太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

みんないろいろあるのさ

2023-07-31 07:20:57 | 日記
なーんの心配事も、不安もなく暮らしている人がいたら出てこーーい!
そんな気持ちになるのは、それはまさに心配事の雲がちらちらと見えてくるとそき。
それに気づいたら、早めになんとかしないと、人が幸せそうに見えてくる。
なんとかする、とは、目線を変えて普通にその日を生きること。

早起きして海に行く

朝7時

海水は温かく、心地いい。
シャワーのあと、本を読む。
映画をみる。
夕方、夫の叔母の家に行く。

モンチョン(魚)のロースト

ルバーブパイ

夜7時 日が暮れてゆく

幸せだなと思う。


みんないろいろあるのさ。いろいろいいことがあったり、いろいろ心配事があったりするのさ。
365日なーんにもない人なんて、いないのさ。



大食い

2023-07-27 08:05:37 | 日記
色川武大氏のエッセイを読んでいたら、人はここまで食べられるものかと不思議なぐらいの大食いであった。
色川氏は阿佐田哲也の名前で麻雀放浪記を書いたり、また別名で時代物を書いたりしていることは知っていたが、まさか稀代の大食いであるとは知らなかった。

ふた昔前、日本で大食い選手権なる番組が流行ったことがあった。
当時、ときどきその番組を見ていたけれど、見ているコチラが胸がいっぱいになるほどの量を食べる人達に限って、スリムだったりする。
総量にして何キロもありそうな食べ物が、いったいどこに収まってしまうのだろう。

しかし色川氏の大食いは、そんな比ではない。
1年365日、1日に5,6回食事をし、人並外れた大食いなのである。
たとえば、ある日のメニュー。

朝6時半
ひじき、カレイの煮つけ、オムレツ(玉ねぎとひき肉)、豆腐とわかめの味噌汁、キュウリの漬物

午後1時
ポテトコロッケ2個・ほうれんそう添え、冷ややっこ半分、きんぴらごぼう、ネギの味噌汁、ごはん2膳

午後4時
ソース焼きそばの大盛

午後7時
天ぷら(芋、ニンジン、ナス、エビ、かき揚げ)、もやしと白滝の炒め物、とろろ、なめこの味噌汁、ごはん2膳、きゅうりの味噌漬け

夜12時
中トロの刺身、おから、ほうれんそうの胡麻和え、イワシつみれの吸い物、ご飯2膳、ナスと大根の味噌漬け

真夜中3時頃
トマトシチュー、トーストの厚切り2枚、生ハム、サラダ

この他に毎日食べるもの
野菜ジュース(大ジョッキ1杯)、資生堂パーラーのシャーベット、果物、生菓子があれば1日に4,5個
大好物の混ぜご飯は、1度に4合食べる


これを、1日で食べてしまう。
これが毎日である。
日本人の食卓なら、彼の1食分が夕食のメニューだろう(我が家だったら、4,5日分の夕食だ)。
食べるのもすごいが、これを全部料理する奥方の苦労はいかばかりか。朝6時から、夜中の3時まで、奥方はいったいいつ眠るのだ。
食費のかかりようも半端ではないだろう。

色川氏はナルコレプシーという奇病で、突如眠り込んだり起きたりで、睡眠が断続的になってしまうので、食事のリズムも不規則になり、起きている間中、空腹感に苛まれるという。
さらに円形恐怖症で、リンゴや卵といった丸いものが怖いのだそうだ。
60歳で心臓発作で他界したが、若い頃は痩身の二枚目、晩年も痩せてはいないが肥満までいかない体形である。


よその家が何を食べているのか気になる、というのは多くの人がもつ興味であろうが(「突撃!隣の晩御飯」あの番組、またやってくれないかなァ)、なにをどれだけ食べているかというのは考えたこともなかった。
いろんな人がいるものである。



バナナは冷蔵庫

2023-07-25 08:42:02 | 食べ物とか
バナナは室温で保存しなくちゃだめだ、と長いこと思いこんでいた。
冷蔵庫に入れると、皮が真っ黒になると聞いたこともある。冷凍という手もあるが、冷凍したバナナはフレッシュなバナナとは別物で、私はこれがあまり好きじゃない。

それで、かたくなにバナナは常温に置いていたのだが、南国のせいか、けっこうな速さで熟してしまう。ふたりとも、熟した柔らかいバナナが苦手なので、熟れていない緑色に近いものを買う。
ハワイのスーパーでは、普通の黄色くなったバナナと共に、思い切り緑色のバナナもたくさん売っているのだ。
1週間分の食材を買う際に、これがいつ食べごろになるのかを想定しつつバナナを4,5本買う。
ちょうど計算どおりにいくときもあるし、食べたいときに熟していなかったり、熟しすぎてしまったりするときもある。
熟しすぎてしまったときは、それをバナナケーキに・・・・・なんてことができたら素敵だけど私がするはずもなく、庭に投げておくと鳥たちが喜んで食べてくれる。

ここのところ、食べごろを計り間違えることが続いて、熟しすぎてしまいそうなバナナを冷蔵庫に入れた。

「バナナは冷蔵庫にいれたらダメなんだけど、入れちゃうよ」

と言うと夫が、

「なんでダメなのさ。冷蔵庫に入れれば熟すのが止まるだけでしょ」

「いや、でも常温保存は常識だよ」

「どこの常識よ?」

「どこだろう?」

4日たっても、バナナは黄色いままで、熟成も止まったままだ。
ちなみにラップで包んだものと、そのままのものと試してみたが、同じだった。
義両親が旅行中に、彼らの冷蔵庫に皮が黒くなったバナナを発見し、皮をむいてみたら中身はちゃんとしていた。
皮が変色したからって、どうせむいて食べるのだから問題ない。

バナナを冷蔵庫に入れたらいけないなんて、誰が言った?
バナナは冷蔵庫に入れるべき。
なんでもっと早くにやらなかったんだろう。
これで、食べごろに限りなく近いバナナを必要な数だけ買うことができる。




いつのまにか信じていることって、案外ある。
母がセロリを調理するときに、包丁の端でセロリの繊維を取っていたのが身について、私も同じようにしていた。
前の夫は一緒に料理をするような人ではなかったから、何を言われることもなかったが、料理が好きな今の夫に、

「なんで繊維を取っちゃうの?」

と言われて、ハタと気づいた。
確かに、口に残るほどのものでもあるまいし、せっかくの繊維をなんで取ってしまうんだろう?
母は、きゅうりの端っこを切って、切り口同士をすり合わせてアク抜きしていたが、あれも本当はどうだったんだろう。
ごぼうも、昔は水に漬けてあく抜きしたものだけど、今はそうしないほうがいいのだそうだ。

一般的な常識と思われていたことも、勝手な思い込みも、気づけばどんどん変わっていくものである。






仕事を休む理由

2023-07-24 07:18:29 | 日記
日本で働いている人が仕事を休むときの理由といったら、体調が悪い、が1番にあがるだろうと思う。
たとえ、ほかのことで休むにしても、会社には体調不良だとか言っておくことが多いかもしれない。

しかし、ここでは違う。
もちろん体調不良もあるが、私が驚いたのは、

『感情的に仕事をすることができない』

という理由。
たとえば「I had a bad night」(昨夜はひどい夜を過ごしちゃって)
夫婦喧嘩をして、仕事をする気分になれない。
たとえば「I'm so emotional」(感情が不安定で)
いろいろあって、仕事をする気分になれない。

まあ、どよーんとしたまま仕事をされても迷惑ではあるけど、それをそのまま言うことにも、それが通ってしまうことにも驚いた。

ああ、まだ書きたいことがあるのに、もう仕事に出かけなくちゃ。
また明日。








そうなると思った

2023-07-21 07:10:59 | 日記
小切手がなくなりそうだったので、新しい小切手帳をオーダーした。
オンラインでできるということなので、やってみたのだが、何回やっても同じところでエラーが出てしまう。
仕方がないので、休日に銀行に出向いて窓口で頼んできた。

珍しく愛想のいい銀行員が、ちゃちゃっと手続きをしてくれた。
「いつ頃できます?」
「15ビジネスデイ(週末を除いて15日)」
3週間みれば、家まで郵送されてくるはず。
私はカレンダーに、『小切手オーダー』と書き込んでおいた。日本と違って、いろいろと信用できないことが多いので、こうして何かをした日付を書き付けておく習慣がついているのだ。


それが、6月20日。

今日でまるまる1か月になるのに、まったく音沙汰ナシ。

今日、銀行に行く用事があり、そのときに聞いてみた。
担当は、顔も体もまんまるい、はちきれそうなテイラー。

「1か月前に小切手オーダーしたんだけど、オーダーが通ってるのかどうか調べてもらえますか」

「ちょっと待ってねー。あーー・・・オーダーされてませんねえ

なにィッ!!
まあ、十中八九、そんなこったろうと思ったさ。いまさら驚きませんわ。
私は大人になって、穏やかに言った。

「それじゃあ届くわけないよね、ここで新たにオーダーすることにします」

「その前に、ちょっと確認してきますのでお待ちください」

ドコドコと戻って来たテイラーは、付箋紙を持っていた。

「えーと、オーダーは受けているんだけど、ID確認のアップデートが必要だったみたいで」

私はIDを提示して、その内容をテイラーがコンピューターに打ち込んでいる間に付箋紙を盗み見したら、


IDアップデート必要、電話したが応答なし、7月13日


と書かれていた。
銀行に届けてある代表電話番号は、固定電話の番号で、それは義両親の家にある。今はなんでも携帯電話で、固定電話など、ただの置物になっている。
義両親が留守のときに、銀行は電話をかけたのだろう。

しかし、銀行には義両親の携帯電話番号を知らせてある。私の使う小切手には義両親の名前も連名になっているのだから、代表電話がだめなら、そちらに連絡してみようとは思わなかったのか。
思わなかったんだな、うん。

「オッケー!これで完了!あとは・・・」

「15ビジネスデイ待つんですね」

「あ、よくご存じで( ^ω^)・・・」

まあね。
カレンダーに、

7月20日小切手オーダー。テイラー

と書き込んだ。さて、届くかどうか。