全国の日本酒蔵を巡り、蔵の外観をスケッチして画集を製作なさっている加藤 忠一さんのエッセイが本日の日本経済新聞・文化面に掲載されてました。
もともとの日本酒好きが高じて定年退職後に始めたそうですが、その数すでに700軒とは・・・恐れ入りました。それだけ多くの蔵元を訪ねれば個性的な人との出会いも多かったようで、それらしいことがいくつか書かれておりましたわ。中でも思わず笑ってしまったのが、
『・・・新潟県のある蔵元は、「酒を飲んで事故などを起こす輩が実に多い。酒は飲まないほうがいい」と、酒造りが生業なのに頑固に売り渋った。 そうした会話の喜びを味わうと共に、写実的なスケッチを残すことは・・・』
との部分。 ハハハ… あの蔵元さんにも行かれたんですね。
そんなことを言うのは新潟市西区の某蔵元さんしかいませんが、決して酒を否定しているのではなく むしろ誰よりも真剣に深いところまで考えているから出る言葉なのですよ。上手に飲めば「百薬の長」、なによりもお客さんの健康を思っているからこそ、間違った飲み方で大切な人生を棒に振って欲しくないと日夜 逆説的ともとれる過激な発言を繰り返し警鐘を鳴らしておられるのです。
などと解説している私自身、そのへんに関してはまだまだ努力が足りてませんので一層精進せねばならないんですけども。
以上、季節外れの紅葉が楽しめる酒屋のオヤジの独り言でした。