太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

いきなりなくなるもの

2018-10-30 08:20:18 | 日記
土曜日の夜、乾燥機が壊れた。

回転はするが、まったく熱くならずに風だけが出てくる。

日曜日の朝にシュートメが修理を依頼し、お昼前に来てくれることになった。

常温の風で乾燥機を1時間まわしたところで、夫のジーンズなど乾くはずもない。

タオルだって、こっちのタオルは分厚くて、簡単には乾かない。

生乾きの衣類をガレージに吊るして、扇風機を2台置いた。

修理するまで、シーツやタオルやらが山のように溜まってゆく。

昼ごろ、奇跡的に時間どおりに修理の人が来たものの、足りない部品があるとかで

翌月曜日の午前中に出直してくるという。

またまた、水着やビーチタオルやらが山の上に積まれてゆく。

洗濯機は昨年買い換えたが、乾燥機は10年選手だ。

洗濯室は夫の両親と共有なので、1日に少なくとも2回以上は使うことを思えば、

これまで壊れずに動いてくれていたことがスゴイかもしれない。



サランラップが、なくなった。

1度に4合ほどのご飯を炊いて、1回分ずつラップで包んで冷凍する。

その最中に、ラップがなくなってしまった。

夫の両親は違う種類のラップを使っているので、もらうこともできず。

しかたがないので、車を出して買いに行った。



デンタルフロスが、なくなった。

使おうと思って引っ張ると、2センチぐらいしか残ってない。

デンタルフロスは、両親も持っているので借りてきて済んだけれど、

レジスターのロール紙のように、残りが少なくなったら赤いラインが出るとか

そういう工夫はないもんだろうか。





ここ3日の間になくなったもの。

「余分に買っておけばいいんじゃない」

夫が言う。

そんなこたぁわかってる。

買う時は2個ぐらい買うさ。

でも、2個目を使っているときは、買い置きのことなど忘れている。

「じゃ、書いておけば?」

メモ魔の夫はそうするだろう。

なくなりそうなものの買い物リストを作っておく、などということが私にできるなら困りはしないのである。











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2018-10-25 08:22:07 | 日記
子供の頃、私は虫歯がたくさんあった。

乳歯の前歯は、ほとんど虫食い状態だったのではなかったか。

当時の親は、今ほどには子供の歯に神経質ではなかったのかもしれないし、

ただ私の親が多忙にまぎれて放置していただけかもしれない。

歯が生え変わっても、私は常に虫歯とともに生きてきた。

小学校時代の夏休み前の歯科検診は、持久走以上に心ふさぐものだった。

体育館に集まって、ひとりずつ歯科医に検診を受けるのだが、

歯科医が口の中を診ながら

「C1、○○番」

と隣にいる歯科衛生士に告げるのを聞くたび、楽しい夏休みが輝きを失ってゆく。

C1,というのは虫歯の進行状況のことで、数字が増えるたびに重くなる。

昔の歯医者は、簡単な虫歯の治療に滅多に麻酔など使わなかったから、

歯医者 イコール 痛い、のは当たり前。

歯医者はできれば行きたくないのに、歯科検診の『要治療』の紙をもらったら、

夏休み中に治療して、歯医者のサインをもらわねばならない。

正しい歯の磨き方を知ったのは、姉が歯科衛生士になってからだから、

私の普段の磨き方にも、おおいに問題はあったのだ。



そんな私が、初めて歯の手入れを褒められた。

ハワイに来てから、半年に1度、歯のクリーニングを兼ねて検診を受けている。

昨今の歯医者は、痛い治療をする場所ではなくなったので、昔ほど歯医者に行くのは嫌ではないが

できれば行きたくないところであることには変わりなく、日本と違って診療費が非常に高額なため

悪くならないように気をつけるようになった。

夫の父がリタイヤする前に、お金のかかりそうな処置をあらかたやってもらえたのはラッキーだった。



先週、検診に行ったときに、Dr.ユガワは言った。

「歯垢もほとんどないし、すごくよく手入れをしているよね、歯をキレイに保つのは簡単じゃない」

嬉しかったナァ。

10年ほど前から夫の父の勧めで、ソニケアという電動歯ブラシを使うようになった。

夫の父が言うには、これを勧めてから、患者さんたちの歯茎が特段によくなったらしい。

さらに、ここ数年は、デンタルフロスと歯間ブラシを使い、最後にマウスウォッシュですすぐ。

そしてさらに、ここ1年ほどは、歯磨きを歯茎用に換え、それで磨いてから一旦すすぎ、

歯ブラシに何もつけない状態で、歯茎を中心にマッサージする。

大事なのは、デンタルフロスを使うとき、同じ場所を、数回にわたって掃除すること。

特に奥歯は、1度だけフロスを通しただけでは歯間の汚れが取りきれないことがある。

電動歯ブラシは、ワンクールを終えるのにけっこう時間がかかる。

だから、私の歯磨きはたっぷり5分以上かかる。

飽きっぽく、めんどくさがりの私が、こんなことを毎日続けられるのは奇跡に近い。



「だって私、毎日努力してるもん。虫歯になりたくないしね」

褒められて喜んでいた私に、ユガワはちょっと悲しそうな目をして言った。

「残念なお知らせ。なんとかしたい歯があるんだよね」

「あんなに努力しても虫歯になるわけ?」

「うん、まあ、昔に治療した歯だったりすれば、どうしてもねえ」



虫歯があるので予約してきた、と、その夜夫に言うと、

「はやく見つかってよかったじゃん」

「嫌だなあ、治療に行くの」

「なんで嫌なのさ」

「嫌な思い出が多すぎるんだよ」


生まれてこのかた、虫歯になったことがない夫にわかってたまるか。

父親が歯医者だからなのか、そういう体質なのか、

虫歯になったこともないし、こっちじゃ普通の歯の矯正もしたことがない。

歯のクリーニングだってめんどくさがって、もう何年も行ってない。

夜はマウスウォッシュを歯磨きがわりにして、普通の歯ブラシでガーっと磨くだけ、

朝は電動歯ブラシで磨くだけ。

それって不公平じゃなかろうか。











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小さすぎる文字

2018-10-23 07:52:53 | 日記
クーポンカードをもらった。

1枚のカードで、いくつもの店でお得なサービスが受けられる。

たとえばそのカードを見せると、飲み物がタダになるとか、

フレンチフライがついてくるとかいったものなのだが、

1年間、いつでも、何度でも使えるのだ。

これをお財布に入れておけば、使いたいときに使えてお得。




しかーーーーーーし!








文字が、ちーとばかり小さすぎやしないか。

いったいどうやってこれを読め、と?

リーディンググラスをかけ、1番小さな文字はさらに虫眼鏡を使ってようやく解読。

これを使うには、メガネに加えて虫眼鏡も携帯せねばならない。

メガネはともかく、虫眼鏡までは無理。

かといって、滅多に行かない店もあり、これだけの情報を覚えておくのも不可能。

じゃあ、このカード持ってても意味ないんじゃ??

協賛している店の、営業的狙いを感じるのは私だけか。


ハワイでは日本のように、スタンプ制度のある店は非常に少ない。

私が持っているスタンプカードは、coffee&tea leafとbigisland cokkiesの2枚だけ。

それでも、いざ使う段になっても持っていなかったり、

どこかになくしてしまっていたりで、何度も作り直すことになり、恩恵を受けたためしはない。

そんな自分の管理能力を知りながら、

もしかして何かのときに使えるかも、とクーポンカードを財布に入れてあるが

1度も使わずじまいのまま、あっというまに1年が過ぎるのは目にみえている。















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ギリシャ料理

2018-10-21 17:28:19 | 食べ物とか
日本にいた頃は知らなかった、あるいはそれほど馴染みのなかった料理に

ギリシャ料理がある。

イロスと呼ばれる、ラムとビーフのひき肉を混ぜてスパイスで味付けしてハンバーグ状にしたものを

ピタパンとともに、ヨーグルトドレッシングで食べるものや、

スピナコピタという、ほうれん草を茹でたのとチーズを春巻きの皮のようなものに巻いて

油でからりと揚げたもの、

ぶどうの葉でお米とスパイスを巻いて蒸した、ドルマテスなど、

意外と日本人の味覚に合う料理が多い。

中でも私が好きなのは、ファラフェル

ガルバンゾビーンズ(ひよこ豆)のハンバーグといったところ。

ひよこ豆を茹でてミキサーにかけたものに、ほうれんそうやいろんなスパイスを混ぜて

お団子にして両面を焼いたもの。

味を説明するのは難しいが、カレースパイスやコリアンダー、タイムなど複雑なスパイスが混ざっている。

これをトルティーヤ(とうころこしや小麦粉でできた薄いクレープ)に巻いて食べる。

レストランでは、これにグリークサラダと、スピナコピタを一緒に頼むのが好きだ。



先日、ファラフェルの元を、オーガニック店で見つけた。



水を加えて10分置き、ひらたいお団子にして多めの油で両面を焼くだけ。



焼くと2割増し大きくなる。

味はレストランと同じ。

あつあつのほくほく。

グリークサラダを作って食べれば、もう言うことなしの美味しさが家で実現。

グリークサラダは簡単だ。

レタス、きゅうり、トマト、ブラックオリーブ、アボカド、紫たまねぎのみじん切りを混ぜるだけ。

一箱で30個ぐらいのファラフェルができるので、翌日のお弁当にもなる。

水を入れて焼くだけ、

さすがの私もいくらなんでも失敗しようがない。










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人じゃない何かに出くわした時、あなたは

2018-10-18 08:22:49 | 不思議なはなし
ハワイの新しい尊厳死の法律について書いたあと、少し日本の状況を調べてみた。

明確な法律はないが、事前に本人と家族の意思を文書にし、公証役場で正式に作成すればいいらしい。

でも、ちょっと違うのは、やりかたが、生命維持装置を止めるとか、

治療を行わないといった、消極的な方法しか書かれていない。

アメリカの、薬局で錠剤2個もらって飲む、というのは、やっぱり大きく違うのだろうなあ。



さて、ここからが今日の記事。




家に帰ったら、強盗に出くわしたとか、

路地裏で恐喝されたなど、恐ろしい状況になったとき、案外声は出ないものだと思う。

私は幸い、そういう状況になったことはないのだが、

夢の中では何度も体験していて、そのたびに喉が詰まったようになってしまう。

映画だと「キャーーーーッ!」とか「ギャーーーーッ!」とか叫ぶが、

あれは余裕がある証拠である。

それは相手が人間の場合。

それが人間ではなかったら?

なにかはわからない、でも人じゃない、なにか。

元は人だったものの、思念とか、とにかく明よりは暗、表よりは裏、

あまり良い感じがしないものだ。

昨日、夢の中で私はそういうものに出会った。

3mぐらい離れた場所に「それ」はいて、今まさに私に気づきつつある。

そのとき私はどうしたか。



「アリガト、アリガト、アリガト、アリガトーーーーッッッッ」



声の限りにそう叫びながら逃げた。

私は自分の叫び声で目が覚め、隣にいた夫も飛び起きた。

えたいのしれないものには、とりあえず感謝しとけば悪いことにはなるまい、

そういう考えが私にあったかどうか。

自分でも驚きの行動である。

「すごい嬉しい夢だったんだねーー」

夫が言った。










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