に手放したやつ。



真実(だと思っていたもの)を手放すのは比較的簡単だけれど、

手放したあと、自分自身をどれだけ信じ続けられるかが難しいのだ。

いったん手放したはずの真実が、実は根っこの所が残っていて、再び幅を利かせているということもある。

世間がいうこと、いわゆる一般常識なら信じられて、

自分のことが信じられない、なんていうのはおかしいと思うのだけれど。






真実(と思っていたもの)を外してゆくと、身も心も軽くなる。

超えられなかった壁が、いつのまにか超えられるようになっていき、

以前なら悩んでいたポイントを、素通りできることもある。


この作業こそが、「心のお掃除」なのではないか。

そして自分の人生を、思い通りに変えてゆくには、心のお掃除なしにはできないのかも。









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ツインテーブル

2013-07-29 07:55:03 | 絵とか、いろいろ
作業中だったテーブルが完成。


大小ツインの小さなテーブルを買ってきて、コラージュで仕上げた。





ビフォー




アフター(大)



アフター(小)




大きいほうは、水のイメージ。



海の砂と貝殻がアクセント





小さいほうは、植物のイメージ・



ゲッコー(やもり)がアクセント(なぜ赤いかは謎)


これらは寝室で私用に使用。

キャンバス以外のものにコラージュするのは初めてで、試行錯誤だったけど楽しかったなあ。




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サナギから

2013-07-28 10:48:26 | 日記
シアトルから、夫の兄一家がやってきた。

彼らに会うのは2年近くぶりだ。

二人の甥は、Fが21で、Tがもうすぐ16。

磁石の両極みたいに、陰と陽みたいに、まるっきり正反対の二人は、まるで夫と、夫の兄のようである。

Fは線が細く、内向的で、スポーツや人とかかわるのが苦手。

Tは明るい健康的なアメリカ青年そのままで、社交的なタイプ。


最後に会った時、Tは14歳で、身長は私とどっこいどっこいで

急におぶさってきたり、ちょっかいを出したり、まだまだ子供だった。



仕事から帰ると、ガレージの奥から大男がのっそり二人出てきた。

「あなたほんとにTなの??」

思わずそう聞いたほど、Tは様変わりしていた。

今や身長は父親もFも超えて(夫にはまだ届かないにしても)、子供っぽい脂肪が落ち、

ハンサムで精悍な顔つきになった。

男の兄弟がいないから、この時期の男の子がどれだけ変化するのか知らない。


Fはこのぐらいの時期に、身長はどんどん伸びたけれど、雰囲気はほとんど変わらないままだったから

油断していたぶん、Tの変わりぶりはショックだった。

子供っぽいTの相手をするのは楽しい反面、しつこくてめんどくさかったけど、

大人になってしまうと、そのめんどくささが懐かしく、もう一緒に遊べないのだと思うと寂しくてかなわない。



しかししばらく過ごしているうちに、

彼の中の子供っぽさが完全に失われたわけじゃないことがわかってきて、

ああやっぱりいつものTだと安心した。


「モテるでしょ?」

そう聞いた私に、Tは笑いながら首を振った。

「全然そんなことないよ。今はフットボールのほうが楽しいしさ」

ブロンドの巻き毛で背が高く、明るい性格で気配りができて、ハンサムで頭がよくてスポーツマン。

彼がモテないわけがない。付文(古!!!)されているにきまっている。

いつかTがガールフレンドを連れてきたら・・・・・



イヤだなあー・・・・・



息子がいる母親の気持ちって、こんなふうなんだろか。



今朝、6時半に夫とFとTと4人でビーチに行った。

いつまでも波にもまれて遊ぶ彼らを見ながら、初めて彼らと会った時のことを思い出していた。

Fは13歳で、Tは8歳。

頻繁に会わないにもかかわらず、彼らは私になついてくれて、私はとてもラッキーだと思う。









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エルビスなオヤジ

2013-07-27 07:18:33 | 日記
職場に、エルビスなオヤジがよく来る。

頭の先からつま先まで、全部エルビス。

私はエルビス・プレスリーのことは、テレビでチラリと見たことがあるぐらいで、全く詳しくはないが、

立派なもみあげも、フリンジのついた衣装も、

いかにもそれらしくて、ごつい指輪なんかテレビでは見たことがないけど

たぶんエルビスもはめていたんじゃなかろうか?



「はーい、調子はどうよ?」

いつも調子が良さそうなエルビスは、近くで見ると

案外お年を召していらっしゃる。



どうしてこんななりをしているのか。

何をしている人なのか。

聞きたいことはいっぱいあるが、聞けたのはこれだけ。

「好きな歌手とかいるんですか?」

もちろんエルビスさ!という答えを期待して。

しかし意外な答えが返ってきた。


「好きな歌手だって?歌手はみーんな好きさ。

音楽はいいよー。風も波も車の走る音もみんな音楽さ」



思いがけず深いお言葉。



ますますエルビスなオヤジが気になる。





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