太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

嘘のようなほんとの話

2012-03-31 09:48:52 | 不思議なはなし
夫の母が、古い新聞の切抜きを見せてくれた。

これは、夫の母の妹である叔母の家にあったものだという。


その新聞には、赤ちゃんを抱いた女性と、その下には、ハンサムな兵士の写真があった。

赤ちゃんは、夫の母で、女性は母の母親、兵士は父親である。


祖父は戦地で、祖母が持たせた懐中時計を、いつもズボンのポケットに入れていた。

戦況も厳しくなってきた頃、祖父は敵の弾に当たってしまったのだが、

弾は、ポケットの中の懐中時計に当たって止まり、祖父はかすり傷一つ負わなかったそうである。


祖父は、壊れた時計の破片を祖母に送ってよこした。

この新聞記事は、命を救った懐中時計、というタイトルで、それを紹介したものだった。




胸のポケットにいれていた何かで、銃の弾から身を守ったとか、

映画や小説の中ではありがちな話だけれど、実際に、しかもこんな身近に本当に起こっていることに驚いた。


偶然というものはこの世に存在しないのだと、私はわかったつもりになっているが、

あまりにもすごい偶然にみえる必然のことを、人は「奇跡」というのかもしれないと思った。








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ピーナッツバタークッキー

2012-03-28 14:12:22 | 食べ物とか
昨日(27日)は夫の誕生日だった。

夫にあげる物を選ぶのは、夫の兄、夫の両親、と並んで難易度が高い。

とにかく、物欲が薄い。だから、欲しい物を聞いても「ない」と言う。

彼の持ち物といったら、大きめのスーツケースが2個もあれば済んでしまうほどで(ほとんどはロックのCD)

クロゼットも7割は私のもの、引き出しの中は、過密すぎて開きにくくなっている私に比べて、すっかすか。


洋服やデイパックなども、10年以上使っているものが多い。

オシャレと言われる人のようなこだわりがないように見えて、実は彼なりに好き嫌いがハッキリしており、

人がよかれと思って選んだ洋服類も、引き出しの肥やしになることが殆どだ。


それでも昨年までは、頭をひねって何かしらプレゼントしていた。

大抵、必ず使うとわかっているものになるわけだけど、そういうものはサプライズ的な喜びに欠ける。

だけど、引き出しの中で永眠するよりはマシだ。

それに日本では私名義の口座があったから、財布は一つといえども、私があげたという気分がしたものだ。


しかし、ここではまだ私の名前の口座がない。

銀行口座を連名にするには、私のIDとなる車の免許証やら必要なものが揃わなかったからで、そうなると、無理して何かを買っても、

夫が自分で自分に買ったようなもので、それってプレゼントと言えるだろうかと考えてしまい、今年はカード以外何も用意しなかった。






しかし昼間、思い立ってピーナッツバタークッキーを焼いた。

マフィンやケーキぽいものにしようかと思ったけど、膨らまないとか、しっとり感が足りないとかいう失敗談に事欠かないので、無難なクッキーにした。

ネットでレシピを探して、家にある材料だけでできるクッキーを選んだ。

『バター 1/2カップ』

1/2カップのバターって?

四角い固形のバターを前にハタと考える。考えてもわからないので、バターを溶かして半カップにする。

半カップのピーナツバターも同様。

小麦粉も何でもかんでもカップで、日本のレシピみたいに何グラムなんて書いてない。

こんないい加減なやり方で、クッキーができるんだろうかと不安だったけれど、なんとか生地がまとまってクッキーらしいものが焼けた。

焼成時間、たったの8分。

『焼きすぎに充分に注意!』と書いてある。

8分たって出してみて、荒熱がとれても、ちょっとしっとり。焼けているんだかいないんだかわからん。

あと2分ほど追加で焼いてみたけど同じ。これってソフトクッキーだったのかも?

カントリーマームみたいなやつ。ああ、きっとそうだ。そうに違いない。そういうことにしておこう。

生焼けで食べて害のあるようなものは入ってないし。






スプーンで落としていくだけの、ラフなクッキー。

でも誕生日だから、文字も作ってみた。

名前にしようかと思ったが、アルファベットが難しかったのでLOVEだけ。

41というのは、41歳になったから。


いろいろ手抜き、そして思い付きのプレゼントだけれど、普段からまめにこういうことをする私じゃないから、

特別感は出た、と思う。よかった、こまめじゃなくて・・・・・







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ハワイの虹

2012-03-27 09:21:16 | ハワイの自然


姉ファミリーが滞在していた5日間に何回も虹を見たので、姉たちは大喜びだった。

虹が始まる場所と終わる場所が見える。

虹の向こう側の景色が透けて見える。

ダブルの虹が見える。

「日本じゃ、虹が出ると友達にメールしたりするし、新聞に載ることだってあるよ」

そうだったっけ?



この写真を撮ったあと、車は虹の下をくぐって通り抜けた。

私も、虹をくぐったのは初めてで、ちょっと感動した。

虹は真下にいると見えないんだ・・・・


「虹を見るといいことがあるって、日本じゃ言うよね」


そうそう。

それが本当なら、ハワイじゃ毎日いいことがあるんだなあ。




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愛用品

2012-03-27 08:52:05 | 日記
洋服でも食べ物でも、気に入ると、しばらくそればっかりというのは、私の傾向である。

だから、こんなことにもなるわけだけど・・

私が飽きっぽいのは、思い入れが強すぎるからではないかと分析している(分析するだけ)。


こんな私でも、ほそぼそと愛用し続けているものもある。





文庫本カバー。

両方とも日本にいたときに友人から貰ったもので、本が手放せない私は大変重宝している。

BOOK OFF で買って読んだ本を、また売りたいとなれば、きれいに読まなくては値がつかないし、次に読む人だってきれいな方がいいだろう。

行く先々に本を持ち歩くから、表紙や帯がすぐ傷む。

文庫本サイズは日本独自だから、さすがにこれは入手困難だと思う。

一つは皮で、使い込むと艶が出てくる。もう一つは布地で、皮ひもが縫い付けられていて、どちらもお気に入り。

同時に複数の本を平行して読むクセがあるから、二つあるのは本当に助かるのだ。





カゴバッグ。

小さい方は、何年か前にバリ島に行った時に買った。

大きい方は、11月にタヒチフェスティバルで買った。(タヒチだけど、これはバリ島製)

お財布と電話だけなら小さい方で充分だけど、他にカメラやタオルやリップクリームや、となると大きい方が便利。


皮のバッグもいくつも持っていて、日本にいた頃は皮バッグを使っていたが、ハワイに来たら出番がなくなった。

最初の頃は使っていた。

でも、皮はなんとなくあつぼったいのだ。

年中、半袖かノースリーブのむき出しの腕に、皮の感触がしっくりこない。

湿気はないから、べたつくわけではないが、タンクトップ+短パンに、皮が浮く。


それで、このカゴバッグ。

ジーンズにもワンピースにも、水着にも短パンにも違和感がなく、サラッとしていて、しかも布の巾着式になっていて中身も見えない。

形がしっかりしているから、ものを探しやすいのも良い。

というわけで、どこへ行くにもこのどちらかを持ってゆく。

違うデザインのカゴバッグを見つけたら、また買ってしまうに違いない。


皮バッグは、時々出して、カビがはえないように風を通す。「好きなんだけどなァ」と思いつつ、またクロゼットにしまうのだ。





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再会週間

2012-03-26 10:06:51 | 日記
先週は再会週間だった。

月曜日に日本から来た友人に会い、水曜日からは姉ファミリーがやって来た。

友人とは25年以上のつきあいだが、互いに本当に苦しかった8年前、言葉のとおり手をたずさえて乗り越えてきた無二の戦友でもある。



ほぼ1年ぶりの再会なのに、ホテルのロビーで会った時も、一緒に過ごしている時も、別れる時も、特別の感傷もなく、

日本にいた時に会っていたのとまったく同じ感覚でいたことが、すごく不思議だった。

つい先月会ったばかりのような、また来週会えるような。



時間と距離の感覚が、薄くなっている気がする。




友人から、お土産の土鍋


6号という一人用で、直径は18センチぐらい。

ガスがない我が家でも使えるような、IH対応になっている。

憧れの土鍋!

早速これで何作ろう? 冷凍ごはんがなくなったら、これでご飯を炊いてみよう。

とりあえず今日は、お昼に おじや でも作るとするか。

手荷物で下げて来てくれたことに大感謝。




ランチを食べたお店で


笑い転げて、あっというまの再会だったけれど、ばっちりエネルギー充電完了。

距離も、会えない時間も関係なくなってきている自分達に驚きながら、普通に「じゃあねぇ~^^」

友達は、それほど多くないけれど、心があたたまるようないい人ばかりに恵まれていると、改めて幸せに思う。



姉ファミリーは、水曜の朝ホノルルに着いて、日曜の朝、日本に発つというスケジュールで、

どんな人にも「どうしてそんなに短いの?」と言われてしまう。日本人は欧米人よりも長い休みがとれにくいんだよって説明するけど、

大型連休でも使わないと、ほんとに日本人って休めない人が多いんだなあと思う。




短いなりに、あれもこれもやりたいし、いろいろ連れて行きたいし、子供は子供で楽しいことをやりたいし、で

ブログの更新もままならぬ忙しさだった。

ドールプランテーションで、ちっさい電車に乗ったり、



パットパットゴルフをしたり。

このときの為に、車の免許が取れたんじゃないかと思うほど、私はツアーガイドとして運転しまくり。


今回は来れなかった私の妹が、姉に持たせてくれたお土産

和菓子屋をやっている妹夫婦の店の、栗羊羹と栗まんじゅう。

妹の旦那さんが作る和菓子は、もうそりゃ美味しくて、それがハワイで食べられるなんて・・・・・



離れてみて、改めてわかる友人や家族のあたたかさ。

そして夫や、夫の両親や、叔母夫婦たちが、彼らを歓待するために気遣ってくれる気持ちのありがたさ。

会いたいと思う人がいて、会いたいと思ってくれる人がいることの幸せをかみしめる。









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