太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

足呼吸

2013-11-30 08:12:16 | 日記
先週から、ペットシッターに来ている。

猫が2匹いて、とてもかわいいのはいいのだが、

そのうちの1匹が、夜になると私たちのベッドで眠る。

足元の近くとか、夫の方で寝てくれればいいのに、

たいてい私の左肩の下あたりで寝る。

右側には夫がいるので、私は夫と猫にはさまれることになる。



ハワイも冬になり、この家は標高の高い場所にあることもあり、

夜は特に肌寒いほど気温が下がる。

窓を閉め切って寝ると息が詰まる感じがするので、自宅でも年中窓はあいている。

それはここも同じ。





猫が私の左側、つまりベッドの端に近いほうに寝て気づいたことがある。



わたしは足の呼吸ができないと眠れない。



手足が冷えて困るという女性が多い中で、私は滅多にそういうことがない。

日本の冬であっても、靴下を履いて眠ることはなかった。

ここでも肌寒い夜、ベッドに入るときには冷えていた足も、少したつと、シーツの中の冷たい部分を探している。

そのうち、左足の足首から先を外に出す。

そして、膝から下が外に出て、右足も出ることになる。

ひんやりとした空気が足に触れると気持ちがいい。

しばらくして冷えすぎるとシーツの中に入れて温め、暑くなると外に出す。



猫が左側に寝ていると、ベッドの左端に足が届かない。

足を出すことができず、シーツの中のひんやりした部分を探してもぞもぞしてみるが

出口がなくて、どんどん足が息苦しい感じになってくる。

足が呼吸しているとは考えにくいけれど、そう表現するしかない。


とうとう我慢できなくなると、体全体をシーツの外に出してしまう。

部屋の中を駆け抜ける冷たい風を、足が思い切り吸い込んでいるようで心地よい。

しかし、今度は体のほうが寒くなる。



私は寝袋では眠れないだろうな、と思いつつ、

シーツから出たり入ったりしながら眠りにつくのを待つ。









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サンクスギビングは

2013-11-29 08:05:27 | 日記
サンクスギビングのディナーは、なぜか3時から4時という

中途半端な時間に食べる。

ビーチで泳いだ後、ホノルル市内に住む友人を拾って自宅に行くと、

夫の両親が準備におおわらわだった。

今年のターキー(七面鳥)は、地面に深く穴を掘り、

そこに熱く焼けた石をぎっしり並べた上に肉を置いて、一晩かけて蒸し焼きにするという、

「イム」 と呼ばれる調理法で焼いた。

家の近くに、イムをやってくれる場所があり、それぞれがターキーを持ち込むのだが、

今年は200以上あったらしい。


メインはターキーと、ハム。

日本人の感覚からすると、ハムがメイン料理になるのは考えにくいけれど、

日本のハムとはどこか違う。

大人が一抱えしてやっと持てるぐらいの大きさだし、オーブンで焼くとジューシーでおいしい。

このハムが余ったら、細かく刻んでハムサラダにするのも楽しみ。



マッシュポテトを作りつつ、ターキーにかけるグレイビーソースを作り、

インゲンのつけあわせを用意しながら、夫の父が電動式のナイフでターキーとハムをスライスする。


そうこうしている間に、ぼちぼちと人が集まってくる。






今年は14人。

バフェ式の普通のパーティならそれ以上でも大丈夫だけど、サンクスギビングはちゃんと着席して食べるから

我が家だと14人ぐらいが限界だ。






料理が並んだところ





別の部屋ではデザートも待機している。

今年の目玉は、なんといっても叔母が焼いた「ミステリーパイ」。

ピーカンという、胡桃に似たナッツとチーズのパイで、これが美味しいったら・・・・・





夫の友人のケビンがピアノを弾き語る。

食事のあとは、みんな思い思いに過ごす。




日本の元旦を思い出す。

母がおせち料理や、お寿司を用意して、父が和室にテーブルや座布団を並べる。

コップの数が足りないだとか、ビールは冷えているのかなどと言い合っているうちに、

叔父叔母従兄弟たちがやってくるのだ。



ここでは、普段でもよく人が集まって食事をするけれど、

やはり今日は特別なんだと思う。






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高揚感

2013-11-28 10:19:53 | 日記
今日はサンクスギビングデー。

日本のお正月みたいなものだ。

私の職場の定休日は、サンクスギビングとクリスマスの、年に2日だけ。

日本の元旦がそうであったように、アメリカでも、サンクスギビングの日は、

どの店も閉まっていたそうなのだが、今ではコンビニもあいているし、

スーパーマーケットも、時間を縮小しながらもしっかり開店している。


昨日は職場で、

明日はどうやって過ごすのかを互いに話したり、

お客様とは「ハッピー サンクスギビング!」の挨拶をしたり、

まるで日本の大晦日のようだ。



サンクスギビングの翌日は、ブラック フライデー といって

今日とは打って変わって、多くの店が夜中からオープンしてセールを行う。

なぜブラックなのかというと、お客がたくさん来て売れて、黒字になるからなんだそうだ。


ワイケレのアウトレットでは、今夜12時にオープンしてセールをするらしいのだけど、

夜10時にはもう駐車場が一杯だという話。


私の職場も、朝6時から。



年末の、あわただしいような高揚感が好きだ。


日本もそろそろ、お歳暮だとかクリスマスだとか忘年会だとか、

「年内には」なんている言葉が飛び交っているんだろうなあ。



と思いつつ、今朝もビーチでひと泳ぎ。

今日はこれから自宅にお客を招いて、サンクスギビングをお祝いする。





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秋来ぬと 目にはさやかに見えねども

2013-11-26 07:34:55 | ハワイの自然

夫が、長そでのTシャツを着た。(1日だけだが)


トイレに座った時にヒヤッ!とする(暖かくなる便座は日本だけ、たぶん)


タンクトップだったパジャマが、七分袖になる


夜具はシーツだけだったのが、コットンの薄いブランケットが加わる


海水が最初だけ冷たい、と感じてひるむ


仕事から帰ると日が暮れている


カフェのメニューに、パンプキンスパイスのコーヒーが出る
(冷やし中華始めました、という看板に似ている)


雨が多くなる


ダイアモンドヘッドが緑色になる


暖炉に火をいれたくなる夜がある


ノースショアで波が何フィートだった、というニュースが流れる


朝晩、足元がスースーする(が、靴下をはくほどでもない)





以上が、ハワイで冬を感じる瞬間。

今朝、夫がコーヒーをホットで飲んでいたから、本格的な冬になった模様。




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デビュー

2013-11-24 14:54:31 | 日記
今日も快晴、雲ひとつない。

張り切ってビーチに繰り出した。

泳ぐ前に、いつも波打ち際を30分ほど歩く。


日差しは強いが、風は涼しい。


そろそろ海に入ろう、というときになって、

両足の膝から下に痛みを感じた。

見ると マナウォー がからまっていた。



マナウォーというのはクラゲで、

正しい名前かどうか知らないが、地元のひとたちはマナウォーと呼ぶ。

比較的ポピュラーなクラゲで、よく波打ち際に打ち上げられていたり、

海に浮かんでいたりする。

いつもは足元を気をつけて、マナウォーを踏まないようにしているのだが、

今日は話に夢中になっていて、下を見ていなかった。








こんな形の青いバブルのような本体に、長くて細い尻尾(?)がついている。

その尻尾に毒がある。

蜘蛛の糸のように細くて長い尻尾にからまれると、電気が走ったような痛みがある。


話には聞いていたが、刺されたのは初めてだ。

多少パニックになって、思わずマナウォーを払い落とそうとする私を止めて、夫が慎重にからまった尻尾をはがしてゆく。

その間にも、足はヒリヒリと痛み、それはまるで火傷の痛みに似ている。



近くにいた人が寄ってきて

「マナウォーだったら、まず真水でよく洗ったほうがいいよ」

と言った。

ヒリヒリする足をひきずってシャワーで洗い、家に戻って温水と石鹸で洗った。


子供のころから何度もマナウォーに刺されている夫は慣れたものだ。

「小さいマナウォーでラッキーだったよ。大きいやつだと尻尾のあとがしばらく皮膚に残ることもあるよ」


20分もすると痛みはほぼ消えて、赤くなっていた肌ももとに戻ってきた。


2年半の間に、ほぼ毎週のように海に来ていて、今まで刺されなかったのが不思議なぐらいだ。

というわけで今日はクラゲデビューとなった。







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