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HOTなおちゃタイム

保護猫八匹、21歳のリンをはじめとした楽しい日記をお読みくださいね。

びっくり進化「たかさごゆり」を水彩画に。

2009-09-04 16:28:20 | 絵画
先日から、見事に咲いていたゆり、「たかさごゆり」の絵を完成させました。








このゆりは野原に咲いていたもので、夏から秋に咲いていて、球根でも種でも増えるとか。

名まえから分かるように、台湾のたかさご地方が原産の帰化植物です。

大正12年に、日本にはいってきて、旺盛な繁殖力で今は日本中に広まったそうです。

おおこれも帰化植物!。
紫色系のすじが特長。
今は鉄砲ゆりとの交雑種もあるとか。



調べていましたら面白いことが分かりました。




    <横をむいた花の出現、当時としては、大変な進化!>

エ~どういうことと思いませんか?ユリ科の花は横をむいている。鬼百合なんぞは下向きだそうです。

   ☆横を向くとどういういいことがあるか?
①、上向くと花冠に水が入りやすく水がたまってしまうのを防ぎます。

②、虫に、大事な子房など、食べられる被害を防ぎます。

ユリの花粉は、チョウやガがはこびます。甲虫にはできないのです。
その理由は、花のつくりの不思議にあります。

 甲虫が花に来るのは、受粉をしてやろうなんていう親切心からではありません。

 蜜や花粉を食べに来るのです。栄養がありますからね。
 栄養といえば、もう少し奥のほうに子房があります。子房の中には、将来種子になる胚珠があります。
 つぎの生命を育てるための栄養がたくさんたくわえられていますから、甲虫がねらうのはあたりまえです。
 そこで、子房をねらわれないように、花冠の基部を長い筒状にして甲虫が奥まで入ることのできないようにしました。蜜も奥にためました。

 チョウやガは、長いストローのような口がありますから、奥にある蜜を吸えます。子房を食べることもありません。
 ユリとチョウやガは、おたがいにいい関係なのです。

こんな花の形に秘密があったのですね~
このラッパの形は絵描きにとっても難しく、立体感を表すのに苦労をします。

この個性的な美しさの裏にこんな進化があったのですね、

とてもはかなげに見えるユリが、逞しくさえ思えてきました
コメント (2)
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