マイタのブログ

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シオビキ と アラマキ

2010年12月13日 | 日記・エッセイ・コラム

後期高齢者と位置付けられながらも「永遠の16歳」と呼ばれる うちのジィさん、この時期になると特に活き活きします。

そう、ライフワークとも言うべき『塩引き』作業が始まりましたからね。

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生の鮭に塩を摺り込み、数日馴染ませてから塩を抜いて寒風に干す・・・ 言葉にするとこれだけですが、難しくなさそうに見えても美味しく仕上げるには かなり経験が必要と聞きますわ。これはどんなことにも共通するんでしょうけどね。

最近知ったんですけど、この『塩引き(鮭)』という名称は限定された地域でのみ使われているそうなんです。俗に言う方言ですな。私は てっきり全国共通だと思っていたんですが…

「一般的には新巻き鮭と言うんだよ。」とおっしゃる向きも居られましたが、私が思うに『塩引き』と『新巻き』は別もの。だって、「藁(わら)で巻いたから『ワラ巻き』」とか、「荒縄でぐるぐる巻きにしたから『荒巻き』」など、諸説ある「新巻き」の語源に共通する「巻く」という行為は「塩引き」にはありませんし、逆に干す作業は「新巻き」には無いはずですから、多分。 どちらも鮭の加工品ではあっても 同じものというにはいささか無理があるのではないかと。

まぁ「塩引き」でも「新巻き」でも、美味しければ私は構わないんですが・・・ と、こんな発言をしてると身近なところから非難の声が上がるかも知れませんな。なんせこの界隈は「塩引き派」のテリトリーですもの。

口は慎まなくちゃ。塩引きと違って、風当たりが強くなるのは嫌ですからねぇ、私は。

コメント
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